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ホンダ、「RC213V-S」をイギリスで世界初納車

欧州価格は18万8000ユーロ。最初のオーナーはホンダ2輪販売店オーナーのジョン・ブラウン氏

2015年12月23日(現地時間)発表

18万8000ユーロ

納車された「RC213V-S」に乗車するオーナーのジョン・ブラウン氏

 本田技研工業の英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは12月23日(現地時間)、英国にあるホンダモーターヨーロッパのレース活動拠点で「RC213V-S」を世界で初めてユーザーに納車した。

 RC213V-Sは、ホンダがMotoGP(FIMロードレース世界選手権)参戦で使用しているレース専用マシン「RC213V」をベースに必要最低限の変更と追加を行ない、一般公道での走行を可能としたモデル。7月13日0時(CET:中央欧州時間)から9月30日まで専用サイトで商談申込を受け付け、欧州で18万8000ユーロ、日本で2190万円、オーストラリアで24万4000オーストラリアドル、アメリカで18万4000米ドルの価格設定で販売された。

 そんなRC213V-Sの最初のオーナーになったのは、英国 マンチェスター市にあるホンダ2輪販売店のオーナーであるジョン・ブラウン氏。ブラウン氏はこのほかにも、「VFR750R(RC30)」「VTR1000SP-1」「VTR1000SP-2」「CBR900RR Fireblade」「VF1000F」などもコレクションとして所有しているという。

 この発表内でブラウン氏は「初めてこのプロジェクトを知った時、私は絶対RC213V-Sを買わなければいけないと決めました。HRCのレース活動の歴史の一部が手に入るなんて、これ以上のチャンスはありません。申込受付が開始されたと同時にWebサイトで登録し、オーダーが受理された通知を受けた時は、本当に特別な日となりました。私は17歳の時に家族が経営する販売店に入社して以来、ずっとホンダディーラーとして活動してきました。イギリスでは長年トップ3に入り続けています。今回のマシンは、私のバイクコレクションの素晴らしい1つとなります。私の夢を叶えてくれたホンダに感謝します」とコメントしている。

 また、同じく発表内で本田技研工業 執行役員の鈴木哲夫氏は「ジョン氏のように特にホンダ製品に情熱を持っている方へ、世界で最初にRC213V-Sをお届けすることができて、本当にうれしく思っています。開発では、RC213V-SをMotoGPマシンに限りなく近づけるように努力を続けてきましたので、お客様がワークスマシンの『RC213V』に乗っているようなライディングエクスペリエンスを味わっていただけると思います。ぜひコレクションにしたいという要望や、早く乗りたいというご意見など、市場からは大変大きな反響をいただいています」としている。

(編集部:佐久間 秀)