ニュース
NNG、新CEOのジャイルズ・シュリンプトン氏が登壇した記者説明会
グローバルビジネス展開や日本市場での取り組みを紹介
(2016/5/20 20:47)
- 2016年5月18日 開催
ハンガリーに拠点を置くナビゲーション・ソフトウェア・プロバイダーのNNGは5月18日、記者説明会を実施。3月1日付けでCEOに就任したジャイルズ・シュリンプトン氏が登壇して、NNGのグローバルでのビジネス展開や日本市場での取り組みに関して説明した。
「さらなる顧客獲得がミッション」とジャイルズ・シュリンプトン氏
説明会の冒頭、シュリンプトン氏は「日本に来ることができて光栄に思っている」と挨拶をするとともに、「シーメンスで働いていた6年間にはカーラジオ、ナビゲーションシステムを担当し、フランスでは強いポジションを築いてきた。トムトムでは、入社時にはなかったオートモーティブ関連のビジネスを2億4000万ユーロまで拡大することができた。そんな経緯からNNGのCEOに就任したが、私のミッションはNNGを次のレベルに持っていくことだ。NNGは自動車のソフトウェア企業として成功を収めているが、さらにマーケットシェアやお客様の数を増やしていくのが仕事である」と今後の意気込みを語った。
グローバルなビジネス展開と日本市場での取り組み
また、NNGの取り組みに関する紹介で、シュリンプトン氏は「私達は表に社名の出ないホワイトレーベルとして、顧客の要件に合わせるための柔軟性を持ったナビゲーションシステムを持ち、顧客のための製品開発を行なっている。私達のコンセプトは1つのテクノロジーで世界をカバーするということであり、グローバルな要件を1つのテクノロジーで満たしている。当社のミッションは、ナビゲーションを全世界のすべての自動車に普及させることだ。現在でも200を超える国や地域をカバーする地図や、50もの言語に対応している」と話し、「コンテンツプロバイダー、OS、ハードウェアから独立し、依存していないのが強みである」と強調した。
プレゼンテーションでは、自動車メーカーからのナビゲーション出荷台数がグローバルで2014年の2800万台から2022年には7300万台になるとの予測などが示され、日本市場においても各メーカーとのパートナーシップを基軸としたOEMをメインとし、欧州メーカーとして海外市場でニーズの高いシンプルな操作感を重視した製品ポリシーは維持しつつ、日本式の多機能なカーナビで実現している機能開発の取り込みを行なっていく方針が示された。
シュリンプトン氏は「NNGのiGo Navigationを搭載したジャガーのXJ、XFがまもなく日本市場にも入ってくるので、日本向けにカスタマイズされている部分なども機会があれば試してみていただきたい」とコメントした。