【第32回】行列ができる漁港めしの店で朝捕れ魚をいただくですの、の巻


大磯漁協の直営店だから鮮度と味はピカイチ!

 

 前回ご紹介した大磯市(おおいそいち)会場でゆきぴゅーが気になったお店、それはすぐ目の前にある「めしや大磯港」と言う、大磯漁協初の直営食堂なんですの。

 店の前に置かれたベンチには長~い行列ができていて、お店の人がメニューの説明をしながら整理券を配ってくださいます。せっかく早く来て並んだのに「はい今日はここで終わりです」ということがないようにと、事前に注文を聞かれ、メニュー名が書いてある札をもらえるので、安心して待っていられるんですの。

 さっそく支配人の蒲原さんにお話を伺いました。

「おかげさまで去年4月のオープン以来、平日・週末にかかわらず開店前にはこうして並んでいただいております」
「漁協直営ってことは鮮度は抜群ですわね」
「ええ、それはもう胸を張って言えますね。うちの調理長みずから漁協の仕分け台に立って、選別の段階でその日仕入れる魚を選りすぐってますから」
「市場に出る前に欲しい魚をチョイスしちゃうんですね、すごい!」
「ですからメニューはその日の朝、定置網に何がかかったか次第なんです。当然、時化(しけ)で漁ができなかった日は休業となります」

 メニューや天候不良の休業情報は随時ツイッター(@oisokou)で発信されているので、急に思い立って行こうと思った時でもチェックすればOKなんですの。

大磯の朝市会場の目の前にある「めしや大磯港」何が食べられるかはその日の海次第。昼は100~120食限定の定食になります調理長さんは毎朝、水揚げされた魚の仕分け台に立ってその日の仕入れをするんだとか
オープンは2010年4月。2回3回と通うリピーターが増えているそうです明るい雰囲気の店内は全28席。水中写真なども飾られていますテラス席(16席)もあります。ポカポカ陽気の日は気持よさそうですわね

 昼は定食のみで100~120食限定。その日の定食は「港御膳」(1200円)、「焼魚定食」(1800円)、「煮魚定食」(1500円)、「刺身定食」(2000円)の4種類。ゆきぴゅーは港御膳、エイミーは焼魚定食を注文することにしました。

 ちなみに夕方5時からの夜の部は一品料理が中心で、一例としては、あぶらっこ(ヒイラギ)唐揚げ、スズキ白子焼き、活ヤリイカ姿造り、タチウオやスミイカの天ぷら、にぎり寿司などもあるそうです。

 しばらくして運ばれてきた魚、魚、魚づくしのお膳!

「うわ~おいしそう!ではいただきま~す♪」

 まずかじりついたのは本カマスのフライ。あっさりとした中にも脂肪分があって、サクサクの揚げたてはたまりません。エイミーの焼魚はこの辺りではシロムツと呼ばれる目の大きな魚で、塩焼きはもちろんお刺身でも好まれるんだとか。

「ほどよい塩加減でご飯がすすみます!」

 たっぷり脂の乗ったサバのみそ煮も、大きな切身のお刺身もさることながら、上手に炊き上がった白いご飯と、いいダシが出ている青さのお味噌汁がおいしかったのもポイント高し!でしたわ。

いただきまーす!こちらはゆきぴゅーが食べた港御膳(1200円)。お刺身が大きくてびっくりカマスとメジマグロのお刺身。淡いピンク色のメジマグロのおいしさに感動
サバのみそ煮はこれだけでご飯1杯いけちゃうボリュームでした焼魚定食は1800円。もちろん日によって魚の種類は違います通称オオメハタ、相模湾ではシロムツと呼ばれ秋から冬にかけてが旬の魚

「純粋に新鮮な大磯の地魚を食べたい人にはたまらないお店ですね」
「今日は何が食べられるかな?って期待しながら来るのも楽しみのひとつですわよね。蒲原さん、今日はごちそうさまでした」
「また来て下さい。月に1回くらいは“限定1食”の特大本カマス塩焼きや、金目鯛丸ごと1匹煮付けなんてのもありますよ」
「えっ~?! それはすごい競争率!(笑)」

 とにかく“うまい魚が食べたい!”という方は早めに行くのが鉄則のようですわ。煮魚にしろ焼魚にしろお刺身にしろ、おいしいのはやっぱり鮮度がいいから。他の産地の冷凍物を使わず、目の前の海で獲れた魚だけを食べさせてくれる直球勝負の食堂、それが「めしや大磯港」。ぜひとも次のドライブ計画に入れてみてくださいませね。

頭からしっぽまでパクっといけちゃうシコイワシのマリネ漁港のすぐ脇を走っている高架が国道1号線朝市が終わって静かになった大磯港。たっぷり遊んだのに時計を見るとまだ15時!

めしや大磯港http://www.oisokou.com/
神奈川県中郡大磯町大磯1398-18
電話:0463-62-1755
営業時間:昼は11時30分~14時/夜は17時~20時
定休日:水曜日(時化の日は休業)
駐車場:あり

※そういえば、次の日曜日2月20日は第6回大磯市の日ですわ~!

 

 

このクルマでドライブしました!

フォード クーガ

クーガのプラットフォームはWRCでもおなじみの「フォーカス」のもの。やはりフォーカスの流れをくむキネティック・デザインに加えて、シュアな欧州仕込みの走りもクーガの魅力です。

プロフィール

ゆきぴゅーゆきぴゅーおふぃしゃるほーむぺえじ
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。


エイミー
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)



2011年 2月 16日