写真で見る「マツダスピード・アクセラ」


 マツダのCセグメントカー「アクセラ」。赤いファミリアの大流行や国内初のフルタイム4WD採用、コンパクトカーのワイドボディー化など、旧ファミリア時代から常に業界に話題をもたらしてきた伝統の最新モデルにも、ターボで武装した2.3リッターエンジンを搭載した「マツダスピード・アクセラ」が加わる。

 エンジンは2.3リッター直列4気筒DOHCで、最高出力は194kW(264PS)、最大トルクは380Nm(38.7kgm)を発生する。6速MTを介して前輪を駆動し、自然吸気エンジンに比べればワンテンポ遅れるターボ独特の加速感も味わえる。

 外見における通常のアクセラスポーツとの差異は、18インチタイヤをはじめ、インタークーラー付きターボのためのボンネットのエアインテーク、ルーフスポイラーや左右2本出しのマフラー、比べれば差の分かる前後バンパーなど。分かる人には分かるが、分からない人には分からないマニアックな差別点が大人のスポーツカーという印象だ。

 なお、国内のアクセラの他のモデルにMT車はなく、唯一のMT車がこのマツダスピード・アクセラとなる。

カラーはベロシティレッドマイカ。全長はノーマルに比べて20mm長い4510mm。全幅もノーマルよりも15mm大きい1770mm
フロントまわりのノーマルとの差は、インタークーラーのためのエアインテークと、フォグランプまわりを中心とした形状変更
ヘッドライトはハイとローを切り替えるプロジェクタータイプのバイキセノン。フォグランプはその下につく
ワイパーは一般的な“トーナメント”タイプリアにもワイパーを装備ボディー両サイドにサイドステップが装着される
リアはマフラーは左右1本ずつの計2本出しブレーキランプはLEDスポイラーにはLEDのハイマウントストップランプが付く
スポイラーはリアゲート上部に装着されるフローティングタイプバックモニターのカメラはリアハッチのマツダのエンブレム内に隠してあるマフラーからの排気音は少々大きめ
特別な性能を持つ印、マツダスピードのバッヂは左側。アクセラの車名バッチは右側にある。ラジオなどのアンテナはルーフに
ウインカーはサイドミラーに内蔵される
ドアノブは引っ張って開けるタイプ。黒いボタンはスマートキー利用時のロック施錠/開錠ボタンガソリン給油口は右後方。キャップには置き忘れ防止のリードが付いているが、置き場はない
ホイールは前後とも18インチを純正装着
タイヤサイズは225/40 R18のダンロップ製。サスペンションはフロントがストラット、リアがマルチリンク
エンジンルームは上部に大型のインタークーラーが備えられているため、エンジンの様子はほとんど見えない。代わりにインタークーラーカバーにエンジンの仕様が記載される
リアゲートを開けて、シートを倒せば広大な収納スペースとなる
スペアタイヤのスペースにはオーディオのサブウーファーが鎮座するその代わりにパンクの簡易補修キットが搭載される
ラゲッジルーム左側にはジャッキを収納トランクルーム内には買い物袋フックのような便利装備もある
ブラックにレッドのアクセントが加えられた運転席まわり。撮影車はHDDカーナビ付きのBOSEサウンドシステムがオプションで装備されているシートはマツダスピード専用タイプのハーフレザータイプサイドのサポートも良好だ
本革巻ステアリングホイールからは2連のメーターが覗く。照明はレッドステアリングホイールの左側は各種操作右側ではオーディオが操作できる
タコメーターには「MAZDA SPEED」のロゴが入る左右のメーター間にはターボブースト計や燃料メーターなどスピードメーターは280km/hまで刻まれる
ダッシュボード中央上部にあるインフォメーションディスプレイでは、カラー液晶の表示部とレッドで表示されるエアコンの表示がある燃費表示もでき、i-stopのないマツダスピード・アクセラでもエコロジーな運転を心がけることも可能警告表示も具体的で分かりやすい
コクピットまわりはブラック基調だが、薄暗い印象はないマニュアルシフトレバーとパーキングブレーキ6速MT。リバースにはシフトレバーを下に押すと入る
空調まわりはダイヤルをメインに操作可能撮影車は禁煙仕様だったが、喫煙仕様なら灰皿はここに装備される。シガーライターソケットもある
センターコンソールはひじ掛け下の収納のほか、ドリンクホルダーもある。ひじ掛け下の中にはオプションのオーディオ用AUX端子がある
エンジンはプッシュスタートMT車ゆえ3ペダル。アルミ製ステアリング右側にはDSCを解除できるスイッチ
ドアトリムにも赤のアクセント。その他はシンプルな造形と色使いパワーウインドーの4枚分のスイッチとリモコンミラースイッチスピーカーにはBOSEのロゴが入る
シートは電動調整。メモリー機能もあるAピラーのエアバッグ表示。カーテンエアバッグが標準装備となる。なおこの部分はソフトインテリアとして衝突時でも衝撃が少なくしていると言うマップランプは2名分の装備
サングラスなどを収納するポケットも用意自動防眩ミラー天井中央にはルームライトを装備する
ETC車載機はサンバイザー裏にある。カードの抜き差し時はポップアップ(ダウン?)できる助手席はダッシュボードが斜めに傾斜しているため、前方の開放感がある
グローブボックス。下には非常用の発炎筒が見えるグローブボックスを開いたところ
リアシートは3名乗車。フラットな座面。背もたれの下部にある白っぽいマークはISOFIX対応であることを示す。マーク下には取り付け部分があるダブルフォールディングではないものの、シートバックを前に倒すとほぼフラットになる
リアシートは3名分。センターアームレストは幅広で、左右にドリンクホルダーもある
メーカーオプションのHDDナビゲーション。オーディオも一体化される。SDメモリーカードやDVDにも対応する。ちなみに標準ではオーディオレスとなる
オーディオの入力ソースは多岐に渡るテレビはワンセグのデジタル放送対応
ナビゲーションにはテレビ番組や雑誌で紹介されたスポットを検索する情報も入っているメーカーオプションゆえ、ステアリングの切れ角による予想進路を表示するバックモニター機能がある

 

(正田拓也、Photo:塙真一)
2009年 8月 31日