写真で見る「スバル インプレッサ アネシス」
マイナーチェンジとともに日本市場に投入された4ドアセダン

スバル インプレッサ アネシス
10月8日発売



  2008年10月8日にマイナーチェンジされたスバル(富士重工業)の主力車種「インプレッサ」。スバルは毎年なんらかの年次改良を施すことで知られているが、今回のマイナーチェンジは2007年6月5日にフルモデルチェンジした現行インプレッサとしては初めての年次改良となり、いわゆるB型となった。

  現行インプレッサがデビューしたときの話題は、従来存在したセダンタイプの車種がなく、5ドアハッチバックのみであったことだ。“新快適スタイル”と名付けられた5ドアハッチバックの販売は好調であったものの、旧型インプレッサで約1/4ほどの販売比率であったセダンタイプのお客さんから強い要望があり、この年次改良に合わせて4ドアセダンが追加された。

  アネシス(ANESIS:ギリシャ語で「安心」「快適」「信頼」「リラクゼーション」)と名付けられたこのセダン、旧型インプレッサセダンに対して全長+115mm(4580mm)、全幅+45mm(1740mm)、全高+35mm(1475mm)、ホイールベース+95mm(2620mm)、前後席空間+65mm(927mm)と一回り大きくなってはいるものの、それによって居住性や走行安定性の向上が図られている。また、5ドアハッチバックと比べては、トランク部分があるため全長+145mm、後部座席の座面からの室内高+5mmとなる。

今回のインプレッサを担当した、富士重工業株式会社スバル商品企画本部の野尻隆司主査。インプレッサ アネシスのコンセプトを語ってくれた
  インプレッサ アネシスを担当したスバル商品企画本部の野尻隆司主査に話をうかがったところ「5ドアハッチバックがいくらユーティリティ性に優れているとはいえ、やはりどうしてもセダンでなければ、セダンがいいというお客様がいらっしゃいます。今回年次改良を行うにあたって、いろいろお客様の声を調査したのですが、そういう声も多くセダンを追加することになりました」と言う。「このアネシスでは、5ドアハッチバックの車体剛性の高さを活かして、トランクスルー部の開口部が広くなっています。6:4分割のシートを倒したときもフラットに近く使い勝手もよくなっています。シートを倒さなくてもゴルフバックが4個入るだけの容量も実現しました。また、使い勝手がよいだけでなく、各部も上質に仕上げてあります。とくに最上級グレードとなる2.0i-Sでは、パールスエード&本革のシート、ホワイトイルミネーションのスポーツルミネセントメーターなどを投入しています」と語り、セダンならではの使い勝手のよさ、そして室内の上質感にもこだわって作っているとのこと。

  そのほか、2.0i-Sはスポーティな面も持っており、欧州に投入して好評だった2.0Rというグレードの足まわりのノウハウを投入してあると語ってくれた。

インプレッサ アネシス 2.0i-S
  インプレッサ アネシスには、ミッドナイトブルー・パール、サンライトゴールド・オパール(2.0i-Sには設定なし)、オブシディアンブラック・パール、ダークグレー・メタリック、スパークシルバー・メタリック、サテンホワイト・パールの6色のボディーカラーが設定されているが、ここではスパークシルバー・メタリックの2.0i-Sを写真で紹介していく。詳細なグレード構成などは関連記事を参照してほしい。

インプレッサ アネシスのフロントまわり。フロントフォグランプは全車標準装備で、アネシスの表情を形作っている
セダンらしさがよく分かるサイドからリアまわり。オーソドックスなセダンスタイルだ。LEDハイマウントストップランプ内蔵のリアスポイラーは2.0i-Sのみの装備となる
5ドアハッチバックとアネシス。アネシスのリアデザインは、幅広感を大切にしたと言う
ゴルフバック4個が入ると言うトランク部。リアシートは6:4分割で、倒すと開口部の広いトランクスルーが実現する。これは5ドアハッチバックのときから、十分な車体剛性を確保しているためとのこと
電動格納式リモコンカラードドアミラーは全車に標準装備されるが、2.0リッターの2.0iと2.0i-Sでは、LEDサイドターンランプ付きとなる

2.0i-Sに搭載されるエンジンは、水平対向4気筒 SOHC 16バルブ 2.0リッターの「EJ20型」。レギュラーガソリン仕様で、最高出力103kW(140PS)/5600rpm、最大トルク186Nm(19.0kgm)/4400rpmというもの3連メーターを持つアネシス。この撮影車では、オプション装備のオーディオ一体型HDDナビゲーションシステムは、センターコンソールの比較的高い部分に設置され、視認性、操作性とも良好だ2.0i-Sでは、ホワイトルミネセントメーターが装備される。イグニッションをONにすると一旦各指針が最大地点まで振れる演出がされている
黒とアイボリーのツートンカラーで仕上げられた2.0i-Sのインテリア。そのほかのグレードは黒一色となる中央部はパールスエード、サイド部は本革の2.0i-Sのシート。しっかりとした座り心地と相まって上質感を醸し出すアネシスの1.5リッターモデルには5MTが用意されるものの、2.0リッターモデルはすべてこのスポーツシフトE-4ATを装備。停止状態で一定時間経過するとニュートラルに切り替わり燃費の向上を図るNコントロール機構を持つ
全車クリーンフィルター付きのオートエアコンを装備する。5ドアハッチバック車の場合、マイナーチェンジ前とマイナーチェンジ後でダイヤル周囲の形状が異なる。マイナーチェンジ後はアネシスと同様、やや深めの凹凸を持つダイヤルとなったプッシュエンジンスイッチは、メーカーオプション設定。このオプションはキーレスアクセス(アクセスキーを持ってクルマに近付くと、ドアやトランクの解錠がキーを使わずにできる)と一体になっているステンレス製のフロントサイドシルプレートも標準装備。表面にはSUBARUのロゴが入っている

 

URL
富士重工業株式会社
http://www.subaru.jp/
ニュースリリース
http://www.fhi.co.jp/news/08_07_09/08_10_08.html
製品情報(インプレッサ アネシス)
http://www.subaru.jp/impreza/anesis/index.html
製品情報(インプレッサ)
http://www.subaru.jp/impreza/impreza/index.html
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【2008年10月8日】スバル、「インプレッサ」でセダンを追加するなどのマイナーチェンジ
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081008_37894.html

(編集部:谷川 潔)
2008年10月29日