写真で見るアウディ「A1」


 アウディブランドでもっともコンパクトなモデルとなる「A1」が、日本国内に導入された。国内仕様では直列4気筒DOHC 1.4リッターターボのTFSIエンジンにデュアルクラッチAT「7速Sトロニック」を組み合わせる1グレードのみが用意される。

 エクステリアは2007年の東京モーターショーで披露された「A1プロジェクト・クワトロ(メトロ・プロジェクト・クワトロ)」のイメージをそのまま踏襲し、「コントラストルーフ」と呼ばれるAピラーからCピラーまで延びたボディーカラーとは異なるカラーで塗られたアーチがアイコンとなることや、シングルフレームグリルなどもそのまま引き継いだものとなっている。

 エンジンは小さい排気量ながら、過給によってトルクを増やす最近のダウンサイジングコンセプトに沿ったもの。このエンジンには、「スタートストップシステム」と呼ばれるアイドリングストップ機能が搭載される。

 ボディータイプは3ドアのみで、ボディーサイズは3970×1740×1440mm(全長×全幅×全高)。リアシートは2名乗車で、定員は4名となる。

 内外装が選べることをコンセプトとしており、エクステリアのカラーは10色、「コントラスルーフ」はボディーカラーに応じた4色が用意され、選択せずにボディー同色にすることもできるほか、エアロパーツなどでスポーティにドレスアップできる「コンペティションパッケージ」を装着すれば、外見を印象を大きく変えることもできる。

 インテリアはコンパクトなボディーながら、アウディというプレミアムブランドらしく、全体的にメッキや金属の質感のある操作スイッチをちりばめ、コンパクトカーながら高級な造りを感じさせる。シートはクロスまたはレザー、形状はスタンダードかスポーツシートに分かれ、全10タイプから選択可能。インテリアカラーは4タイプ、さらにエアコン吹き出し口のカラーも5色が選択できる。

 撮影車のボディーカラーは「アマルフィホワイト」で、コントラストルーフが「デイトナグレーパールエフェクト」。シートがクロス表皮のスポーツシートでカラーが「ワサビグリーン」、エアコン吹き出し口がハイグロスワサビグリーンという設定。オプションとして用意されるスポーツパッケージを装備しており、リアがLEDテールライトとなり、さらにバイキセノンパッケージ、10スポーク デザイン アルミホイールなどになっている。

4mに満たない全長ながらフロントマスクからアウディであることが十分に感じられる「A1」。サイドやリアを見れば、A1独自のシルバーのアーチから、他のアウディ車とはっきりと区別ができるデザインもA1の特長だ
フロント部はシングルフレームグリルを採用
ヘッドライトは近年のアウディのデザインにならい、ポジションランプのラインでモデルごとのアイデンティティを演出する波打ったラインがすべて光るポジションランプ
フォグランプはバンパー下部に装備ライト上部のラインがそのままリアに流れていくデザインフォーシルバーリングス
スモールライトは白色LEDでライン上が均一に光るフォグランプは円形デザインでハロゲンバルブを採用
ヘッドランプからサイドウインドーまでのデザインフロントバンパーとボンネットはほぼフラットフロントウインドーから、カラフルな内装が覗く
ワイパーはフラットタイプミラー部はターンシグナルランプを内蔵ボディーカラーと同色のドアノブ
ラジオアンテナはルーフ後方にあるフューエルリッドはプッシュして開けるタイプ。ドアロック連動
AピラーからCピラーまで、アーチ状にメタリック塗装が施される
緩やかに傾斜するリアウインドーリアバンパーには後方センサーが装着される。バックカメラは装着しないマフラーエンドはデュアルタイプ
リアゲートはこのように開くリアのランプ類はリアゲート側に装備されるが、ターンシグナル、バックランプなどはゲートの内側にもう一組装備されるリアゲートにもフォーシルバーリングスのエンブレム
車名を示す「A1」のエンブレムはリアゲートの左側に位置するテールランプはLEDを多用する
ハイマウントストップランプもLEDエンジンは直列4気筒DOHC 1.4リッターターボを横置きに配置。アイドリングストップ機構も備わるバッテリーはリアにあるため、エンジンルームにはない
ボンネットフードはサイドまで回りこんだ部分まで開く。ライトの上ラインが切れ目になるタイヤサイズは前後とも215/40 R17。10本スポークのホイールが付く
内装はアウディらしく、シルバーの部分をうまくアクセントにした高級感のある仕上げ。そこにポップなカラーが交わって高級感と若々しさのどちらも感じられる
コクピットに座ると内装のカラーが目に付く純正のMMIインフォテインメントシステム。操作はオーディオ操作の下のダイヤルで行うグリップタイプのシフトレバー。ロックはグリップの前方にある。Dレンジで左に倒するとマニュアルでシフトチェンジができる
CD挿し込み口の下にある中央のダイヤルがMMIターミナルで、カーナビなどの操作を行うステアリングにはカーナビや車載コンピュータの操作ボタンが並ぶATなので2ペダル。センターコンソールは内装カラーで彩られる
コラム左側でターンシグナルの操作ができ、その下にクルーズコントロールのスイッチを装備するコラム右側でワイパーの操作一般的な溝ありのキーで、鍵山部分が収納できる
ヘッドライトはオート機能を備える。エアコンの吹き出し口は丸型で内装カラーのリングが付くエアコンのリングは分厚い透明樹脂で覆われるMMIのディスプレイは収納することもできる
ドアの内張りは内装カラーがあしらわれるグローブボックスにはETCの挿し込み口とiPodの接続端子が装備される
バイザーにはミラーが装備され、ミラー使用時のライトはルームライトとは別に用意ルームミラーはLED照明アームレストには小物入れを装備する
リアシートには照明などは用意されない。Cピラーが寝ているからか、開放感は少なめリアシートのアームレストも内装カラーでまとめられるリアシートの中央にはカップホルダーとトレイがある
リアゲートを開いたところリアシートは6:4分割トノカバーを外したところ
シートを折り畳むには背もたれを前に倒す両方のシートを倒したところ。ラゲッジフロアはフラットにはならないスペアタイヤはボード下に収納する。非常用を装備
スペアタイヤを外すとバッテリーと工具がある地デジ放送受信用のB-CASカードスロットはトランクルーム内にあるリアゲート裏には非常用の器具を収納する
センターディスプレイにはクルマの方角が表示できる時計、トリップメーター、気温などを表示する平均速度表示
燃費表示。撮影時はアイドリングと短距離走行を繰り返したため極めて悪い数値走行時間表示瞬間燃費表示。惰性走行時に燃料カットが行われた際は、「--.-」という表示になる
トリップメーター残燃料をもとにした走行可能距離を表示可能画面から各種設定ができ、日本語化されている
速度表示にすることもできる燃費とトリップメーターアイドリングストップでエンジンが停止しているときはこの表示になる
ドアが開いている個所を図で表示する
MMIの画面ではカーナビはじめ設定や操作ができる車両関係の設定や、整備点検時期の表示が可能集中ロックなどの設定ができる
ライト類の設定画面スピードオーバーの警告点検時期を確認できる
次回点検時期がkm数や日数で表示されるカーナビはVICS対応携帯電話と接続して利用可能
オーディオの状態表示HDDに音楽を取り込むこともできる音質調整も画面上で可能

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2011年 2月 3日