レビュー

話題の超望遠ズームレンズ ニコン「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」でモータースポーツを撮ってみた

ニコン「D810」「D5」とともにSUPER GT第1戦岡山の撮影に投入

ニコン「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」。ニコン FXフォーマットに対応する超望遠ズームレンズ。DXフォーマットのカメラで使用すれば、300-750mm相当となる。価格は18万9000円だが、ニコンの直販サイトで17万100円。量販店であればさらに安価に手に入れられる

 2015年9月、ニコンから「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」という超望遠ズームレンズが18万9000円と20万円を切る価格で登場した。その焦点距離はこれ1本でサーキットコースでの撮影の大半がカバーできるのではないかと期待するものの、個人的には純正でその安さは魅力的な半面、あまりの安さに少々不安が残るのも正直なところであった。このジャンルのズームレンズは、筆者の少ない経験では動かないものをしっかりと構えて撮っているうちは問題ないが、いざ普段から筆者が撮影しているモータースポーツの現場に持ち込むとこちらが求めている性能が得られないことも多かった。筆者が撮影している被写体は200km/hを超えるトップスピードから急減速、旋回を繰り返すレーシングマシン。もちろん雨でもレースは決行され、ときにはナイトレースもある世界だ。さて、そんな環境下でのこのレンズの実力はいかに?

 機材の評価を自分なりにする場合、いつもと違うことをわざわざせず、いつもの撮影機材をテスト機材に持ち替えて評価するように心がけている筆者にとって今回はさすがに不安もあったが、そんな気持ちを振り切りこの期待と不安が入り混じるレンズを持ってサーキットへ出かけることにした。

 そんな筆者の個人的レポートではあるが、モータースポーツ写真に興味がある方へ少しでも何かの参考になることがあれば幸いだ。

 なお、組み合わせたボディは、ニコンFXフォーマット機の「D810」と「D5」。オリジナル画像と注釈のある画像については、クリック後、拡大ボタンを押すことで撮って出しの画像を見ることができる。D810で7360×4912ドット(約21MB)、D5で5568×3712ドット(約11MB)の画像となるので、通信環境によっては表示までに時間がかかる場合があるだろう。注意していただきたい。

ズームレンズを抱え、いざサーキットへ

 さて、前置きで超望遠ズームレンズでのモータースポーツ撮影に少々不安を持っていると述べたが、その不安の大半がAFだ。もちろんAF性能はボディ側に依存する部分も大きいが、レンズ単体で写真を撮ることができない以上、ボディとセットで語るのは致し方ない。今回は純正レンズということで、当然ボディはニコンだ(当たり前すぎてすみません)。レンズ評価用ということでボディは現行モデル中画素数が最も多いFXフォーマットのD810を選んだ……というより編集部が選んだものを渡された。あぁ、コマ速度約5コマ/秒(FXモード時)か、結構きついかも、なんて思いながらいざサーキットへ。最初の獲物は開幕に向け岡山国際サーキットでテスト走行を行なうSUPER GTのマシンだ。

 カメラのAF設定はもちろんコンティニュアスAFサーボ(AF-C)、AFエリアモードはシングルポイントAFとグループエリアAFを状況に応じて使い分けた。画質に関しては記事へそのまま掲載したかったのでJPEG-FINE、色空間はsRGB。今回は複数のレンズ間の比較をしないのでホワイトバランスはオート、ピクチャーコントロールはスタンダード、アクティブD-ライティングをオート(一部OFF)とした。現場での使い勝手を優先したので、収差などの細かいテストは行なっていないが、Exifデータを残したオリジナル画像をアップしてあるので読者の方それぞれがこの新型レンズの実力を自分なりに評価していただければありがたい。純正ソフトNikon View NXやNikon Capture NXを使えばその詳細が表示されるはずだ。

 まずは順光かつ比較的車速が低いコーナーでの撮影。手前のヘッドライトを中心としたグループエリアAFで撮影に臨んだ。焦点距離460mm、1/350sec f/11と安定志向の露出値だが、今まで持っていた不安はおおむねここで解消。手応え十分だ。

【Nikon D810 オリジナル画像】焦点距離460mm、1/350sec f/11(ISO140)※手ぶれ補正は「SPORT」使用

 今度は焦点距離を最短の200mm、最長の500mmでシャッター速度を落とし、1/60~125secで撮影。46号車の撮影時、フロントフェンダーあたりにピントを合わせるつもりがワイパーの付け根あたりにポイントがずれてしまったものの、ピントは問題なかった。広いエリアでピントを合わせるグループエリアAFに助けられたのかもしれない。また、VR(手ぶれ補正)の効果は現場での実務の中で評価するのはなかなか難しいが、今回テストしている期間全体を振り返ってみると好印象だ。

