写真で見るクライスラー「ジープ チェロキー スポーツ」


 かつて4WDの代名詞だった「ジープ」のブランド。今も悪路走破性の高い4WDがラインアップされ、中でも比較的コンパクトなボディーにV型6気筒3.7リッターエンジンを搭載するクルマが「ジープ チェロキー」となる。

 アメリカの4WDということで大柄なボディーサイズを想像するが、全長4500mmは中型セダンなみ、全幅1830mmは今やそれほど大きさを感じないサイズとなった。全高は1820mmとこのタイプの4WDでは標準的なものとなる。

 V6 3.7リッターエンジンは最高出力151kW(205PS)、最大トルク314Nm(32.0kgm)を発生、トランスミッションはトルコン式の電子制御4速ATとなる。駆動方式はセレックトラックIIアクティブフルタイム4×4のシステムにより、経済的な2WDやフルタイム4WDを選択できる。

 チェロキーの国内のグレードは上級の「リミテッド」とベーシックな「スポーツ」の2タイプ。撮影車は「スポーツ」となり、ファブリックシートの採用や一部装備の簡略化が行われるが、むしろこのタイプのクルマのカジュアルな雰囲気にマッチしているとも言える。

縦の模様のグリルやフェンダーの張り出しによって、ひと目でジープとわかるスタイリング。シンプルで頑丈そうに見えるデザインによってオフロードでの走破性の高さをアピールする一方で、スペアタイヤを床下収納するなどによって都会的な雰囲気も併せ持ってる。カラーはインフェルノレッドクリスタル P/Cで、パールコート仕上げとなる
エンジン部分が絞られ、フェンダーが張り出すジープのアイコンとも言える独特のスタイリング。バンパー上にはウインチでも装備できそうなスペースがあるジープの特徴、フロントフェンダーの張り出しがよくわかるフェンダーのカーブは円形ではなく直線の組み合わせ
ヘッドライトはハロゲンタイプ縦模様のグリルはジープの特徴のひとつ。上級グレードのリミテッドはメッキグリルとなるが、ボディー同色タイプが好みのユーザーもいるはずフォグランプもライトと一体化される
Jeepのブランドロゴはボンネットの先端に付くバンパー下が斜めにカットされ、フロントのアプローチアングルを稼ぐ。牽引フックも常設
フロントウィンドーは垂直に近い角度となり、室内空間を稼いでいるワイパーは一般的な形状。運転席側は浮き上がり防止のフィンが付く
サイドミラーは無塗装仕上げ。スクエアな形状で視認性も良好だドアノブは樹脂製で無塗装仕上げサイドモールも樹脂製無塗装。上級グレードのリミテッドはメッキパーツが装着される
リアはスクエアな形状。ウィンドーもほぼ直角に立つリアワイパーを装備するサイドのボディー形状は比較的フラットにまとめられる。ガソリン給油口は左側に位置する
コンビネーションライトは電球タイプ。上からブレーキ、ターンシグナル、バックランプハイマウントストップランプも装備。リアウィンドーの上になる
エンジンはV6 3.7リッターを縦置するエンジンの前にある白いタンクは青い液体がウィンドーウォッシャー、ピンクの液体がラジエターのクーラントとなるボンネットの裏側にも吸音材が貼られる
16インチホイールにタイヤは前後とも235/70 R16。4輪ディスクブレーキとなるスペアタイヤはリアの床下に吊す。エキゾーストパイプは下向きに排気する
シートはファブリック。シンプルでカジュアルな感じのするインテリアステアリングホイールもレザー巻きなどの装飾はないシートの調整は手動式
ほとんどブラックの内装。オプションのオーディオ一体化のHDDナビゲーションシステムが装備されるステアリングは4本スポークタイプ。リモコンスイッチなどがなくシンプルダッシュボードやセンターコンソールはスクエアな形状。カーナビの画面の下には空調、走行計のスイッチがある
メーターパネルは右がタコメーター、左がスピードメーター。そのほかに燃料計と水温計を装備するシフトレバーはゲート式シフトレバーの左横にあるのが駆動方式の切り替え。経済的な2WDのほか必要に応じてフルタイム4WDなどに切り替えできる
ペダルはアクセルとブレーキの2ペダルオートエアコンを搭載するオプションのHDDカーナビを搭載する。メーカーはアルパイン製と思われる。画面位置は若干低めとなる
アルパインのカーナビ用リモコンが付属している助手席ドアにはサイドミラー下のカメラ映像が表示され、左側の安全確認に便利運転席側のドア。パワーウィンドーやスピーカーがついている
フロントセンターアームレスト内には収納スペースがあるリアシートのデザインはフロントシートと共通リアシートの座面は比較的フラット
スクエアなボディー形状のため、室内も広々としているリアゲートは直角に開く。後方に開閉スペースを必要とするが、荷室の効率はよい
ラゲッジルームには巻き取り式のトノカバーを装備するトノカバーを外し、シートの左側を倒すとフラットな荷物スペースが拡大する荷物スペースの床下にはさらに収納スペースがある

(正田拓也 / Photo:鈴木広一郎)
2010年 7月 22日