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レクサス、マイチェンした「GS」に新開発V型6気筒3.5リッターエンジン採用

ボディー剛性強化や足まわりの最適化で走行性能と快適性を確立

2015年11月25日発売

GS450h:742万8000円~846万3000円

GS350:643万円~764万8000円

GS300h:615万3000円~716万円

GS250:551万7000円~652万4000円

 レクサス(トヨタ自動車)は11月25日、ラージクラスセダン「GS」をマイナーチェンジして発売した。価格はGS450hが742万8000円~846万3000円、GS350が643万円~764万8000円、GS300hが615万3000円~716万円、GS250が551万7000円~652万4000円。

GS450h
モデルハイブリッドシステム駆動方式価格
GS450h “version L”2段変速式リダクション機構付のTHS II2WD(FR)8,435,000円
GS450h “F SPORT”8,463,000円
GS450h “l package”7,824,000円
GS450h7,428,000円
GS350
モデルエンジン変速機駆動方式価格
GS350 “version L”V型6気筒DOHC 3.5リッター8速AT2WD(FR)7,437,000円
6速AT4WD7,648,000円
GS350 “F SPORT”8速AT2WD(FR)7,465,000円
6速AT4WD7,486,000円
GS350 “l package”8速AT2WD(FR)6,826,000円
6速AT4WD7,053,000円
GS3508速AT2WD(FR)6,430,000円
6速AT4WD6,657,000円
GS300h
モデルハイブリッドシステム駆動方式価格
GS300h “version L”リダクション機構付のTHS II2WD(FR)7,160,000円
GS300h “F SPORT”6,982,000円
GS300h “l package”6,549,000円
GS300h6,153,000円
GS250
モデルエンジン変速機駆動方式価格
GS250 “version L”V型6気筒DOHC 2.5リッター6速AT2WD(FR)6,524,000円
GS250 “F SPORT”6,346,000円
GS250 “l package”5,913,000円
GS2505,517,000円

 今回のマイナーチェンジでは、外観デザインの大幅刷新、3.5リッターエンジンの新開発エンジンへの切り替え、ボディー剛性の強化、サスペンションセッティングの変更、予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」の採用などを行い、グランドツーリングセダンとしての魅力に磨きを掛けた。

GS450h “version L”
GS350 “F SPORT”
GS300h
GS450h

 フロントマスクではデイライト機能を持つ独立したL字形状のLEDクリアランスランプを新設し、レクサスモデルの特徴であるスピンドルグリルを上下で一体化。バンパーの両サイドの開口部もスピンドルグリルと連動して末広がりのラインを持つデザインに変更し、開口スペースの広さによる冷却効果などの機能性に合わせて低重心なスポーティさを表現している。また、リアコンビネーションランプのユニット内にメタリック調の加飾を設定。ランプをLEDに変更して形状も改め、L字形状をより強調するデザインとしている。

3眼フルLEDヘッドライトは各“version L”モデルに標準装備。そのほかのモデルでもオプション装着が可能。LEDクリアランスランプは全車標準装備
スピンドルグリル内にブレーキを冷却するエアダクトを一体化。バンパー両サイドの開口部はグリル中央のLバッヂから放射状にラインが伸びるデザインとなり、低重心なスポーティさを表現
ガソリンモデルではエキゾーストエンドをバンパーと一体化させたインテグレーテッドタイプとしてスポーティ感を強調。ブレーキランプは鋭角なL字形状となった
18インチと19インチのアルミホイールには、切削光輝処理を施す新デザインを導入している

 パワートレーンでは、GS350に搭載するV型6気筒DOHC 3.5リッターエンジンを従来型の「2GR-FSE」から新開発となる「2GR-FKS」にスイッチ。スペック面では最高出力の発生回転数が200rpm高い6600rpmになった以外に大きな変更はないが、直噴機構のD-4Sとアトキンソンサイクルなどの採用により、JC08モード燃費は9.8km/Lから10.8km/Lに向上している。

 ボディーにはレーザースクリューウェルディングや構造用接着剤の採用、スポット溶接の打点追加などを行ってボディー剛性を大きく強化。ステアリング系パーツでも剛性を強化して、サスペンションでもチューニングの最適化を実施。ステアリングのフィーリングにさらなるダイレクト感を与え、乗り心地の快適さも高めている。

 走行性能に関連する味付けを制御する「ドライブモードセレクト」では、GS450h全車とそれ以外のグレードの“version L”と“F SPORT”に「CUSTOMIZEモード」を追加。パワートレーン、シャシー、空調などの各状態を自由に選択して組み合わせられるようになり、よりドライバーの好みに応じた走行モードが実現できるようになっている。

 このほか、GS350(2WD車)のフロント側にパフォーマンスダンパーを設定。よりシャープなハンドリング特性を設定しつつ、乗り心地と静粛性も向上させている。

GS450h/GS300hといったハイブリッドモデル(左)、GS350/GS250といったガソリンモデル(右)の透視図。GS350では新開発エンジンの「2GR-FKS」を採用して10.8km/LのJC08モード燃費を実現する
GS350の2WD車ではフロント側にパフォーマンスダンパーを装着。ボディーやステアリング系パーツの剛性強化を受け、サスペンションチューニングも最適化している

 インテリアでは、オーナメントパネルに新開発した「レーザーカット本杢」「名栗(なぐり)調仕上げ本アルミ」を設定。内装色には新色の「リッチクリーム」「シャトー」などを追加して6色展開とした。

 このほか、歩行者検知機能付きの衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱の可能性をドライバーに知らせる「レーンキーピングアシスト」(LKA)、ヘッドライトのハイビームとロービームを自動的に切り替える「オートマチックハイビーム」(“version L”はアダプティブハイビームシステムを採用)、先行車との車間距離を一定内に保ちながら追従走行できる「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」などをまとめた予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」を標準装備した。

GS450h “version L”のインテリア。内装色は新色の「シャトー」。センターコンソールのリモートタッチでは、革巻きステッチを施したパームレストの両側にENTERボタンを設置し、ノブ前方にBACKボタンを追加した

(編集部:佐久間 秀)