写真で見るスバル「トレジア」


 スバル(富士重工業)の新顔として登場した「TREZIA(トレジア)」。同社では従来より「DEX(デックス)」をコンパクトカーとしてはラインアップしていたが、個性的な表情を持ったデックスと比べ、トレジアは年齢・性別を問わず支持されそうなスマートな印象のコンパクトだ。エンジンは1.3リッターと1.5リッターを用意し、いずれもCVTを組み合わせるが、1.5Lモデルのみ7速マニュアルモードを備える。また1.5リッターモデルには4WDを設定するほか、パノラマルーフを持った「1.5i-L Panorama」や、専用の内外装、足まわりなどを持った「1.5i TYPE EURO」も設定される。価格は142万8000円~197万9250円。

 ご存じの方も多いだろうが、トレジアはトヨタ「ラクティス」のOEM。外見を見比べると確かにバンパー、グリル、ホイール以外はラクティスそのものであるのだが、特にグリルをスバルが各車で採用するスプレッドウィンググリルとすることで、スバルらしさがあふれている。ヘッドライト形状がインプレッサのようなティアドロップタイプだというのも効いているのだろう。インプレッサを横に並べると、同じメーカーのクルマとして、とてもしっくりくる。

 ユーティリティ性においてもスバルのレガシィツーリングワゴンなどと比べても見劣りしない納得の内容。後席は6:4分割可倒式となるが、2WD車においては、荷室のレバー操作ひとつでシングルフォールディングによりシートバックを倒すことができる。このとき座面部分が低くスライドするため、シングルフォールディングながらフラットな荷室が完成するのが特徴だ。また、荷室の床板を一段下げた低床にすることもでき、背の高いものを積むのにも重宝するフレキシブル2段カーゴボードも設定する。4WD車の場合、後席は座面を引き上げるダブルフォールディングによってフラットな荷室を実現。フレキシブル2段カーゴボードは持たないが、床下にサブトランクを装備する。

 スポーツモデルとなるTYPO EUROでは、専用16インチアルミホイールとタイヤを装備するほか、サスペンションも専用に。またリアブレーキにディスクブレーキを採用し、走りの面もブラッシュアップ。インテリアではステアリングやシフトレバー、シートにオレンジステッチを採用、メーターにもオレンジリング&シルバーポインタをあしらうなど、ドライバーの視覚に入る部分に専用パーツを装備した。

1.5i-L Panoramaのサテンブルー・メタリックマイカベーシックグレードとLグレードはホイールキャップになる
1.5i TYPE EURO。カラーはディープアメジスト・マイカメタリックバンパー形状は全グレード共通。インプレッサに通じるフェイスデザインだ
スバルらしさを感じさせるグリル。飛行機の羽根をモチーフにしたデザインTYPE EURO専用の16インチアルミホイールと185/60 R16タイヤリアにディスクブレーキを装備するのもTYPE EUROのみ
ウィンカー内蔵ドアミラーフロントフェンダーからAピラー、そしてルーフまで続くワンモーションライン。さらにテールランプまで続くショルダーラインが特徴的サイドシルスポイラーはSグレードとTYPE EUROに装備
リアゲートには大きなスバルエンブレムがあしらわれるマフラーカッターはTYPE EURO専用装備直列4気筒DOHCエンジン。1.3リッターと1.5リッターがあるが写真は1.5リッター
TYPE EUROのインパネステアリングにはオレンジ色のステッチが施される。またパドルシフトも装備
セレクトレバーもオレンジステッチ。1.5リッター車は7速マニュアルモードも持つシートもオレンジステッチ。いずれもTYPE EUROのみの専用装備運転席にはアームレフトやシートリフターも付く
2WD車のラゲッジルーム。フル乗車でも十分な広さがある後席は6:4分割可倒式シングルフォールディングでほぼフラットな荷室が完成
ラゲッジルーム横のレバーでワンアクションでシートを倒すことができるシートバックを倒すと座面が低くずれ込む構造。これによりシングルフォールディングながらフラットな荷室を実現
2WD車の一部グレードで採用されるフレキシブル2段カーゴボード。背の高いものを積むときに便利床板を外せばさらに深くなる。サブトランクとしても使える
こちらは4WD車のラゲッジ拡張時。AWD車では座面を起こすダブルフォールディングとなるAWD車ではフレキシブル2段カーゴはないが、床下に仕切り付きのサブトランクを持つ
1.5i-L Panoramaのパノラミックガラスルーフ1250×820mm(長さ×幅)とクラストップレベルの開口面積を誇る電動サンシェードも持つ

用品装着車

用品装着車。1.5i-Lをベースにフロントバンパースカート、サイドアンダースカート、リアバンパースカート、ドアバイザー、ナンバープレートベースなどを装備
インテリアはウッドパネルで加飾nanoe(ナノイー)ドライブシャワーを装備ラゲッジカバー、フロアマット、カーゴステップパネルなども用意される

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(瀬戸 学/Photo:高橋 学)
2011年 1月 31日