 少なくとも今までのVRレンズが採用してきたNORMAL-ACTIVE 2系統の手ぶれ補正システムより、今回採用されたNORMAL-SPORTの2系統の選択の方が感覚的にも分かりやすい。実際の効果も十分に認められるので、スローシャッターで流し撮りをする頻度の高いモータースポーツの撮影には、新しいVRモード「SPORT」の搭載は朗報だろう。

【Nikon D810 オリジナル画像】焦点距離200mm、1/60sec f/13(ISO100)。手ぶれ補正は「SPORT」使用
【Nikon D810 オリジナル画像】焦点距離200mm、1/60sec f/13(ISO100)。手ぶれ補正は「SPORT」使用。シーズン前のマシンはまだカーボンむき出しのマシンもいるので、アクティブD-ライティングをONにしておくと後々扱いやすい画像が得られることも多い
【Nikon D810 オリジナル画像】焦点距離500mm、1/125sec f/6.7(ISO280)。手ぶれ補正は「SPORT」使用。こちらはさらに条件が厳しく白と黒という組み合わせ。この時は曇天だったがピーカンの順光線ならアクティブD-ライティングなしでは完全に破綻するシチュエーションだろう
【Nikon D810 オリジナル画像】焦点距離500mm、1/60sec f/6.7(ISO280)。手ぶれ補正は「SPORT」使用。500mmとしてはコンパクトなせいかスローシャッターもついつい気軽に使いたくなる
51号車と同じ位置にピントを合わせるつもりが、46号車ではフロントフェンダーからずれてしまった。幸い問題はなかった
同じポイントから撮影したカットで左が200mm、右が500mm。2.5倍に抑えられたとはいえその画角はこれだけ違う

逃げる被写体に対してのAF追従性

 向かってくる被写体に対してはほぼ満足な結果が得られたのに対し、後追いの場合被写体を掴みきれないシチュエーションが稀にあったが、総じて大きな不満はなかった。元々レーシングカーの後方というのは排熱などで陽炎のように像が歪むことも多いので、それを考えれば優秀だと言える。

 写真は富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎ、岡山国際サーキットでのものだ。いずれもオリジナル画像を掲載しているので自分の目で確認してみてほしい。なお、背景のボケ味に関してはクルマから出る排熱の影響を受けているから参考にはならないので注意。

【Nikon D810 オリジナル画像】SUPER GT公式テスト(富士スピードウェイ)
【Nikon D810 オリジナル画像】スーパー耐久シリーズ第1戦(ツインリンクもてぎ )
【Nikon D810 オリジナル画像】 SUPER GT第1戦(岡山国際サーキット)

操作性についての○と×

 操作性については美点もあれば欠点もある。まず美点。このレンズはズームの際に全長が変わるタイプのズームレンズだが(ピント合わせはIF方式)、最も繰り出された状態でも剛性感があり、レンズの先端を支えて構えても不安を感じない。個人的にはその方が流し撮りの際振り抜きやすいこともあるので、レンズの精度のためにはお勧めはしないものの個人的な美点の1つとしておく。

 また、200mm側の位置で固定できるロック機構を持つが、これを使わなくてもレンズを下向きにした際、自重でズルズル伸びてくることがなかったのも美点だ。個人的には肩から下げているうちに意図しない焦点距離に勝手に変わっているのは実に不快に感じるので、小さなことのようだが筆者にとっては大きな美点。この点については個体差があるかもしれないが、今回使ったものに関しては以上のとおりだ。

 そして欠点。今回使用してきて一番気になったのは三脚座だ。一脚を使用し、撮影している際しっかりとリングを締めたつもりでもきちっと固定されず、わずかにレンズが回転してしまうことが何度かあった。一見するとしっかりした作りだが、率直に言ってレンズを押さえる部分の作りがあまりよくないと感じた。サードパーティ製の三脚座がすでに発売されていることを考えると、同じように感じている人がほかにもいるのかもしれない。

 価格が18万9000円(実売価格はもっと安価)の超望遠ズームにそこまで期待するのも酷かもしれないが、筆者の使用環境においては結果に直結する部分なので、ここは欠点としておく。ちなみに現場ですでにこのレンズを実戦投入している同業者の方に会ったが、三脚座はサードパーティ製に交換されていた。

 そのほか、ズームリングの回転角が少々大きすぎると感じられた。200mmから500mmまで一気に変えるシチュエーションがどれだけあるかは、おのおのの撮影スタイルによるところも大きいので意見は分かれるかもしれない。レースシーンでは単独走行してくると思っていたマシンが意表をついて2台横並びで競って現れることも多く、単焦点レンズで対応しにくいシーンなど、ズームレンズの特性を活かしたい場合には、もう少しクイックな方がありがたい。

