写真で見るクライスラー「ジープ パトリオット」 |
現在、クライスラーが日本国内で販売する「ジープ」は4モデル。ワイルドでタフなオリジナルジープの面影をもっとも強く残す「ラングラー(WRANGLER)」、堂々としたクロスカントリー型SUVの「チェロキー(CHEROKEE)」、さらにラグジュアリー志向とした「グランド チェロキー(GRAND CHEROKEE)」、そして今回取り上げる「パトリオット(PATRIOT)」である。
パトリオットはジープのエントリーモデルとも言え、他のジープに比べるとひとまわり小型なボディーが特徴。車両車重を比べてみると、ラングラーの2ドアモデルでも1840kg、その他もモデルでは2000kg近くなるのに対し、パトリオットは1530~1550kgに収まっている。その分燃費もよく、10・15モード燃費は10.6km/L。アメリカ車で初のエコカー補助金(環境対応車普及促進対策費補助金)対象車となった。
搭載されるエンジンは2.4リッターの4気筒DOHC。最高出力125kW(170PS)/6000rpm、最大トルク220Nm(22.4kgm)/4500rpmを得ている。トランスミッションにはCVTを採用。駆動方式はもちろん4WDで、センターデフのロック機構を備えたアクティブフルタイム4WDシステム「フリーダムドライブ」を搭載している。
安全面では、スロットルやブレーキを調整して走行ラインを維持する「エレクトロニック・スタビリティ・プログラム(ESP)」、後方からの衝撃時に乗員の頭部の負担を軽減する「フロントアクティブヘッドレスト」、プリテンショナー&フォースリミッター付きのシートベルトなどを装備する。
現在パトリオットは、「スポーツ」と「リミテッド」の2グレードが発売されているが、今回撮影したのは上級モデルにあたる「リミテッド」。フロントフォグランプ、革巻きステアリング、レザーシート、フロントヒーター、運転席パワーシート、ミュージックゲートパワープレミアムサウンドシステム、クルーズコントロールなどが標準で装備されている。価格は331万8000円。
チェロキーなどと同じタイプの四角いワゴンタイプのボディー。全長4420mm、全幅1810mmと、比較的コンパクトに収まっている。最低地上高は205mmを確保。スペアタイヤはテールゲートではなく、ラゲッジルームに収める |
(西尾 淳(WINDY Co.) / )
2010年 6月 17日