ニュース

富士通テン、車体を透過したようなドライバー視線の画面表示開発

「マルチアングルビジョン」の新機能、発進前の安全確認を支援

2015年3月3日発表

ドライバー視線で、車体を透過したような映像を360度表示する画面モードを開発

 富士通テンは、車両の周囲360度の立体的俯瞰映像と、3次元CGで描画した車両の画像をカーナビゲーションなどの画面に表示する「マルチアングルビジョン」の新機能として、車両を透過したような感覚で周囲を確認できる新画面モードを開発した。

 同社のマルチアングルビジョンでは、車両の前後と左右ドアミラーの4個所に取り付けたカメラで撮影した映像を合成しているが、新画面モードの特長は、車両周辺の障害物等の物体をより大きく表示するとともに、車体を透過したような映像で表示する。

 これにより、従来からある車両上部から俯瞰する映像では確認しづらかった小さな物体を、より直感的に把握できるようにした。

 なお、今回開発した新画面は、トヨタ自動車の新型「アルファード」「ヴェルファイア」に採用されるパノラミックビューモニターの「シースルービュー」としてすでに採用されている。今後、同社では国内外の自動車メーカーへ新画面を含むマルチアングルビジョンの提案活動を強化して行く方針。

車両の周囲を俯瞰視点で見ることもできる
死角に入った子供なども大きく映し出される

(椿山和雄)