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「キャラホビ2013 C3×HOBBY」リポート(働く機械編)

ガルパンの戦車道効果に続いて、艦これもブレイク

幕張メッセで開催された「キャラホビ2013 C3×HOBBY」
2013年8月31日、9月1日開催

幕張メッセ国際展示場

 キャラホビ2013 C3×HOBBYで一般初公開された「シャア専用オーリス」市販車モデルは先の記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130909_614602.html)でお届けしたが、本記事ではキャラホビリポート第2弾として、それ以外の主な展示についてもご紹介していく。

 僚誌のPC Watchなどでも既報(http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130827_612601.html)のとおり、8月27日に発表されたキヤノンのインクジェット複合機「PIXUS MG7130」には、「RG(リアルグレード)1/144 MS-06Sシャア専用ザクVer.GFT」をモチーフにしたバンダイ監修のデカールが付属する“シャア専用”モデルが用意される。キヤノンオンラインショップ限定で500台が9月27日から販売予定だ。

A4用紙289枚で出力された実寸のMS-06S ザクII頭部

 実際に出荷されるのは“シャア専用”のカスタマイズキット付きのレッドのみだが、ブース内には特別展示として他のホワイト、ブラック、ブラウンに「機動戦士ガンダム」のデカールを貼ったモデルが出展された。ホワイトは言うまでもなくRX-78-2のガンダムで、ブラックは“黒い三連星”でおなじみのMS-09 ドム、ブラウンはMSM-04 アッガイをそれぞれモチーフとしている。プリンタと一緒に、それぞれのガンプラも展示された。

 同ブースには、このPIXUS MG7130で出力された1/1スケールのMS-06S ザクIIの頭部が掲げられた。出力枚数はA4用紙で289枚とのこと。ディテールのデザインはカトキハジメ氏。来場者には1日数回用意されているセッションでこのステージに立って撮影し、その写真をPIXUS MG7130で出力してくれるサービスが行われた。プリントサービスはないが、セッション時間外は自分の持つカメラやスマートフォンなどで撮影することもできた。キヤノンではこの創通、サンライズとのコラボレーションを「PIXUS×GUNDAM PROJECT」の第1弾と位置づけており、今後の展開も期待される。

限定500台発売のレッド、特別展示のホワイト、ブラック、ブラウンを一堂に展示。「PIXUS×GUNDAM PROJECT」が機動した
シャア専用カスタマイズキット付きで限定販売されるレッド
特別展示のホワイト。RX-78-2 ガンダムがモチーフになっている
特別展示のブラック。モチーフはMS-09 ドム
特別展示のブラウン。モチーフはMSM-04 アッガイ

 キャラホビでは恒例の「まりたん×自衛隊×在日米軍」による合同展示ブース。まりたんは、ホビージャパンが展開する「魔法の海兵隊員ぴくせるまりたん」の主役キャラクター。萌えミリタリーのジャンルでは、ストライクウィッチーズやガールズ&パンツァーよりもはるか以前より存在している。ちなみに、コミックマーケットでは、周辺状況に応じた安全保障をマンガをまじえて分かりやすく解説する同人誌を毎回頒布しており、この同人誌の入手は筆者におけるコミケのルーチンワークの1つともなっている。この合同展示ブースは、展示される自衛隊の特殊車両が毎回違うほか、在日米軍の軍楽隊による音楽演奏なども行われている。

輸送トラック。助手席から顔を出しているのは、じえいたん。今年の写真には写っていないが、背中にけんぽーを背負ったキャラクター。
軽装甲機動車。イラク派遣などに用いられたものと同型。
あーみーさんは、米陸軍がモチーフのキャラクター
偵察用のオートバイはカワサキモーターズ製。後ろに見えるのが、海兵隊員のまりたん

 ガールズ&パンツァー関連製品はさまざまなブースで展示されている。クレーンゲームなどのプライズ製品を扱うバンプレストは、今後登場するグッズを中心に展示した。特に注目を集めそうなのは、クレーンゲームと言えばぬいぐるみの「ボコられぐま」。このキャラクターは、主役の西住みほが自室にコレクションしているぬいぐるみ。劇中の室内描写で大量に登場する。ファンならおさえておきたいところだろう。ゲームセンターなどには9月の登場を予定している。また11月登場のパスケースや、参考出展の「ちびパンツァーフィギュア」なども展示された。

ガールズ&パンツァーのスーパーDXぬいぐるみ「ボコられぐま」
ガールズ&パンツァーのパスケースは全5種類
参考出展の「ちびパンツァーフィギュア」は西住みほと、ダージリンの2種類が展示された。それぞれ、IV号戦車D型とチャーチル歩兵戦車が付属している

