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日産、エアバッグ装置の不具合で「エクストレイル」など9車種の計28万8397台をリコール

エアバッグが正常に展開しないおそれ

2015年5月13日発表

 日産自動車は5月13日、エアバッグ装置に不具合があるとして「エクストレイル」「フーガ」など9車種、計28万8397台のリコールを国土交通大臣に届け出た。

 対象となるのは、「エクストレイル」「フーガ」「ティアナ」「プレサージュ」「ブルーバードシルフィ」「リバティ」「キャラバン」「サファリ」と、OEM供給するいすゞ「コモ」の計9車種で、2004年1月6日~2008年3月7日に製作された、合計28万8397台。

 不具合は、エアバッグ装置に使用されるインフレータ(膨張装置)の市場回収品を調査した結果、インフレータ容器に気密不良のものがあることを確認。長期間使用する過程で大気中の水分がインフレータ内部に浸入し、ガス発生剤が吸湿してエアバッグ展開時に正常に展開しないおそれがある。

 対策として、全車両、予防的措置として当該インフレータ容器の気密点検を行い、気密不良のものはインフレータを新品と交換、または助手席エアバッグの機能を停止するとともに、助手席サンバイザ部にエアバッグが作動しない旨の警告を表示。交換用部品が準備できた段階で、年式の古いものから順次新品と交換する。

 なお、交換部品については全数回収して原因調査を実施するとしている。

(編集部:椿山和雄)