200mm側で固定されるズームロックスイッチがあるが、筆者は撮影時、収納時ともに使うことがなかった
三脚座はロックが少々甘いように感じた
三脚座を外した状態

実はコンパクトさこそが最大のメリットだった

 最大径108mm、マウント面から先端までの長さは267.5mm、重さが2300gもあるレンズがコンパクト?と思われる方も多いかもしれない。しかしながら、単焦点の「AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR」なら最大径140mm、マウント面から先端までの長さは387mm、重さは3090g。その性能差を考えれば比較するのもおかしいかもしれないが、得られる焦点距離が単焦点のレンズと同じ500mmから200mmまで連続的な画角を持ち、かつ前述のように必要十分、いやそれ以上の画質が得られるのだから、そのサイズは享受するメリットを考えれば十分コンパクトと言って差し支えないだろう(ちなみに現行ニッコールレンズで500mmの焦点距離を持つレンズは上記の2本のみ)。実際1日サーキットで仕事していてもこのレンズだと随分楽だった。

 また、飛行機での移動も視野に入れた場合、そのメリットはもっと大きい。筆者が使っている機内持ち込み可能なサイズのリュック型のカメラバッグ(マンフロットBackpac50)にこのレンズとボディ(D810)2台、「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II」「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」、スピードライトSB-700がすべて収納でき、かつ10kg未満で収まったので1部のLCC以外なら機内持ち込み可能だ。

 今回は国内での使用だけだったが、海外での撮影では荷物の破損などの心配はもとより、機内持ち込みできるサイズに収まるので、仮に預け入れ荷物が迷子になっても初日から撮影が滞りなくできるのは安心感がある。また、空港でスーツケースなどを預け入れ、身軽になった後展望デッキで飛行機を撮ったりするのも可能だから、そういう点でも嬉しい人はいるかもしれない。実際筆者がそうであった(残念ながらレンズフードは入らなかったのでフードなしでの撮影となったが、幸い逆光時にも仕上がりが大きく破綻することはなかった)。

500mmとしてはコンパクトなレンズだと筆者は思う
リュック型バッグでの収納状態。右側のAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIの上にスピードライトSB-700が入る(純正のソフトケースは使用できない)
残念ながらレンズフードだけは入らず別のバッグに収納した
飛行機移動の際は衣類や充電器等「撮影機材以外の」もろもろを収めたオレンジのケースを預け、黒と青のバッグを持ち込む。たったこれだけですべての撮影が行なえるのだ

最新のD5との組み合わせで使ってみた

 岡山国際サーキット SUPER GT第1戦/FIA-F4選手権では、3月26日に発売されたばかりのニコン「D5」を一部使っているのでそのバックショットと、そのほかの写真を参考までに掲載しておく。

【Nikon D5 オリジナル画像】逃げる被写体に対して、まったく不安を感じない見事なAF追従性だ
【Nikon D5 オリジナル画像】短時間の使用であったが質感の表現やAF性能などすべてにおいて最新のフラグシップ機にふさわしい満足度の高いカメラだと感じた。仕上がりはもとより撮影に関するすべての操作フィーリングが心地よい

 さて、D5の写真を見ていただいたついでにボディの話をしておこう。デジタル時代における写真のいわゆる「画質」は、カメラ固有の撮像素子と映像エンジンの能力に依存している部分が大きい。またレンズの性能においても、それを活かすカメラ側のAF性能は決して無視できない。今回はレンズのテストではあるが、がっちりとした三脚を使い時間をかけしっかりとピントを合わせ、極力シャッターやミラーのショックを受けないように完全武装した上での「光学性能チェック」は大切だし、どんな撮像素子を使ったってその性能を越えられないのは事実だが、それだけではモータースポーツを含むスポーツ写真の品質は成り立たないのだ。

 いまやレンズそのもの優秀さはボディの優秀さなしには成立しないと筆者は考えている。その画質がかつての大判、中判フィルムを凌駕しようとも、今回取り上げたニコンをはじめ多くのデジタルカメラメーカーのカメラはかつて機動力を持ち味とした35mmフィルムカメラのデザインの延長線上にあり、これからも手で持って撮るカメラであり続けると想像する。つまり、どんなに優秀な光学性能を持つレンズも組み合わされるボディのグリップ形状がわるかったり、スイッチの位置がわるかったり、シャッターショックが大きかったりすれば、結果として得られる写真にその光学性能の優秀さは反映しないと考えているのだ。それゆえ、筆者は自分が使うべきフィールドに持ち込まずしてその性能を語れないと考えるので、このような形をとらせてもらった。

