【第31回】お店もお客さんもみんなニコニコ、大磯の朝市の巻 |
子供も大人も毎月第3日曜日は大磯港に集合~! |
朝8時半。神奈川県の大磯漁港にやってきたゆきぴゅー&エイミー。
「大磯って伊豆方面に行く時の通過点くらいにしか思ってなかったけど、海もあって山もあるし、のどかないい所ですわね~」
「昔の政治家の別荘が数多くあったことでも知られていますよね。歴史的価値の高い建物も残っていたりして、湘南とはいえ落ち着いた雰囲気の町ですよね」
今回そんな大磯でご紹介するのは「大磯市」(おおいそいち)。毎月第3日曜日に大磯の漁港で開催されている朝市なんですの。
「さぁ今日は食べて食べて食べまくりますわよ~!」
グルメ隊初の朝市にいざ出陣~! | ゆきぴゅーとエイミーを探せ!in大磯市 | 小さくて平べったいこの魚はヒイラギ。あまり市場には出回ることがない魚なんだとか |
いっぱいのシコイワシ | そのシコイワシのめざしを作っているところ | エイミーは新鮮なサバをお買い上げ |
……とその前に、まずは広報ご担当の原さんにお話を伺うことに。
「今日で5回目だって聞いたんですが、この大磯市ってまだ始まったばかりなんですの?」
「そうなんです。もともと漁業協同組合の魚市が毎月1回開かれていたんですが、それに加えて旬の野菜や大磯の特産品、さらには地元で活躍するアーティストの手づくり作品なども並ぶ新たな朝市を目指して、漁協や観光協会、商工会、NPOなどが手を組んで始めたものなんです。おかげさまでクチコミで徐々に広まってきていて、回を重ねるごとに来場者数が増えています」
漁港の中には所狭しとお店が出ていて、出店者は実にさまざま。地元の農協からは新鮮野菜、こだわりの自家焙煎珈琲屋さん、揚げたてドーナツ屋さんや、カレー屋さん、めずらしい「壷やきいも」屋さんなんてのもあります。地元のフランス料理のお店が売っているこだわりのパンや、B級グルメのどんどん焼きも気になるところ。食べもの以外にも手づくり小物や、占い、古本屋さん、ハンモックカフェなんてのもあるんですの。
「何からいきますか?!ゆきぴゅーさん」
「まずは魚市から見てみるですわ!」
漁協の建物の1階には、定置網でその日の朝にとれたばかりの地魚がずらり。整理券が一時間前の8時に配られて、朝市スタートの9時から順番に買えるシステムなんですの。海が時化(しけ)てしまうと当然魚はあがらないので、何がいくらくらいで買えるかはその日の天候次第。
ちなみに今の季節はマアジ、カマス、スズキやイシダイ、ヤリイカなどが旬なんだとか。エイミーは地サバ、ゆきぴゅーはたっぷり入って500円とお買い得のしらすを購入ですの。
新鮮なサンマとシコイワシの干物 | 買った干物をその場で炭火で焼いて食べられます | 干物が焼けました。いただきまーす |
この日は大磯近海で獲れたあんこうで、熱々のあんこう汁が登場 | カマスのフライ&あんこう汁 | 押し寿司もお買い上げ。新鮮なサバで作っているからおいしい |
とれたてのお魚を使った加工品もいろいろあって、干物や「サバの押し寿司」が人気。天日干しされている「サンマの干物」(150円)と「シコイワシのめざし」(100円)は、その場で買って炭火で焼いて食べられるんですの。かじかむ手を網の上にかざしながら焼いていると、他のお客さんとのおしゃべりにも華が咲きます。その日の目玉だった「あんこう汁」(300円)と揚げたての「カマスのフライ」(200円)を食べて、まずは朝の腹ごしらえは完了。
ハンドドリップの美味しいコーヒーでひといきついたら、第2ラウンド開始のゴングですの。その後はしっとりと蒸されてその甘さに驚いた「壷やきいも」、ボリューム満点の「どんどん焼き」、思わずおかわりをしちゃった「さがみ豚もつ煮込み」と、買っては食べ買っては食べの繰り返しのグルメ隊。
JAブースでは地元産の野菜も売ってます | さわやか笑顔の焼きイモ屋さんを発見。それにしてもその壷は何ですの? | 実はこちら、石焼きならぬ「壷焼きイモ」! 壷の中の蒸気によって、こんなにしっとりとした焼きイモになるんですの |
お次はくるくる巻いたお好み焼き「どんどん焼き」。そろそろ胃袋も限界か? | 淹れたての美味しいコーヒーでひと休み | 再び好物を発見! 今度はさがみ豚もつ煮込み |
朝のフレッシュな空気の中、そしてピカピカの青空の下で海を見ながら食べられるってサイコーですの。まだまだ規模は小さいけれど、これからどんどんメジャーになっていく予感がする大磯市。早起きは三文の徳を体感できる朝市はドライブにもぴったりですわよね。
「ねぇエイミー。さっきから気になるお店があるんだけど」
「フッフッフ、そう言うと思ってましたよ。行ってみましょう!」
というわけで、次回は朝市会場のすぐ脇にある漁協直営のお店をご紹介いたします。大磯特集をどうぞお楽しみに~!
エイミーに誘われてやってみた占い。気になる色の瓶を4つ選ぶカラーセラピー | ワンちゃん連れも多かった大磯市 | すぐ後ろを走るのは国道1号線。向こうには富士山も |
大磯市(おおいそいち)(http://www.oisoichi.info/)
開催日:毎月第3日曜日
開催場所:大磯漁港
開催時間:9時~14時
駐車場:あり
※次の大磯市は2月20日。さっそくカレンダーに書き込んじゃってくださいませね。くれぐれも防寒対策はお忘れなく!
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■プロフィール
ゆきぴゅー(ゆきぴゅーおふぃしゃるほーむぺえじ)
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。
エイミー
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)
2011年 2月 2日