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2015年のスーパーフォーミュラ概要発表会、小林可夢偉選手「レースを盛り上げていきたい」と意気込みを語る

開幕戦は4月18日~19日の鈴鹿サーキット。7年ぶりに岡山国際サーキットでも開催

2015年3月18日開催

2015年のスーパーフォーミュラ概要発表会

 日本レースプロモーションは3月18日、4月18日19日に鈴鹿サーキットで開幕戦を迎える「2015年全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ」概要発表会を開催。発表会では、今シーズンから参戦する小林可夢偉選手など、参戦ドライバーが登場して今シーズンの意気込みを話した。

小林可夢偉選手
KYGNUS SUNOCO Team LeMansの小林可夢偉選手

 今シーズンから参戦する小林可夢偉選手は「今年は日本に帰ってきてレースをします。スーパーフォーミュラというカテゴリーは、本当に面白いレースで、いろんな人に見て欲しいし、このシリーズを盛り上げていきたい」と意気込みを話した。

中嶋一貴選手
PETRONAS TEAM TOM’Sの中嶋一貴選手

 一方、2014年のチャンピオンとなった中嶋一貴選手は「おかげさまでチャンピオンを獲ることができましたが、それほど簡単なシーズンではなかった」と振り返り、今シーズンに向けて「今年は、新しいドライバーも入ってくるので厳しいシーズンになると思う。1からチャンピオンを獲るつもりで1年間頑張りたい」と、小林可夢偉選手を牽制するコメントを示した。

 今シーズンのエントリーは11チームで、19台のマシンが参加する。昨年同様シリーズ7戦を開催し、鈴鹿サーキット、富士スピードウェイ、スポーツランドSUGO、ツインリンクもてぎ、オートポリスの5カ所のサーキットに、7年ぶりの開催となる岡山国際サーキットを加えた、全国6カ所のサーキットを転戦する。

チーム/ドライバー

No.DriverTeam / DirectorEngine
1中嶋一貴PETRONAS TEAM TOM’S/舘信秀TOYOTA RI4A
2アンドレ・ロッテラー
3ジェームス・ロシターKONDO RACING/近藤真彦
4ウィリアム・ブラー
7平川亮KYGNUS SUNOCO Team LeMans/土沼広芳
8小林可夢偉
10塚越広大REAL RACING/金石勝智HONDA HR-414E
11伊沢拓也
16山本尚貴TEAM 無限/手塚長孝
18中山雄一KCMG/土居隆二TOYOTA RI4A
19ジョアオ・パオロ・デ・オリべイラLENOVO TEAM IMPUL/星野一義
20アンドレア・カルダレッリ
34小暮卓史DRAGO CORSE/道上龍HONDA HR-414E
38石浦宏明P.MU / CERUMO ・ INGING/立川祐路TOYOTA RI4A
39国本雄資
40野尻智紀DOCOMO TEAM DANDELION RACING/村岡潔HONDA HR-414E
41ナレイン・カーティケヤン
64中嶋大祐NAKAJIMA RACING/中嶋悟
65べルトラン・バゲット

2015年レーススケジュール


開催日開催地
Rd.1 4月18日~19日鈴鹿サーキット
Rd.25月23日~24日岡山国際サーキット
Rd.37月18日~19日富士スピードウェイ
Rd.48月22日~23日ツインリンクもてぎ
Rd.59月12日~13日オートポリス
Rd.610月17日~18日スポーツランドSUGO
Rd.711月7日~8日鈴鹿サーキット
日本レースプロモーションの白井裕社長

 日本レースプロモーションの白井裕社長は「世界で活躍する小林可夢偉選手も凱旋エントリーを果たし、国内選手権の枠を超えた世界レベルのアスリートたちが繰り広げるピュアなレーシングバトルになる」と、小林可夢偉選手の参加を喜んだ。

2014年シーズンに投入したレース車両「SF14」

 また、5年ぶりに新型レース車両「SF14」を投入した2014年シーズンに関して、白井社長は「日本国内4つの国際サーキットでコースレコードを塗り替えるパフォーマンスを発揮するなど、文字通りアジア最速のフォーミュラカーレースとしてデビューを果たすことができた」と、振り返った。

 さらに、将来的にスーパーフォーミュラを「名実ともに世界3大フォーミュラカーレースの1つとして、F1、インディカーと並び称されるカテゴリーにまで発展させる」との目標を掲げ、新事業体制の基礎を構築していく年と位置付けた。

 BSやCSでの番組放送やインターネット動画配信サービスなど、国内における映像配信に加えて、白井社長は「アジア地域を視野に入れた活動として、近い将来にレース開催を行うことを目標に、レース報道映像の無償提供や、各国のTV局と連携を図り映像の配信を行っていくとともに、海外エキシビジョンレース開催の可能性も模索していく」と、今後の方針も示した。

(椿山和雄)