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深夜・休日の高速道路料金(地方部)は割り引きが5割から3割に

高速道路3社が新しい料金割り引き案を発表

2013年11月29日発表

 NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)の3社は11月29日、現在の料金割引が終了した後の新しい料金割引(案)をとりまとめ、国土交通省に提出。概要について公開した。

 普通車の主な変更点としては以下のとおり。

・平日朝夕割引
 通勤時間帯の混雑緩和のために行われていた地方部高速道路の平日朝夕割引(6時~9時、17時~20時。最大100km走行分まで)の5割引は、月当り利用回数などの要件を満たした場合は最大5割引に。

・休日割引
 土日祝日に行われていた休日割引は、地方部が5割引から3割引に、都市部が3割引から割引なしに。

・深夜割引
 深夜(0時~4時)の利用時に行われていた深夜割引は、5割引から3割引に。

 割引の詳細や考え方については、「新たな料金割引の考え方」(http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/h25/1129/pdfs/01.pdf)と「新たな料金割引の内容(案)」(http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/h25/1129/pdfs/02.pdf)という2種類のPDFファイルで新料金制度について紹介されており、国土幹線道路部会の中間答申を踏まえた基本的な考え方、具体的な割り引き内容、現行料金と新料金(消費税5%の場合)の利用例3種類などが紹介されている。

 基本的な考え方では、「実施目的を明確にした上で、効果が高く重複や無駄のない割引となるよう見直し」「生活対策、観光振興、物流対策などの観点を重視しつつ、高速道路の利用機会が多い車に配慮」という2点を挙げ、具体的な割り引き内容では、「生活対策」「観光振興」「物流対策」「環境対策」の4項目で新しい料金割り引き案の目的と設定理由を説明。高速道路を利用する機会が多い利用者の負担を軽減するための「マイレージ割引」では、最大割引率を現行制度の13.8%から9.1%に見直しつつも継続するほか、物流企業などのETCコーポレートカード利用者向けの「大口・多頻度割引」の最大割引率を最大30%から40%に引き上げ、多頻度利用者の定着と経営の安定化を図るとしている。

新たな料金割引(案)の例(普通車)

(編集部:佐久間 秀)