写真で見るポルシェ「911カレラS」 |
ポルシェ911シリーズの中で、3.8リッターエンジンを搭載する後輪駆動モデルが「911カレラS」。エンジンは水平対向6気筒3.8リッターで、最高出力は283kW(385PS)、最大トルクは420Nmを発生する。DFIと呼ばれる直噴機構を搭載、吸気側の可変バルブタイミング機構に2ステージの可変バルブリフトシステムを一体化した「バリオカム・プラス」も装備し、低燃費化とCO2排出量を考慮したものとなっている。
トランスミッションは、6速MTのほか、撮影車は“PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)”と呼ばれる7速のデュアルクラッチATシステムを搭載している。100分の数秒でシフトチェンジが完了、1速から6速まではスポーツ走行に対応し、高速巡航用に7速を設けている。
撮影車はオプションのスポーツクロノパッケージを装着、スポーツモードスイッチを押すことでエンジン特性を変化させ、スロットルの反応も変化、さらにトランスミッションにはローンチコントロールとレーシングシフトプログラムも装備し、加速性能をさらに高める。
911カレラSのブレーキはアルミニウム対向4ピストン式モノブロックキャリパーと大径のブレーキディスクを装備、スポークの隙間から赤いキャリパーが見える。ハイパワーに見合ったブレーキ性能を持ち、ブレーキペダルを踏んだときのしっかりとした安心できる減速感もポルシェならではのものとなっている。
長期にわたって変わらない誰が見ても“ポルシェ911”と分かるスタイリング。ターボやGTなどと比べるとシンプルなスタイリングが911カレラの特徴でもある。ボディーカラーはスピードイエロー |
近づいて見るとボリューム感のあるリアのデザイン | 911カレラSのグレードを示すバッヂはリアセンターに装着される |
スポイラーは格納式。走行状態によって出てくる |
(正田拓也 / )
2010年 8月 9日