【第40回】地元で愛されるエスニック料理のお店でご満悦、の巻


パスタのパエリアって食べたことある?! 今回は長野県茅野市にドライブ

 

 今回のグルメ隊は信州の茅野市。白樺湖や蓼科に向かうビーナスライン沿いに、地元の人に愛されるスペイン&メキシコ料理のお店があると聞きつけてやってきました。お店の名前は「レストラン ドミンゴ 茅野店」。お店に入るなりショーケースの中のケーキに目を奪われてしまったふたりを、

「遠いところ、ようこそお越しくださいました!」

とさわやかな笑顔で迎えてくださったのはシェフの中村志朗さんです。料理の鉄人 坂井シェフのレストラン「ラ・ロシェル」やフランスなどで修行を積んで、約10年前からここ茅野店のシェフとして厨房に立たれています。実はこのドミンゴ、9kmほど離れたところにもう1店舗、諏訪店があって、そちらは中村さんのお父さまが切り盛りされているお店なんですの。

レストランドミンゴは中央道諏訪南ICから約8km、白樺湖方面に向かいますあいにくの雨の中、到着! お店はビーナスライン沿いなのでわかりやすいロッジ風の造り。この辺りはおそば屋さんが多いのでエスニック料理は貴重かも
店内はこんな感じ。インテリアもなかなか凝っていますファミリーやグループ、カップルと、どんなシチュエーションでもOKなドミンゴ壁にかかっているスペインの飾り皿がステキでした

 今回グルメ隊がいただくのはちょっとめずらしい「パスタのパエリア」! ふつう、パエリアといえばお米ですわよね。

「パスタのパエリアは極細のパスタを使って作られるもので、スペインでもバルセロナ地方でしか食べられていない郷土料理なんです。味は焼きそばみたいで日本人の味覚にすごく合うんですよ」
「楽しみですわ~!」

 ちなみにこのパスタのパエリアは、魚介を煮出して特別なスープをとるために、前日までの要予約となっています。ぜひ食べた~い!という方は必ずお電話してくださいませね。お米を使った普通のパエリアは予約無しでOKです。

 さて、メインを待っている間に、まずは前菜ということで「帆立のサルサメヒカーナ」を注文。常連のお客さんの9割が必ずオーダーするというこのお料理は、真っ白な帆立貝がそのままお皿になった可愛らしい一品なんですの。千切りキャベツの上にマリネされた帆立、その上に玉ねぎ&トマトのサルサソースがのっているのですが、これが食べてみてびっくり!

「ちょっとエイミー! これ、100人食べたら100人全員がおいしいっていうんじゃないかと思うくらいおいしいですわよ」

 それもそのはず。かけてあるドレッシングに秘密がありました。カリフォルニアのコンテストで1位を獲得したドミンゴ特製のドレッシングなんだそうです。あれをお腹いっぱい食べたい……と、こうして原稿を書いてる今でも思うゆきぴゅーです。

 続いて出てきたタコスもぺろりと平らげて待つこと20分。極細スパゲッティ、カペッリーニを使ったパスタのパエリアが出てきました。

「うわ~! 豪華ですわね~」
「魚介のいい香りがしますね」

 エビやトマトやパプリカの赤、パスタや貝やコーンの黄色と、スペイン国旗のようにカラフルで、とっても美味しそう。もう見た目からしてノックアウトですわ。さっそく取り分けてお味見を……

「うん!たしかにオシャレですごく贅沢な焼きそばみたいですわ~!」
「パスタに少し焦げ目がついてパリパリした部分がおいしいですね。しかも魚介のうまみ、たっぷりです」

ゆきぴゅーはケーキに早くも目が釘付け!どれもおいしそうですわ~シェフの中村さんはワインのソムリエでもあります。お店には150種類のワインがあるそうです「運転してもらえる人と来たら、私は絶対にワインを注文しちゃいそうです」
食べたいものがいっぱいあって迷ってしまうドミンゴのメニュー常連さんの大半が注文するという帆立のサルサメヒカーナ(840円)。トマトに隠れていますが、中に帆立がゴロゴロメキシコ料理といえばタコス!ドミンゴにはビーフとチーズの2種類があります
まずはタコスをがぶり。蓼科や八ヶ岳の地元野菜を使っているというのもポイント高し!「エスニック料理大好きだから、こういうお店がおうちの近くに欲しいですわ」パスタのパエリア・バルセロナ風は前日までに電話で予約して下さいませね。オーダーは2人前から。お値段は2人前で2625円です

 具材がたくさん乗っかっているので2人前でもかなりのボリューム。他のメニューも食べたければ大人数で来るのが一番ですわね。

 さて、ドミンゴで忘れてはいけないのがシェフの手作りデザート! そうです、入口で目が釘付けになった、あの魅惑のケーキですの。

「エイミー、どれ行くっ?!」
「私は……蓼科ほうずきのタルトにします」
「じゃ、わたくしは蓼科ルバーブを使ったというこのズッ、ズッパ……」
「ズッパイングレーゼ、ですね」

 感想は、ズバリ!お食事をいただいた後でもぺろりと食べられます、以上!

クランベリージュース、マンゴジュースどちらも399円甘さが抑えてあって食べやすかった蓼科ほうずきのタルト(525円)。ケーキとのセットで飲み物はプラス157円とお得にズッパイングレーゼ(525円)はルバーブとカスタードを使ったイタリアの名物ケーキ。生地にシロップがたっぷり染み込んでいます

 メニュー名からも分かるとおり、ドミンゴでは地元の農家さんが作った食材をたくさん使っています。親しみやすい味だけでなく、そんなところも地域のお客さんから愛される理由のひとつなんだろうなぁと思いながらお店をあとにしたグルメ隊だったのでした。

 “ドミンゴ”はスペイン語で日曜日という意味。こんどの日曜日はちょっと信州まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

レストランドミンゴ 茅野店
http://026.co.jp/domingo/
長野県茅野市米沢3775-2
電話:0266-73-0537
営業時間:平日・土 11~22時
     日曜祝日 11~21時30分
定休日:月曜日
駐車場:あり
アクセス:諏訪ICから白樺湖方面にビーナスラインを約15分ほど走った「北大塩口」信号の角。向かいはJAのガソリンスタンド

 2階には60名まで収容可能の宴会場もあるのでパーティーや忘・新年会も可。駐車場も広めなのでグループで行くのも楽しいかもしれませんわね。

 

 

このクルマでドライブしました!

メルセデス・ベンツ E 350 BlueTec ステーションワゴン アバンギャルド

高級ワゴンとしておなじみのメルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴンに、クリーン・ディーゼルエンジンを搭載したのがこのBlue Tec。ディーゼルエンジンの経済性・環境性能と、メルセデスならではのエレガンスを合わせ持つ高級車です。

プロフィール

ゆきぴゅーゆきぴゅーおふぃしゃるほーむぺえじ
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。


エイミー
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)



2011年 6月 22日