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メルセデス・ベンツ、ハイパフォーマンスクーペ「メルセデスAMG C 63 クーペ/C 63 S クーペ」

C 63 クーペは476PS/650Nmを、C 63 S クーペは510PS/700Nmを発生

2016年4月15日 受注開始

1246万円~1358万円

C 63 クーペ

 メルセデス・ベンツ日本は4月15日、新型「メルセデスAMG C 63 クーペ」「メルセデスAMG C 63 S クーペ」の受注を開始した。価格はC 63 クーペが1246万円、C 63 S クーペが1358万円。正式な発売は8月ごろを予定する。ステアリング位置は左右から選択できる。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
メルセデスAMG C 63 クーペV型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボ(476PS/650Nm)7速AT2WD(FR)12,460,000円
メルセデスAMG C 63 S クーペV型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボ(510PS/700Nm)13,580,000円

 C 63 クーペではドア、ルーフ、トランクを除くほぼすべてのパーツを専用に開発。エクステリアでは流れるようなルーフラインを採用するとともに、大きく張り出したC 63 クーペ専用リアフェンダーで力強さを表現した。リアエンドはエグゾーストエンドをディフューザーと一体化させることで、ボディ下部の空気の流れを整えエアロダイナミクスを向上させるとともに、トランクリッドスポイラーリップを備えることでリアにかかるダウンフォースを増加させロードホールディング性を高めている。

 インテリアではステアリングにグリップ部の吸湿性に優れたDINAMICA素材を採用し、激しいスポーツ走行でも優れた操作性を発揮。また、サイドサポートを張り出して乗員のホールド性を高めたAMGスポーツシートを採用している。

C 63 クーペのインテリア
C 63 S クーペのインテリア

 エンジンはメルセデスAMGが完全自社開発したスポーツカー「メルセデスAMG GT」と基本設計を共通とする、V型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボ「M177」を搭載。同エンジンでは砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミニウムクランクケースに鍛造アルミニウム製ピストンを組み合わせ、軽量で高強度なエンジンを実現。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施してフリクションロスを低減する。2基のターボチャージャーはV型シリンダーバンクの内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトとし、エンジンをコンパクトにするとともにターボチャージャーへの吸排気経路を最適化することで、優れたレスポンスを実現したという。

 これにより、C 63 クーペは最高出力476PS(350kW)/5500-6250rpm、最大トルク650Nm(66.3kgm)/1750-4500rpm、C 63 S クーペは最高出力510PS(375kW)/5500-6250rpm、最大トルク700Nm(71.4kgm)/1750-4500rpmを発生。C 63 S クーペは0-100km/h加速3.9秒を実現している(数値はすべて欧州仕様参考値)。

C 63 S クーペ

 トランスミッションはトルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを採用し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式7速スポーツトランスミッション「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」を搭載。高速走行時などにエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能の採用によって燃費を優先する「C(Comfort)」、よりスポーティなドライビングが愉しめる「S(Sport)」「S+(Sport Plus)」、さまざまなパラメーターを個別に設定できる「I(Individual)」の4つのモードを設定しており、さらにC 63 S クーペでは専用の「RACE」モードも備えている。

 サスペンションはフロントが4リンク式、リアがマルチリンク式の「AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション」を採用。4輪それぞれの減衰特性をボタン1つで調整できる電子制御ダンピングシステムを採用し、AMGダイナミックセレクトスイッチまたは専用ボタンにより「Comfort」「Sport」「Sport Plus」の3モードから減衰特性を選択することが可能になっている。

 エグゾーストシステムは、ともに排気管内のエグゾーストフラップによってエグゾーストノートを切り替えるシステムを装備するが、C 63 クーペは排気管内に1つの連続可変エグゾーストフラップを備えた「AMGスポーツエグゾーストシステム」を装備し、トランスミッションモードに応じた2種類のエンジンサウンドをAMGダイナミックセレクトスイッチで切り替えが可能。

 また、C 63 S クーペは3つの連続可変エグゾーストフラップを備えた「AMGパフォーマンスエグゾーストシステム」を装備。トランスミッションモードに応じ、加速時やシフトダウンによる自動ブリッピング時に豪快なサウンドを響かせたり、長距離クルージングなどでは落ち着いたサウンドを響かせたりすることができる。

(編集部:小林 隆)