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凸版印刷、車載ディスプレイ向け「3D銅タッチパネルモジュール」を開発

3D曲面にタッチセンサーフィルムを成型、コントロールパネルと一体に

2015年4月6日発表

車載ディスプレイ向け3D銅タッチパネルモジュール開発品のサンプルイメージ

 凸版印刷は4月6日、車載ディスプレイ向けに静電容量方式の「3D銅タッチパネルモジュール」を開発したと発表した。今後、信頼性試験などの検証を進め、7月にはサンプル出荷を開始予定。

 今回、同社は自動車のIT化が急速に進むなか市場拡大が見込まれる車載ディスプレイ向けに、3D曲面にタッチセンサーフィルムを成型した銅タッチパネルモジュールを開発。

 開発した「3D銅タッチパネルモジュール」の主な仕様は、投影型静電容量方式で、8インチの液晶ディスプレイに、樹脂カバー、銅タッチセンサーフィルム、ICコントローラの構成。

 試作品では、8インチディスプレイの樹脂カバーパネルの曲率半径が、短辺方向でR1500、長辺方向ではR60までの3D曲面形状を実現。ディスプレイとコントロールパネルの回路の一体成型も可能とし、センターコンソールの更なるデザイン性向上に貢献するという。

 また、同製品では微細な銅メッシュの配線技術により、車載ディスプレイの樹脂カバー越しでも高感度マルチタッチに対応、スワイプや拡大縮小(ピンチイン、ピンチアウト)などのディスプレイ操作を実現する。

 今後7月には同製品のサンプル出荷を行い、センターコンソールなどの車載ディスプレイ向けとして2017年度に約30億円の売上を目指す。さらに、車載のほかゲームコントローラーなどアミューズメント市場向けへの展開を図るとしている。

 なお、同製品は、4月8日~10日に開催される「第6回高機能フィルム展」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースにてデモ展示する予定。

(編集部:椿山和雄)