北海道ドライブの注意点

 韓国に続いて行ったのは北海道。正直なところ、8月は中旬までほとんど東京にいることがなく、慌ただしくも普段と違った気分でお仕事をさせていただいておりました。

 北海道と言えば、やはりレンタカーなどで北海道の大地を好きなようにドライブしながら旅をしたいという思いが強くなります。すでに夏休みをとってしまった方にも、ぜひ今後の参考にしていただきたく、夏の北海道ドライブの注意点を地元のイベント会社の方にうかがいました。

 お2人の方に聞いてその2人ともがまず挙げたのが「動物に注意」でした。北海道と言うと北キツネのイメージが強いのですが、キツネのほかにクマやタヌキ、シカなどに路上で遭遇する確率がやはり高いそうです。特に街灯のない夜道は発見が遅れることもあり、回避ミスで自分が事故を起こしてしまうこともありますし、シカやクマと衝突すればクルマや乗員のダメージも決して小さくはなくキケンです。北海道の道路はついつい速度が上がってしまうと地元の方もおっしゃっていますが、動物との遭遇に不慣れな観光ドライバーは速度に気を付け、視界を広く保って走行することをおすすめします。

動物飛び出し注意の看板。北海道の自然を満喫しながらのドライブならシカと遭遇するのもわるくないけれど、視界と速度にはくれぐれも注意!タヌキにも注意!

 それから街中を走行中、ヒヤッとする場面でその原因となることが多いのがレンタカーだそうです。交差点や路地の手前で「ココを曲がるのかな? それとも次の交差点かな?」とマゴマゴしたり、「あっ、ココだった!」と言わんばかりに急な右左折や車線変更をして周囲を困惑させることが多いのだとか。こういうシチュエーションは北海道に限らずあることですが、観光客の多い夏場の道内では周囲のドライバーが予測しきれない行動をとるレンタカーが多いそうで、「またレンタカーか……」と思うのだそうです。

 慣れない土地を走る緊張感と不安は分かりますが、そういうドライバーが多いと聞くと、もう少し周囲への配慮もしないといけないなぁと、他人事ではなく私も気を付けなければいけないと思いました。それほど複雑な道路はないはずです。特に混雑した街中を走行する場合、曲がり損ねたら次の交差点やUターン可能な場所で引き返すなどの余裕も大事。そんなとき、同乗者はドライバーを責めずに、むしろ寛容であってほしいもの。ケンカしないでね、ってことです(笑)

雨が降り、霧が発生すると視界がわるくなることもあり、ずっと直線だと思い込んでいるとカーブしていたりすることもあるから注意北海道の旅はクルマのみならずバイクや自転車でツーリングを楽しむ人も多い。サイクリング路が設置されている道路もあったが、そうでない場合は自転車にも気を付けなくちゃいけないな、と思った
ホーラ、いたいた。だからのんびり行きましょう!?

 そもそも北海道の方たちは、走行速度が速いのだそうです。それは多くの方が自覚していることのようですが、「周囲のペースに乗って走っているとついつい……」というお話を別の機会に聞いたことがあります。だから地元の方は、不慣れなドライバーのマゴマゴ運転にヒヤッとする機会も多いわけで、それは地元ドライバーの方も気を付けていただけなければいけないこと。

 よそ者にとっては、事故のみならず気を付けなければいけないのが、スピード違反の取り締まりです。地元の方はだいたいどのあたりで行っているかを知っているわけで、それを知らないビジターは……ご想像つくのではないでしょうか。北海道のスピード違反の取り締まりが厳しいのは有名で、それは道内を走る地元&ビジターの速度が速く事故につながる危険があるからなのでしょうが、ビジターは不慣れな土地だからこそ気を付けなければ、せっかくの楽しい夏のドライブが事故というアクシデントはもちろんスピード違反でブルーな気分になってしまうことも少なくないのです。

 今回、私も速度に注意しながら郊外の直線道路を走っていて、大型トラックにまで追い越されたことがありました。そんなときは「どうぞ、どうぞ……」という気分です。動物や速度違反など注意することが多いのですから、慌てず焦らず、北海道ドライブを楽しみたいものですね。

お天気が変わると風景もこんなに変わるんです。美味しい物を食べたり、雄大な景色を眺めたり、気持ちよいドライブ旅行を楽しむために、くれぐれも安全運転を心がけたいもの

飯田裕子のCar Life Diary バックナンバー
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(飯田裕子 )
2011年 8月 25日