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トヨタ、CVTや燃料装置の不具合で「カローラアクシオ」など10車種をリコール。計44万3460台
走行不能や燃料漏れになるおそれ
(2015/11/18 17:55)
- 2015年11月18日発表
トヨタ自動車は11月18日、CVT(無段変速機)や燃料装置に不具合があるとして、「カローラ アクシオ」など10車種、計44万3460台のリコールを国土交通省に届け出た。
「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」など7車種、計34万6199台
「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」「カローラルミオン」「オーリス」「プレミオ」「アリオン」「イスト」の7車種では、無段変速機の油圧クラッチ機構に不具合がある。対象となるのは2006年9月15日~2008年10月31日に製作された計34万6199台。
不具合は、油圧を保持するための環状シール部の寸法精度が不適切なため、シールが偏心した状態で組み付けられているものがある。そのため、当該シールが損傷してクラッチが作動不良となり、走行不能に至るおそれがある。改善対策として、全車両、油圧の保持状態を点検し、正常な場合は油圧クラッチ機構を対策品に交換する。異常な場合は、対策品が組み込まれた無段変速機に交換する。
トヨタ「SAI」レクサス「HS250h」の2車種、計9万4194台
「SAI」、レクサス「HS250h」の2車種では、ハイブリッド車の燃料ポンプに不具合がある。対象となるのは、2009年6月10日~2013年8月2日に製作された計9万4194台。
不具合は、ポンプモーターの回転数の設定が不適切なため、モーターブラシが振動を起こし、早期に摩滅することがある。警告灯が点灯するとともに燃料が供給できず、エンジンによる走行ができなくなり、走行不能に至るおそれがある。改善対策として、全車両、ポンプモーターの回転数を適正化するために対策用の配線を追加するとともに、燃料ポンプを新品と交換する。