【第37回】日本三大うどんのひとつ、水沢うどんをつるつるっと頂くですの、の巻 |
讃岐・稲庭と並んで日本三大うどんのひとつに数えられる群馬の水沢うどん |
今回は青いオープンカーで関越自動車道を下るグルメ隊。
「ゆきぴゅーさん、今日行く水沢うどんの元祖・田丸屋は、創業天正10年だそうですよ」「へぇ~!!!っていうか天正10年っていつですのー!?」
答えは織田信長や豊臣秀吉が活躍していた安土桃山時代。西暦でいえば1582年、ちょうど本能寺の変があった年ですの。というと今から400年以上も昔!?
そんな歴史あるうどん専門店、田丸屋が店を構えるのは群馬県渋川市にある「水沢うどん街道」。石階段で知られる伊香保温泉街から車で10分ほどの街道沿いには十以上のうどん屋さんが軒を並べていて、中でも田丸屋はひときわ賑わう人気店なんですの。
伊香保温泉ももちろんですが、水沢うどんを食べに行った人が必ずといっていいほど訪れるのが「水澤観音」の名で知られる水澤寺。水沢うどんは、このお寺の参拝客相手にふるまったのが始まりと伝えられています。
水沢うどんの一般的な食べ方をお店の方にお聞きすると、
「盛りつけた冷たい麺を醤油だれや胡麻だれで食べるのがオススメです」
とのことなので、冷たいうどんの「もり・天麩羅三品」(1260円)と、もうひとつはセットメニューの豪華版「七福御膳の二色汁」(3255円)を注文することに。ちなみに二色汁というのは、醤油だれと胡麻だれの両方が味わえるということ!うーん、楽しみですわ♪
茹でてさっと冷流水でもみ洗いしたばかりのうどんが出てきました。透き通るかのように白くて艶があって、つるつるピカピカ! まずは醤油だれで頂きます。
「(ズズズッ……)んん! 見た目はそんなに太くないしどちらかというとお上品な感じですが、食べると意外とコシがありますね」
「ホント! 弾力があってモチっとした食感がいいですわ~(ちゅるちゅる~)」
田丸屋のうどんは厳選した3種類の小麦、天然塩、そして水沢山から湧き出る水を使って、昔ながらの技法で作られているんだそうです。小麦本来の熟成された香りや甘みを感じてみてほしいということで、
「茹で上がりをまずは2~3本何もつけずに食べてみてください」
と言われるほど。
そしてうどんもさることながら、おつゆにも特別なこだわりがあるという田丸屋。醤油だれに使うのは天然の利尻昆布と一本釣りした本鰹のみで、胡麻だれは、最高級の金胡麻を丁寧に炒って醤油だれと混ぜて味を整えるとのことです。特に田丸屋の胡麻だれはファンが多く、1日30食限定「三色胡麻つゆ 金・白・黒」(1260円)というメニューまであるほどなんですの。
「たしかにこの胡麻だれ、そこんじょらの胡麻だれとは全然違いますわねー」
「出汁の味がすごく生きてておいしいです」
季節を感じる天麩羅もかなりのボリュームで大満足。お漬物が美味しいのもポイント高し、でしたわ。
そうそう、今回おじゃました田丸屋は、駐車場がとにかく広いんですの。お店の向いにある専用駐車場はなんと100台駐車可能だとか。オフ会にも使えますわね。
それからゆきぴゅーとエイミーがびっくりしたのが、玄関入ってすぐの豪華絢爛な下駄箱。屏風に見立てて作られたという特注品で、側面には日本画の見事な花の絵が描かれているんですの。お客様がお帰りの際、下駄箱が屏風に見えるようにというなんとも粋で奥深い心遣い!これは必見です。
というわけで、おいしいうどんでお腹が満腹になったグルメ隊。その後は伊香保温泉街に立ち寄り、榛名湖までのワインディングロードを楽しみ、最後はパワースポットとして今話題の榛名神社まで足を伸ばすという充実したゴールデンウィークの1日を過ごしたのでした。
水沢うどん 元祖田丸屋(http://www7a.biglobe.ne.jp/~tamaruya/)
群馬県渋川市伊香保町水沢206-1
電話:0279-72-3019
営業時間:9~16時(年中無休)
駐車場:あり(約100台)
アクセス:東京方面から関越自動車道を使う場合、渋川伊香保ICまで行かずに、手前の駒寄PAのスマートICで降りると便利(ただしETC搭載車のみ)。駒寄PAからは約10km、30分ほど。
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■■このクルマでドライブしました!■■ アウディ S5 カブリオレオープンカーの季節到来、ということでアウディのS5 カブリオレを借りてみました。S5はA5に3リッターV6スーパーチャージャーエンジンを搭載したスポーツモデル。ハイパワーなのにとてもスムーズで、エレガントなクルマの雰囲気を壊さないエンジンでした。 |
■プロフィール
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)
2011年 5月 11日