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ジョンソンコントロールズ、自動車用バッテリー「VARTA」に関する事業説明会を開催

日本市場で本格展開を目指す

2015年9月3日開催

ジョンソンコントロールズ パワーソリューションズ アジア太平洋地域 副社長兼ゼネラルマネージャー ブルース・ロニング氏

 ジョンソンコントロールズは9月3日、日本市場に導入する自動車用バッテリー「VARTA(バルタ)」に関して、同社パワーソリューションズ アジア太平洋地域 副社長兼ゼネラルマネージャー ブルース・ロニング氏が来日して、今後の事業戦略などについて話した。

 今回、同社は「VARTA」ブランドで展開する国産車用バッテリーシリーズを一新して販売を開始。スタンダード、エクストラ、プレミアム、ハイブリッド向けと4つのシリーズを用意して、価格は9980円~3万8980円(税別)と、プレミアムセグメントに位置する商品を投入。既に国内大手量販店との流通経路も確保したといい、同ブランドの本格展開を目指す。

 プレゼンテーションでは、ロニング氏がジョンソンコントロールズについて紹介。オートモーティブ、ビルディング、パワーソリューションと複数の産業でビジネスを展開するグローバル企業であることを示した。

 そのなかでバッテリービジネスに関しては、2014年のバッテリー販売数は1億4000万台、全世界での鉛バッテリーのシェア36%を占め、世界最大の自動車用バッテリーメーカーであることを強調。

同社の事業戦略を示したプレゼンテーション

 しかし、同社のバッテリー売上全体に占めるアジア市場の割合が10%にとどまっていることを示し、ロニング氏は「アジアで売られているバッテリーの27%は日本で販売されており、日本はアジア最大の市場」と話し、加えて「日本は私たちにとって重要市場、新しい技術を提供することによって日本の消費者に選択肢を提供していきたい」との考えを示した。

 また、プレゼンテーションでは「VARTA」ブランドについて触れ、ロニング氏は「1880年にドイツで誕生し、もっとも歴史があり世界をリードする車載バッテリーのブランド」と紹介。

 今回日本市場に投入する製品は“パワーフレーム”と呼ばれるグリッド技術を採用していることを示して、ロニング氏は「バッテリーの耐久性を高め、電力をより多く供給でき、バッテリー製造における環境負荷も抑えた」と、同ブランドにおけるバッテリーの特徴を示した。

「VARTA」に採用されるパワーフレームの紹介

 締めくくりに、ロニング氏は「バッテリーは外から見れば同じですが、大切なのは中身が大事。パワーフレームを搭載するバッテリーを選ぶことで、毎回安心してエンジンをスタートすることができます」と、バッテリーの性能に自信を示した。

「VARTA」ブランドで展開するバッテリーシリーズ

(編集部:椿山和雄)