結論

 で、結論である。今回使った超望遠ズームレンズ ニコン「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」は、D810、D5どちらの組み合わせでもその価格、操作性、性能そのすべてが合格点だ。もちろん絞り開放でもf/5.6だから、もう少し背景を大きくぼかしたいと思った場面もあった。低照度下におけるAFにもわずかに心許ない部分もあったが、メリットの方がそれに大きく勝る。

 筆者の場合、仕事柄コースサイドの立ち入りが許されているのでこのレンズはFXフォーマット機で使うのがベストであった。DXフォーマット機だと少々長すぎて守備範囲がむしろ狭まってしまうように感じたので、FXフォーマットの画質を享受しながら要所要所で×1.2、×1.5のクロップ機能を活用するのがベストだと感じた。多くの読者の方はそのような環境にはないと思うので、富士スピードウェイや鈴鹿サーキットなど国内外のトップカテゴリーが使用するサーキットではコースまでの距離も遠くエリアも限られているので、DXフォーマットの方が向いているかもしれない。

 低照度下におけるAFに関しては、最新のD5や発売間近のD500はその辺の能力をレベルアップしているようなので、そちらを選ぶとより良好な撮影環境が得られると思う(D5の低照度下での撮影は今回できなかった)。なお、この新型レンズは絞りの制御を電気信号で行なうEタイプレンズなのでD2系など古いカメラには使用できず、比較的新しいカメラでもファームアップが必要な場合があるのでニコンのWebサイトで確認してほしい。

 いずれにしても、このAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRは、サーキット撮影において万能かつ最強の1本と言っても差し支えないと思う。ベテランの方にも、これからレース写真を撮ってみたいと思っている方にも筆者は自信を持ってお勧めできる性能だ。

 最後に順光、逆光、トンネルなどさまざまなシーンでの写真をフルサイズ、クロップ画像織り交ぜてオリジナル画像を掲載しておく。冒頭でも述べたが読者の皆さんのレンズ選びの参考になれば幸いだ。

ARTAのオレンジは難しい色の1つだが、破綻なくよく再現されている(SUPER GT公式テスト/岡山国際サーキット)
開幕前のマシンならではのカーボンの目の表現に、ローパスレス3600万画素のD810の実力が見える(SUPER GT公式テスト/岡山国際サーキット)
岡山国際サーキットの1コーナーアウト側からフルサイズノートリミングでここまで寄れるのは500mmならでは(SUPER GT第1戦/岡山国際サーキット)
D810なら×1.5のクロップでも4800×3200ドットの画像が得られる(SUPER GT第1戦/岡山国際サーキット)
最近は輝度の高いヘッドライトが多いが、ゴーストが出ることはほぼなかった(SUPER GT公式テスト/富士スピードウェイ)
逆光気味の場面で路面からの反射も強くフロントマスクは影になっているが、ピントは問題なかった(SUBARU NBR チャレンジ シェイクダウン/富士スピードウェイ)
ツインリンクもてぎのトンネル。低照度下で若干ピントが甘い画像もあった(スーパー耐久第1戦/ツインリンクもてぎ)
SPORTモードのVR(手ぶれ補正)。効果は十分認められる(スーパー耐久第1戦/ツインリンクもてぎ)
×1.5のクロップで750mm相当の画角。テレコンなしにここまでアップの写真が得られるのは本当に便利だ(スーパー耐久第1戦/ツインリンクもてぎ)
アクティブD-ライティングの効果か、シャドウのディテールは簡単には失われない(スーパー耐久第1戦/ツインリンクもてぎ)
ニコンD5で撮影。こちらはアクティブD-ライティングOFF。焦点距離500mmで絞り開放だ(FIA-F4選手権 第1戦/岡山国際サーキット)
測距ポイントの表示が小さいD5の方がポイントでピントを合わせやすいように感じる(シングルポイントAF使用)(FIA-F4選手権 第1戦/岡山国際サーキット)

【お詫びと訂正】記事初出時、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRについて「IF方式ではなく」との記述をしておりましたが、ピント合わせはIF(ニコン内焦)方式になります。お詫びして訂正させていただきます。

高橋 学

1966年 北海道生まれ。下積み時代は毎日毎日スタジオにこもり商品撮影のカメラアシスタントとして過ごすも、独立後はなぜか太陽の下で軽自動車からレーシングカーまでさまざまな自動車の撮影三昧。下町の裏路地からサーキット、はたまたジャングルまでいろいろなシーンで活躍する自動車の魅力的な姿を沢山の皆様にお届けできればうれしいです。 日本レース写真家協会(JRPA)会員