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パナソニック、ITSスポット・光VICS統合アンテナ搭載の新DSRC車載器「CY-DSR140D」

2016年度から導入予定の新高速道路割引料金対応。“ETC 2.0”対応か?

DSRC車載器「CY-DSR140D」
2014年11月中旬発売

オープンプライス

 パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは、ITSスポット・光VICS統合アンテナ搭載の新DSRC車載器「CY-DSR140D」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万9800円前後。

CY-DSR140DはITSスポット・光VICS統合アンテナを装備する
ETCカード読み込み部
ITSスポット・光VICS統合アンテナ
接続ケーブル
搭載イメージ

 CY-DSR140Dは、全国の高速道路全線に約1600個所設置されたITSスポットと双方向通信が可能なほか、一般道の渋滞情報、所要時間情報、交通障害情報を提供する光VICSビーコンに両対応するDSRC車載器。9月9日に発表されたパナソニックのカーナビ「CN-RX01WD」「CN-RX01D」「CN-RS01WD」「CN-RS01D」の4機種と接続すれば、ITSスポット(5.8GHz)、光VICSのアンテナを統合することでコンパクトなシステムを構築できる。ほかのパナソニック製カーナビと場合した場合は、ITSスポット(5.8GHz)情報を取得可能なDSRC車載器として利用でき、光VICSの利用は別途光VICSビーコンが必要になる。

 また、2016年度から国土交通省が導入を予定しているITSスポットを活用した新高速道路割引料金へ対応するという。この新高速道路割引料金制度は、ITSスポットで経路情報を把握することで、環状道路への迂回や、事故・渋滞時の一般道路への一次退出・再進入を可能とする。そのほか本線料金所のゲートバーを取り払った専用ゲートを設けるという構想で“ETC 2.0”と呼ばれている。

 このETC 2.0構想は、現在国交省の審議会で検討されている段階にあるためか、CY-DSR140Dは明確に「ETC 2.0対応」とはうたっていない。しかしながら、実現されるメリットは同じものを指しており、国交省の構想でも「既に市販されているITSスポット対応車載器も再セットアップすることで“ETC 2.0”に対応」とあることから、ETC 2.0対応機にあたると思われる。

ETC 2.0構想

(編集部:谷川 潔)