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ボッシュ、“軽い振動”でエコ運転を促したり速度超過時に警告する「アクティブアクセルペダル」

燃費が約7%向上するとの試算も

2016年2月5日発表

 ボッシュは2月5日、支援技術「アクティブアクセルペダル」を開発したと発表した。

 今回発表された「アクティブアクセルペダル」は、アクセルペダルをトランスミッションなど他の車両機能とネットワークで繋げることで、ペダルに軽く触れた状態から踏み込み過ぎた場合に、そのことを軽い振動でドライバーに知らせることができるというもの。同社の資料によると、このペダルからフィードバックが得られることにより燃費が約7%向上したというデータも公表されている。

 また、モーターだけで走行が可能なハイブリッド車などと「アクティブアクセルペダル」を組み合わせた場合、電気モーターからエンジンに移行するタイミングをドライバーに伝えることにより、さらなる燃費向上が期待できるとしている。

 このほか衝突警報システムと組み合わせることで、さらなる加速を行なわないよう振動でドライバーに警告したり、ナビゲーションシステムと接続することでハイスピードで急カーブに接近した場合に警告を行なったりすることも可能。さらにアクセルペダルと車両に搭載するカメラを組み合わせると速度制限標識の認識が可能になり、ドライバーが制限速度を超過した場合にアクセルペダルが振動するとともに、アクセル踏み込み方向と反対方向に力をかけて警告することが可能になるという。

 なお、同社では周囲とネットワークで繋がった車両(コネクテッドカー)向けの技術開発も進めており、将来的にはペダルが発生する振動によって逆走車、予想外の渋滞、交差点や走行予定ルート上のその他の危険など、運転中のドライバーに危険な状況を警告できるようになるとしている。

(編集部:小林 隆)