 ホビージャパンのブースには、戦車プラスチックモデルの作例が展示されていた。

いずれも劇中に登場する旧連合軍側の戦車。シャーマンシリーズは米陸軍をモチーフとした「サンダース学園」の使用車輌として登場する。M4シャーマン、M4A1シャーマン、そしてシャーマンをベースに、供与先のイギリスで魔改造され、火力を増したファイアフライ。マチルダ歩兵戦車は「聖グロリアーナ女学院」の使用車輌。言うまでもなく、イギリス軍がモチーフ
黒森峰女学園の使用車輌のマウスと、ティーガーI型。そして、大洗女子学園の使用車輌のIV号戦車D型改(F2型仕様)と、駆逐戦車ヘッツァー(ただし、劇中登場モデルは改造版)
タミヤ製の1/35スケールモデルによる作例。駆逐戦車ヘッツァー中期生産型。劇中では中盤以降にチェコ製の38(t)戦車を改造してヘッツァーにする
IV号戦車D型改(F2型仕様)。ワンフェスレポートで紹介したのはプラッツ製のキットだが、こちらはタミヤ製のキットがベースになった作例
サイバーホビー/プラッツによるティーガーI型のキットの作例

 タミヤのブースは、ミニ四駆のコースを使った実演や競技会などがメインだが、戦車のスケールモデルも作例が展示されている。

タミヤの主要な展示はミニ四駆
IV号戦車。タミヤの展示はガルパン仕様ではなく、正統なミリタリーミニチュアの作例
陸上自衛隊の10式戦車。ガルパンの劇中では、大洗女子学園を指導する蝶野亜美教官が使用する
フランスの重戦車「B1 bis」。bisはB1の改良型を意味する。開発はルノー。ガルパンの劇中では風紀委員によるカモさんチームの使用車輌

 ガルパン関連の製品として水着を含むキャラクターフィギュアの展示も紹介したい。ボークスのキャラグミンシリーズで、会員限定で提供される秋山優花里と、みほの姉の西住まほ。店頭向けには、聖グロリアーナ女学院のダージリンも展示された。また、電撃ホビーマガジンとのコラボレーション企画で、西住みほの水着フィギュアも製作される。

練習試合の相手として登場した「聖グロリアーナ女学院」キャプテンのダージリン。競技中もお茶を手放さず、そのセリフにはたびたび格言が入る
あんこうチームの秋山優花里と西住みほの姉で、黒森峰女学園キャプテンの西住まほ。劇中で水着姿が登場することはないが、セル版の追加コンテンツに一部含まれている
ボークスと電撃ホビーマガジンのコラボレーション企画、西住みほの水着 ver.
バンダイのブースには、鹿島臨海鉄道の6000形、ガールズ&パンツァーラッピング車が参考出展。試作モデルは3Dプリンタで出力され、手作業で塗装されたものが展示された。IV号戦車を台車に乗せて輸送しているのは、劇中で登場した全国大会へ向かうシーン。販売パッケージには、このIV号戦車も付属。12月の発売を予定している

 そして、2013年4月にブラウザゲームとして、DMM.comと角川ゲームズがサービスを開始した「艦隊これくしょん」が、この先のホビーイベントで次第に目立つようになることは疑いようがない。タミヤブースには1/700スケールで統一されたウォーターラインシリーズの作例が展示されていた。

 「艦隊これくしょん」は、軍艦を美少女にしたブラウザゲームで、擬人化されているものは美少女フィギュアとして企画が進むいっぽうで、艦船そのものはガルパンのように史実に近い形でリアル路線に進む可能性が高い。ゲーム中で、戦艦航空母艦、巡洋艦、駆逐艦といった船種がでてきても、美少女化されているがゆえに、それぞれのスケール感は掴みにくい。1/700スケールで統一されたウォーターラインシリーズで比較すると、戦艦や正規空母の大きさが実感できる。フィギュアはワンフェスに続いて企画は発表されているものの、まだイベントでの展示にサンプル等は出てきていない。

タミヤのキット。一番奥には「瑞鶴」があり、迷彩塗装が施された作例になっている。ゲームのなかでも改造することで美少女「瑞鶴」の衣装カラーが変わるというこだわりがある。中央に重巡洋艦の「三隈」。手前の2隻はいずれも駆逐艦
タミヤのキット、「大和」。艦隊これくしょんでは夏期イベントで実装された。日本海軍におけるもっとも著名な艦船の1つ。姉妹艦の「武蔵」は、まだゲーム中では登場していない
グッドスマイルカンパニーのブースでは、ワンフェスに引き続いて、ランボルギーニカウンタック LP400や、レーシングミク 2013ver.のFigmaなどが展示された

(C)創通・サンライズ

(矢作 晃)