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トヨタ、「夢のクルマアートコンテスト」表彰式を開催

世界中の子供たちが夢のクルマをイラスト化

金賞3作品をモチーフにしたフラワーカーペット「インフィオラータ」をバックに記念撮影する受賞者たち
2013年8月28日開催

 トヨタ自動車は8月28日、「夢のクルマアートコンテスト」の表彰式を開催した。「夢のクルマアートコンテスト」はトヨタが2004年から行っているコンテストで、今年の開催で7回目。70の国・地域に住む15歳以下の子供を対象に、自由な発想で「夢のクルマ」を描くことを通じて、子供たちに夢を持つことの楽しさや大切さを理解してもらい、同時にクルマを好きになってもらおうという狙いがある。

 今年の応募数は61万2000点。昨年10月から今年の3月にかけて各国で「ローカルコンテスト」が実施され、その中から優秀作品630点が選ばれた。その後、5月に日本で「ワールドコンテスト」を開催。審査委員長の豊田社長をはじめ、美術・自動車専門の外部識者らが審査を行って30点の作品を選出。「金賞」「銀賞」「銅賞」「ベストファイナリスト賞」に加え、「豊田社長賞(特別賞)」を決定した。選出された作品は7月17日からお台場・メガウェブで一般公開され、展示作品の中から投票によって「MEGA WEB賞」1点が選出されている。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役副社長 小澤 哲氏
パーソナルモビリティ「i-REAL」を自ら運転して登場した小澤氏
会場に展示された受賞作品30点

 表彰式の冒頭では、トヨタ自動車 代表取締役副社長の小澤 哲氏が挨拶し、「夢のクルマアートコンテストへの入賞おめでとうございます。みなさんのクルマはとても素晴らしいアイデアばかりで、トヨタとしても見習いたい。このコンテストを通じて築かれたトヨタとの絆をどうか今後とも維持し、1つでも多くの夢を一緒に育てていきたい」と述べて受賞者を祝福した。

 受賞者はこの表彰式前日、トヨタ自動車のお膝元である愛知県も見学しており「引き続き日本での滞在中、自国とは違う文化や習慣を体験して帰ってください」とコメントして挨拶を終えた。

主な受賞作品

9歳以下の部門で金賞を受賞した「The Guard of the Ocean」。タイのKaninnutch Chanchanayothin(カニンナット・シャンチャナヨティン)くん(9歳)の作品。作品コンセプトは「魚や珊瑚にエサをあげたりして自然を助けます。海底をおそうじして水をきれいにします。この発明品の外観や色は海の景色と一体化するので、目の保養になりますから心配いりません」
10~12歳の部門で金賞を受賞した「Conservation Environment Car」。マレーシアのLim Xin Ying(リン・シン・イン)さん(12歳)の作品。作品コンセプトは「環境を保護し、動物たちが絶滅しないように守ります」
13~15歳部門で金賞を受賞した「Toyota Protector Car」。ルーマニアのSorina Teodora Calinescu(ソリナ・テオドーラ・カリニスク)さん(15歳)の作品。「洪水地域から水を吸い上げ、雨に変えて乾燥地域に降らせたり、雪や氷に変えて南極・北極に降らせます。ソーラーエネルギーで動きます。自然と調和したてんとう虫のような形をしています」というコンセプト
銅賞と特別賞である豊田社長賞を受賞した「Toyota Giant Car」。マレーシアのLeng Yi Shun(リン・イー・スゥン)さんの作品。「トヨタ・ジャイアントは動く街のようなものです。クルマの中にはたくさんの公共インフラが備わっていて、すべてのレクリエーション施設が楽しめます」というコンセプト。サプライズとしてイラストを模型化したものも登場した
一般投票で「MEGA WEB賞」に選ばれた「Changing the World」。ボリビアのMatilda Nazaret Vargas Wunder(マティルダ・ナサレー・バルガス・ウンデル)さん(9歳)の作品。コンセプトは「トヨタはよりよい世界に私を連れて行ってくれます」
会場のフロアに描かれたインフィオラータに花びらを置き、最後の仕上げをする受賞者
ほかの参加者も手伝って一緒に作品を完成させていく
展示された自分の作品の前で、子供たちが思い思いに写真撮影をして楽しんでいた

(清宮信志)