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【デトロイトショー】トヨタ、キャルティ創立40周年を記念したクーペコンセプト「TOYOTA FT-1」が登場

スポーツクーペの究極のデザインスタディ。エンジンはフロントミッドシップ搭載

クーペコンセプト「TOYOTA FT-1」。舞台の背景に流れるのはグランツーリスモ6で使用されているFT-1の雄姿?
会期:2014年1月13日~26日(プレスデー13日~14日、関係者招待日15日~16日、チャリティプレビュー17日、一般公開日18日~26日)

会場:米国デトロイト COBOセンター

 1月13日~26日(現地時間)に米デトロイトで開催される北米国際自動車ショー(デトロイトショー)。そのプレスカンファレンスのトップバッターとして、フォードがマスタングなどを発表。それに続き、トヨタ自動車がプレス発表を行い、午後には本田技研工業、日産自動車の順に日本勢のプレスカンファレンスが続いた。

 トヨタブースでお披露目されたのは、トヨタの米国デザイン拠点「キャルティ(Calty Design Research Inc.)」の持ち込んだクーペデザインコンセプト「FT-1」。FT-1とは「フューチャー・トヨタ」の頭文字と、そのトップモデルということで「1」が付けられている。トヨタ2000GTからセリカ、スープラへとつながるスポーツクーペの現時点での究極のデザインスタディといったところだろうか。キャルティの設立40周年を記念したコンセプトカーでもある。

登場は天井につるされた大きな箱。プレスカンファレンスがスタートすると、この箱が地面に卸され、耐火性レーシングスーツを着込んだメカニックたちがこのコンテナを開けてFT-1が登場するという仕組み。カンファレンスでは豊田章男社長がこのFT-1をグランツーリスモ上で試乗し、高評価だったことが披露された

 デザインスタディではあるが、最近のスポーツコンセプトの例にもれず、このFT-1も「グランツーリスモ」とのコラボレーションを行っており、アップデート後にプレイステーション3(PS3)の「グランツーリスモ6(GT6)」のゲーム内でこのFT-1が入手可能となる。

曲面で構成されたボディー。フロントエンジンフードはシースルータイプ。エンジンなどの細かなスペックは公開されていないが、完全にフロントミッドシップと言えそうだ。エクステリアはレースカーのような力強さを備えつつ、フロントおよびサイドガラスのカーブ形状をトヨタ 2000GTのように仕上げるなど、クラシックな要素も取り入れている
タイヤは245/35 ZR21サイズをフロントに、305/30 ZR21サイズをリアに履く。ブレーキディスクは前後ともにドリルドタイプ
ポップアップ式のリアウイング。リア下部にはディフューザーも装備。バックフォグらしきものも見える
ヘッドアップディスプレイを備えたメーターまわり。カーボンステアリングはスターターボタンがパッド上にあるほか、ステアリングのトップ部分にも表示を備える。ペダル類はオルガン式。センタートンネル部分には各ドアウインドーの開閉スイッチなどが並ぶ
内装はコンセプトカー然とした、デザインを重視しただけの実用性に欠けるものとは異なり、しっかりした作り込みが行われている
発表会場ではFT-1タイプのグランツーリスモのシミュレーターも登場

(青山義明)