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NEXCO東日本、2月度定例会見で3月開通区間の開通効果に触れる

常磐道 常磐富岡IC~浪江IC 3月1日15時開通、圏央道 久喜JCT~境古河IC 3月29日開通

2015年2月25日開催

 NEXCO東日本(東日本高速道路)は2月25日、本社内において定例記者会見を行った。

常磐自動車道、常磐富岡IC(インターチェンジ)~浪江IC

 会見の中で、東日本高速道路 代表取締役社長 廣瀨博氏は、3月1日15時に開通する常磐自動車道、常磐富岡IC(インターチェンジ)~浪江ICと、3月29日開通の圏央道 久喜JCT(ジャンクション)~境古河ICについて触れ、開通への期待感を語った。

 常磐道、常磐富岡IC~浪江ICの開通に関して廣瀨氏は「今回の常磐道開通で、首都圏と仙台都市圏を結ぶ、常磐道と東北道のダブルネットワークが完成し、地震や交通事故など交通傷害発生時の緊急時にも安定的な交通確保ができる。常磐道は降雪が少なく冬季の安定的な交通の確保が期待でき、また、常磐道全通による移動時間の短縮で被災地域の復興支援に寄与できる。さらに、今後大規模修繕工事を迎える東北道の代替道路として、極力迷惑のかからないカタチで事業が進められる」とコメント。

3月29日開通の圏央道 久喜JCT(ジャンクション)~境古河IC

 続けて、3月29日開通の圏央道 久喜JCT~境古河ICに関して、廣瀨氏は「首都圏から放射状に広がる高速道路を結ぶネットワークの完成で都心部の渋滞緩和につながる。圏央道全体の304㎞の中、今回、220㎞が完成し整備率は7割を超え、人の流れや物流が活発となり、圏央道周辺への企業立地など、企業活動の活発化につながる」とコメントした。

2月度の定例記者会見出席者。左から、東日本高速道路 取締役兼常務執行役員 管理事業本部長 山内泰次氏、東日本高速道路 代表取締役社長 廣瀨博氏、東日本高速道路 取締役兼常務執行役員 事業開発本部長 鹿島幹男氏
先進企業や大学と連携して、無人飛行体など先端技術を同社の業務に反映させることを目的とした新会社「ネクスコ東日本イノベーション&コミュニケーションズ」を設立
ドローンなど先進技術を同社の事業に活用することを目指す
3月18日にSA/PA149店舗が開発した『どら丼』の2代目グランプリを決定する「NEXCO東日本 とんぶり王座決定戦!」の決勝大会を開催

 一方、2015年1月の通行台数、料金収入の速報値は、通行台数が1日平均249万4000台(対前年比4.7%減)で、料金収入が582億700万円(同17.5%増)となった。これについて取締役兼常務執行役員 管理事業本部長の山内泰次氏は、交通量の減少要因は、降雪による影響、年始の休日数が前年より少なかった影響とし、料金収入の増加要因に関しては、割引分を事後に無料走行分として利用者に還元する制度のため見かけ上増収となっているとした。

 また、SA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)の売上高は98億5700万円(対前年比9.7%減)となった。これについて、取締役兼常務執行役員 事業開発本部長 鹿島幹男氏は、飲食商品の売り上げの多い年始期間が前年が5日に対し今年が4日であったことや交通量の減少、ハイオク、レギュラーの給油量が減少したことが影響、前年売上高を下回ったとしている。

 そのほか、先進企業や大学と連携して、無人飛行体など先端技術を同社の業務に反映させることを目的とした新会社「ネクスコ東日本イノベーション&コミュニケーションズ」設立の発表のほか、東北道泉検札所跡地に整備した2万m2に太陽光発電所の電力供給の開始、3月18日にSA/PA149店舗が開発した『どら丼』の2代目グランプリを決定する「NEXCO東日本 どんぶり王座決定戦!」の決勝大会を開催することを発表した。

【お詫びと訂正】記事初出時、太陽光発電所の敷地面積を誤って記載していました、正しくは2万m2となります。お詫びして訂正します。

(椿山和雄)