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アウディ ジャパン斎藤徹新社長、2016年の新車販売「過去最高の2014年を目標に」

「Q7」「A4」など新型モデル導入で過去最高3万1413台超えに挑戦

2016年1月14日開催

新型「Q7」を発表したアウディ ジャパン株式会社の斎藤徹新社長

 アウディ ジャパンは1月14日、新型「Q7」を発表するとともに、1月1日付けで同社代表取締役社長に就任した斎藤徹氏が2016年の計画を示した。

 アウディ ジャパンの新車販売は2006年から8年連続で成長を続け、2014年に3万1413台と過去最高を記録。しかし、2015年は2万9414台と前年割れとなっており、斎藤氏は「Q7やA4など新型モデルの導入により2014年の販売台数を目標に取り組みたい」と、2016年の新車販売に対する意気込みを語った。

 このほかに発表会で斎藤氏は、2016年の計画として「新世代商品群によるプロダクトの刷新」「店舗網の拡大とフランチャイズバリューの向上」「ブランドコミュニケーションの強化」「顧客基盤の強化」を目標に掲げた。

2016年の計画として「新世代商品群によるプロダクトの刷新」「店舗網の拡大とフランチャイズバリューの向上」「ブランドコミュニケーションの強化」「顧客基盤の強化」を目標に掲げた

 2016年に導入する新型車については、同日発表した新型「Q7」に続き、新型「A4」のセダンを導入予定であることを示し、Q7のプラグインハイブリッドモデルについても「導入は年内後半」であることを明かした。

1月1日付けでアウディ ジャパン株式会社 代表取締役社長に就任した斎藤徹氏

 店舗網拡大に関しては、新車ディーラーでは2016年に7~8店舗の新規出店を果たし、年末までに全国125店舗に拡大。中古車ディーラーについても43店舗から48店舗に増強する計画を示し、斎藤社長は「(新車ディーラーの)ほとんどの新店舗が新車8台以上を展示できる大型店舗」と述べるとともに「1店舗あたりの年間販売台数がドイツプレミアムブランドの中で最も多く、高い販売効率を誇る」とディーラー網に対する自信を示した。

 また、店舗増強と並行してディーラー収益改善の推進や営業力向上を支援する方針を示し、「アウディのフランチャイズバリューの向上を図る」との考えを明かした。

 一方、ブランドコミュニケーションの強化に関して「ホームページやSNS、マス広告、販売店独自のマーケティング活動まで、アウディならではのスタイルと体験を一貫して提供する」と話し、その1つの例として「アウディ ジャパンのホームページへのアクセス数は、昨年モバイル端末がPCを超えました。また、28万人のファンを持つオフィシャルFacebookなどSNSでの高いエンゲージメントを誇ります。今年はアウディ ジャパンのホームページを各種モバイル端末に100%対応させ、希望車種・仕様の選択から試乗車の選択までオンラインからオフラインへ、お客様の次のタッチポイントとなる販売店への移行をスムーズにしていきます」とポイントを示した。

 さらに斎藤氏は「また、今年はR8のフルモデルチェンジと合わせてスポーツモデルであるRSのラインアップも強化し、アウディのブランド価値であるスポーティさを訴求する」と語り、「アウディドライビングエクスペリエンスにおいて、サーキットで本格的なレーシング走行を体験したいオーナー向けに、アウディレーシングエクスペリエンスを実施してまいります」などの各種施策を紹介した。

新型「Q7」
LEDを取り入れたヘッドライトやテールランプを採用
自動ブレーキなどの安全運転支援システムにカメラを採用して歩行者検知を可能とした
「オールホイールステアリング」搭載モデルでは最小回転半径5.2mを実現する
ボディは最大300kgの軽量化を施して同クラスとして最軽量なモデルとした
インテリアは水平基調のデザインがインパネに採用された
エンジンは最高出力185kW(252PS)/5000-6000rpm、最大トルク370Nm/1600-4500rpmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボと、最高出力245kW(333PS)/5500-6500rpm、最大トルク440Nm/2900-5300rpmを発生するV型6気筒DOHC 3.0リッター直噴スーパーチャージャーの2種類を設定

(編集部:椿山和雄)