ニュース
86アカデミー、コントロールテクニックプログラムの上級クラス「シルバークラス」を開設
アクセルターンとサイドターンを組み合わせたJターンを練習
(2013/8/20 10:00)
8月13日と15日の2日間、東京 お台場のメガウェブにおいて、スクールプログラム「86 ACADEMY(86アカデミー)」の上級クラスにあたる「コントロールテクニックプログラム シルバークラス」が行われた。
コントロールテクニックプログラムは昨年末から開催されており、同プログラムで講師から合格の判定をもらった人を対象にしたのがこのシルバークラス。アクセルターンとサイドターンを習得する、コントロールテクニックプログラムの初級であるブロンズクラスの上のクラスとなる。
練習内容は、サイドターンとアクセルターンを組み合わせたJターンというもの。ブロンズクラスのサイドターンは加速区間が短く設定されており、サイドを引きテールをほぼ90度スライドさせるというものだったが、Jターンは加速区間を長く設け、サイドブレーキを引く。ここまではサイドターンと一緒だが、そこからアクセルをコントロールし、180度旋回させてパイロンの間で停止するというもの。
ドリフトのサイドターンに見えるかもしれないが、目的はあくまでもモータースポーツに通じるオーバーステアの体験と車両コントロールを覚えることなので、サイドターンの円は小さく、ゼロカウンターに近いステアリング操作で旋回することが理想となる。カウンターの蛇角が大きいと円が大きくなり、停止位置として置かれたパイロンよりも外側に車両が進んでしまうため、サイドブレーキを引いてテールがスライドしてからのスライド量をアクセルとカウンターでコントロールし、なるべく小さな円を描くことが最大のポイントとなる。
スクールの当日はお盆期間ということもあり、普段の開催とは異なり平日の朝からのスタートだったが、14名の応募はすぐに埋まったそうだ。
まずは実走の前に86クラブハウスで座学の講習。初開催となるシルバークラスの内容や目的、コントロールするポイントなどが説明され、その後は約2時間の走行という流れになった。
ブロンズクラスを合格している受講者なので、マシンコントロールには慣れている人も多く、1本目からスムーズにJターンをこなす人も見受けられた。最初のうちは、旋回の目標となるパイロンが1本で、そこを中心にJターンを行う。全受講者が慣れてきたと判断したのち、目標のパイロンは2本となり、Jターンの旋回幅を広くする。旋回の幅が横方向に広くなることで、アクセルコントロールが難しくなり、ついついアクセルを踏みすぎたりカウンターの蛇角が大きくなったりするなど、旋回の円が大きくなってしまう。
上級クラスということもあり、ブロンズクラスよりもアクセルとステアリングの繊細なコントロールが要求されるが、何本か走行を重ねていくと2本のパイロンの幅をJターンで上手くクリアしていく受講者も出現。そこで受講者の数名は、講習の最後にシルバークラスの検定を受けることとなった。この検定でピストン西沢氏の走行チェックを受け、Jターンを披露。みごとにシルバークラス初の合格者がでた。
初開催となったコントロールテクニックプログラムのシルバークラスだったが、早くも合格者が表われたことで、ピストン西沢氏はさらに上級のクラスを設けることも検討すると語っていた。今後もより多くのプログラムが作られることで、コントロールテクニックプログラムでは充実したレッスンが受けられるようになる。
興味のある方は「86 ACADEMY」特設Webページ(http://toyota-86.jp/86society/86academy/)をご覧になってみてはいかがだろうか。