写真で見るジャガー XF


ジャガー XF SV8
650万円(3.0 Luxury)
760万円(3.0 Premium Luxury)
870万円(4.2 Premium Luxury)
995万円(SV8)


 上位車種のXJと同等のエンジンラインアップを持ちながら、価格帯ではXJの下に位置づけられるXF。アルミボディのXJと異なり、ボディがスチール製という差がある。

 エンジンはV型6気筒3.0リッター、V型8気筒4.2リッターに加え、スーパーチャージャー付きのV型8気筒4.2リッターエンジン搭載車も用意される。価格帯は下になるとはいえ、V6 3.0リッターモデルで650万円、試乗したスーパーチャージャー付きのXF SV8では約1000万円となるプレミアム・カーだ。

 クーペのような流麗な外装とともに、インテリアもXFの特徴となる。21世紀のクルマらしい演出が施され、電子制御のシフトレバーがイグニッション・オンでせり上がって操作可能になることや、エアコンのルーバーが自動的に格納されるなどのギミックを持っている。

 


ジャガーの伝統的なデザインを踏襲するXJとはまったく似ていないクーペのようなラインに4ドアを配置したXFのスタイリング。フロント、リアともに押し出し感はそれほど強くない。サイズは全長が5mに迫る4970mm、全幅が1875mm、全高が1460mmと大型

 

フロントグリルやリアのナンバープレートの上にジャガーマークがあしらわれるバックカメラは、ナンバープレート上に配置され、後ろからも目立たない。その上にはジャガーのマークがある左右のフェンダーには縦型のエアダクトを装備、デザイン上のアクセントとなる
試乗したXF SV8のエンジンはスーパーチャージャー付きのV8 DOHC 4.2リッター。電子制御6速ATと組み合わせ、リアタイヤを駆動する。最高出力は313kW(426PS)/6250rpm、最大トルクは560Nm/4000rpmタイヤは前後とも20インチ。フロントが255/35 ZR20、リアが285/30 ZR20を装着フロントシートのカラーは「スパイス」。各種内装はチャコールのレザーも組みあわされ、そこにはスパイスカラーのステッチが施される
シートは電動でポジションが変更できるパワーシートフロントまわりのデザインはごちゃごちゃした配置がまったくなく、非常にすっきりと印象。むしろ何もない寂しささえ感じられる

 

リアシートも同様にスパイスカラーのレザー。スタイリング重視のためか、リアシートは少々窮屈天井はアイボリーのカラーで、ガラスサンルーフが組みあわされる。明るい内装だけに、外光が差し込むことで、さらに明るい室内となる
トランクルームは十分な奥行きを持っている。リアシートの背もたれ部分を前に倒せば、さらに長いものを積むことも可能となるスペアタイヤとしてテンパータイヤがトランクルームのフロア下に収納される
すっきりとした外見によくマッチするLEDタイプのテールライトエアコンのルーバーは、エンジンをかけたときだけ出現する。エンジンを切った状態ではルーバーが裏返り、アルミ地の面が表に出る
シフトレーバーではなく、シフトダイヤルとでも言うべきか。このつまみを回すことで、シフトチェンジを行なう。エンジンを切るとこのつまみは下に沈んで見えなくなるカラー液晶ディスプレイはカーナビだけでなく、オーディオやエアコン操作画面を兼ねているカーナビは携帯電話の接続が可能。コンソールボックス内にはメモリーオーディオも接続しやすいAUX入力も用意される


フロントスピーカーは、ドアに内蔵、ウーファーとツィーターの両方が内蔵される

(正田拓也、Photo:若林直樹)
2009年 3月 3日