写真で見るアルテガ「GT」 |
アルテガGTは、ドイツで2006年に設立されたスポーツカーメーカーによる初めてのクルマとなる。日本市場へはアルテガ・ジャパンを設立し、2011年6月には東京都内にショールームを設けるほど力を入れて取り組んでいる。
アルテガGTはアルミフレーム、高張力鋼、カーボンの組み合わせによる乾燥重量1132kgという軽量ボディーに、フォルクスワーゲン製のV型6気筒3.6リッターDOHC直噴エンジンを搭載、6速デュアルクラッチトランスミッション(DSG)を介して後輪を駆動する。
フォルクスワーゲン製のエンジンにATという組み合わせのため、街中での走行に気難しさはなく、誰でも走らせることができる。ピュアスポーツカーならではの低い車高と、限られた視界にさえ慣れてしまえば、見た目の想像よりもはるかにイージーだ。
また、コラムレバーなど、操作系はフォルクスワーゲン車と共通と思われるパーツを使用している。その一方で、メーターパネルをはじめ表示パーツなどはオリジナルのパーツも多くなっている。
アルテガを設立したのは、ドイツのエレクトロニクスメーカーparagonの経営者であるクラウス・ディーター・フレールス氏。そのためか、アルテガGTの車内はハンドメイドなスポーツカーにありがちなアナログ的な操作系ではなく、タッチパネルによる空調やオーディオ、ルームミラーに内蔵するナビゲーションシステム、アナログなメーターながら全自動で動作する電子ストップウォッチ、タッチ式スイッチによるドアミラー調整など、既存の量産車以上の未来的な操作系も備えている。そして、メーターや機器類には「paragon」のロゴも入っている。昔ながらのウインドウレギュレーターハンドルを模したレバーでパワーウインドウを操作するのも、アルテガGTの特徴となっている。
アルテガGTのスペックは、ボディサイズが4015×1882×1180mm(全長×全幅×全高)、車検証記載の重量は1290kg。ホイールベースは2460mm。3.6リッター直噴エンジンの出力は220kW(300PS)、最大トルクは350Nm。0-100km/h加速は4.8秒、最高速度は270km/h。燃費は欧州基準で9.2L/100km。価格は1189万円。
■写真で見る バックナンバー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/
(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2012年 4月 16日