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J.D.パワー、ミシュランが11年連続で「冬用タイヤ顧客満足度第1位」と発表

「2014年日本冬用タイヤ顧客満足度(W-TSI)調査」より

ミシュラン製のスタッドレスタイヤ「X-ICE XI3」
2014年5月15日発表

 J.D.パワー アジア・パシフィックは5月15日、「2014年日本冬用タイヤ顧客満足度(W-TSI)調査」の結果を発表した。

 この調査は、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)に対するユーザーの満足度を測定するもので、今年で11回目の実施。2011年5月~2014年2月までに自家用乗用車(軽自動車を含む)のスタッドレスタイヤを新品で購入し、現在も使用している一般消費者を対象に調査している。2月にインターネット調査を実施し、総計7525人から回答を得た結果となっている。

 冬用タイヤに対する総合的な満足度は、「凍結路面でのグリップ/ハンドリング性能」(25%)、「見映え」(17%)、「乗り心地/静粛性」(17%)、「耐摩耗性能」(15%)、「積雪路面でのグリップ/ハンドリング性能」(13%)、「ドライ/ウェット路面でのグリップ/ハンドリング性能」(13%)の6つの要素で構成されている(カッコ内は総合満足度に対する影響度)。

 その結果、2014年の総合満足度ランキングは、11ブランド中でミシュランが633ポイントを獲得して第1位となり、同調査を開始した2004年以来、11年連続で顧客満足度第1位に輝いた。以下、ブリヂストンが583ポイント、ヨコハマタイヤ(横浜ゴム)が536ポイント、ダンロップが531ポイント、ピレリが529ポイントと続く結果となっている。業界平均は551ポイント。

 1位のミシュランは6つの項目すべてでトップとなっており、第2位のブリヂストンも全項目で業界平均以上の満足度を獲得している。

2013年の調査と同じく、ミシュラン、ブリヂストン、ヨコハマというトップ3となった
総合満足度を構成する要素。「凍結路面でのグリップ/ハンドリング性能」が25%最重要視され、2013年の調査と比べて「見栄え」が12%から17%に重要度を高めている

 J.D. パワー アジア・パシフィック オートモーティブ部門 執行役員である木本卓氏は「メーカー各社の努力によって、冬用タイヤの基本性能は向上しているものと考えられる。今後の差別化を図るためには、商品の経年劣化をいかに軽減するかが重要となる。冬用タイヤの保有年数が4年以上と回答する顧客が53%であることを考えれば、顧客が知覚する劣化の軽減が、顧客満足の維持や向上には不可欠になる」と総括している。

(編集部:佐久間 秀)