写真で見るスバル「インプレッサXV」


 スバル(富士重工業)が6月24日に発売した「インプレッサXV」。これまでの5ドアのインプレッサや4ドアのインプレッサ アネシスに続くインプレッサシリーズの新グレードだ。

 見てのとおりベースとなっているのは5ドア。しかし専用のバンパーやグリル、無塗装のブラックオーバーフェンダーが、アクティブなイメージを与えている。レガシィに対するアウトバックのような位置づけだろう。といっても車高は従来のままなので、最低地上高などに変更はない。

 スタイリングでは、それほど目立たないものの、スタイリングイメージの変更に一役買っているのが、専用の大型ルーフスポイラーだ。Dピラーとルーフを後方に延長したような形状で、特にサイドから見たときの印象を大きく変えている。また、ラダータイプのルーフレールも、実用性だけでなくデザイン的にもクロスオーバービークルらしいアクティブな印象を与える。

 ホイールには専用ハイラスター塗装が施され、高級感がある。さらにインセットも変更されており、オーバーフェンダーとあわせてワイドトレッドを実現。サスペンションの仕様も変更されている。

 インテリアは、シート表皮にブラウンを織り交ぜ、またアームレストやセンターコンソールリッドなど、随所にブラウンのステッチをあしらうことで、統一感のあるイメージチェンジが図られている。また、メーターにはホワイトルミネセントメーターを採用している。

 エンジンは、水平対向4気筒 DOHC 1.5リッターとSOHC 2.0リッターをラインアップ。それぞれに2WD(FF)と4WDが設定される。価格は178万5000円~214万2000円。

フロントバンパーからフェンダー、サイドステップ、リアバンパーまでボトム部をブラックで統一することで腰高感のあるアクティブなイメージを実現している。ルーフスポイラーのおかげでサイドビューのシルエットの印象を変えている
インプレッサでありながら明確な個性を打ち出した“顔”ボトム部がブラックとなったフロントバンパーとともに、大型のフォグランプがアクティブな印象を与えるグリルも専用のデザイン。縦に厚みを持たせ、その表情を大きく変えている
ダーク調ハイラスター塗装の専用の16インチアルミホイール。インセットも変わっているサイドグラッディングと呼ばれるオーバーフェンダー。クロスオーバーらしさを演出するラダータイプのルーフレールはデザインだけでなく実用性も向上
ルーフスポイラーはDピラーのサイドまで回り込むことで、Dピラーを明確にし、サイドシルエットを大きく変えているリアバンパーもボトム部を無塗装の黒とし、フロントからの統一感を演出リアゲートには「IMPREZA XV」のオーナメントが付く
キーレスアクセスは、ドアノブの内側に手を入れることで解錠することができる1.5リッターモデルのエンジンルーム2.0リッターモデルのエンジンルーム
インテリア。撮影車はオーディオ一体型HDDカーナビを装着していたステアリング。オーディオやハンズフリーフォンの操作スイッチが付くメーターは視認性の高いホワイトルミネセントメーターを採用
シート表皮の一部にはブラウンの生地を採用。また、ステッチもブラウンとなるフロントドアアームレストやセンターコンソールリッドにはシート表皮と同じものを用い、ステッチもブラウンで統一している
ATシフトレバー。1.5リッターモデルには5速MTも用意されるECOモードも持つメーカーオプションのオーディオ一体型HDDカーナビ
ダッシュボードからドアまで続くデコラパネルグローブボックスマップランプ
後席もブラウンを用いたデザインアームレストが付く後席センターにも3点式シートベルトが用意される
ラゲッジルーム。広さは通常の5ドアインプレッサと同じだ後席は6:4分割可倒式
後席を倒せばフラットで広い空間が生まれるラゲッジのフロア下にはテンパータイヤやジャッキなどの工具が収納される

(鈴木賢二 /Photo:高橋 学 )
2010年 6月 28日