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シトロエン、電動ソフトトップ搭載の新型車「DS3 カブリオ」

クラス唯一の5シーターと最大級のトランク容量を確保

DS3の派生モデル「DS3 カブリオ」
2013年7月5日発売

311万円

 プジョー・シトロエン・ジャポン(シトロエン)は7月5日、同社の3ドアハッチバック車 DS3の派生モデル「DS3 カブリオ」を発売する。価格は311万円で、右ハンドル+6速MTの「DS3 カブリオ スポーツ シック」1グレード展開となる。

グレードエンジン変速機駆動方式価格
DS3 カブリオ スポーツ シック直列4気筒DOHC 1.6リッター ターボ6速MT2WD(FF)3,110,000円
独創的なDS3のスタイリングを受け継ぎつつ、開口部の大きな電動ソフトトップによるオープンエアドライブを手に入れたDS3 カブリオ

 ボディーカラーは4色を設定。「ブラン バンキーズ」(白)はベースモデルのDS3に限定車として設定されている「DS3 Ultra Marine」と同じ配色となる「ブルー アンフィニ」(青)のソフトトップ、ドアミラー、内装色の組み合わせ。「ノアール ペルラネラ」(黒)はDSラインのアイコンである「DSモノグラム」をソフトトップに使用。ソフトトップはドアミラーやダッシュボードなどと合わせてブラウン系の色遣いとなる。また、この2色に関しては、受注生産でソフトトップや内装色を入れ替えが可能。ブラン バンキーズにDSモノグラムソフトトップ、ノアール ペルラネラにブルー アンフィニソフトトップといった組み合わせも設定されている。このほか、「ルージュ ルビ」(赤)、「ジョーヌ ペガス」(黄)には、ブラックのソフトトップと内装色がセットになる。

ブラン バンキーズ×ブルー アンフィニ
ノアール ペルラネラ×DSモノグラム
ルージュ ルビ×ブラック
ジョーヌ ペガス×ブラック

 最大の特徴となる電動ソフトトップは、120km/h走行中でも開閉可能。ルーフコンソールに設置されたスイッチを押すだけで、リアガラスまで連動するフルオープン&クローズを約16秒で完了させる。開閉モードはクローズ、セミオープン、フルオープンの3種類が設定されており、セミオープン時は任意の位置でスイッチから指を離すことで開口量を調整できる。

横方向の開口部は790mm。リアシートの頭上まで開くセミオープンモードでも1150mmというスライド量を誇り、開放感あふれる室内空間を創出
45個のLEDで構成する3D LEDコンビネーションランプ。半反射ミラーを使って奥行き感を演出し、高い視認性と強い個性をアピールする
DSモノグラムのソフトトップはドイツ製のジャガード織り生地を採用。ブルー アンフィニとブラックはアメリカ製で、それぞれアクリル、ゴム、ポリエステルの3層構造に加え、アクリル織りの裏地を追加したキャンバス素材となっている

 インテリアでは基本的な造形に変更はないが、シートがレザー仕様になり、純正オーディオがツイーターとウーファーを備えるHi-Fiオーディオになるなど、ハッチバックモデルで受注生産となるウルトラプレステージ仕様となっている。また、リアウインドーまで折りたたんで開閉する電動ソフトトップとの兼ね合いで開口部はそれほど大きくはないものの、トランク容量は230L(VDA法)を確保。6:4分割可倒式のリアシートはハッチバックモデルと同じ3人掛けをキープして5人乗車を実現する。これによってクラス初の5シーターとなり、オープンエアの開放感としっかりした実用性を両立している。

ブルー アンフィニのダッシュボードとブルーのシートなどを装着するブラン バンキーズのインパネ
ブラン バンキーズに装着されるレザー・ブルーのシート
ノアール ペルラネラ、ルージュ ルビ、ジョーヌ ペガスに装着されるレザー・ミストラルのシート
LEDのルームランプ&マップランプを備えるルーフコンソールに電動ソフトトップの開閉スイッチを装備。ルーフ最前部にディフレクターネットを内蔵し、展開させれば風の巻き込みや風切り音などを大きく低減させる

 エンジンはハッチバックモデルのMT車と同じ1.6リッターの直列4気筒DOHC ツインスクロールターボで、スペックは最高出力115kW(156PS)/6000rpm、最大トルク240Nm(24.5kgm)/1400-3500rpm。オープンボディー化にともなう補強のためにルーフ部分で5kg、そのほかで15kg車重が増加しているが、ボディー骨格には超超高張力鋼板(UHCC)などを組み合わせて使用し、ハッチバックモデルと同レベルの走行性能と衝撃吸収性を実現している。

6速MT+右ハンドルのみという潔いラインアップ
開口部の広いオープンボディーだが、トランクルーム上部にリアシェルフクロスメンバーを補強材として追加。ルーフサイドやトランク周りにも補強を加えている。さらに、安定した走行性能を確保するため、リアボディー下部にバランスウェイトを配置して、車体全体の低重心化を図っている

(編集部:佐久間 秀)