高級固形ワックスを試す
スーパーエクスクルーシブフォーミュラ
メーカー:シュアラスター
購入価格:3980円

 

 クルマの外装の手入れと言えば、昔から「ワックスがけ」が定番メニューだったが、近年では簡単なコーティング剤からポリマー加工まで、ワックス以外の方法も増えてきた。しかし、今回はクルマユーザーであれば誰もが使い慣れているであろう固形ワックスを試してみた。使ってみたのは、ワックスの老舗であるシュアラスターの「スーパーエクスクルーシブフォーミュラ」だ。

シュアラスターのプレミアムワックスに属する「スーパーエクスクルーシブフォーミュラ」。箱も高級そうだ ワックスは缶に入っており、スポンジが付属する 拭き取り用としてWAX用の万能クロス「マイクロファイバークロス」も同時購入した

ワックスと言えば撥水タイプ
 スーパーエクスクルーシブフォーミュラは、シュアラスターのラインアップの中でも新しいブラックレーベルシリーズに属する。同シリーズは、ワックスの原材料にカルナバ椰子の葉から取れる天然のカルナバ蝋を使った製品に与えられ、その中でも最高ランクに位置する製品。特価になっていれば下のランクの製品とあまり変わらない金額で入手できることもある。3980円という入手価格は、大手カー用品店で特価で売られていた価格だ。

 シュアラスターのワックスのラインナップは、基本的に固形タイプ。一般的に固形タイプは面倒という認識があるが、それは筆者は誤解だと思っている。正しい使い方をすればかけるのは簡単だし、特にシュアラスター製品はコンパウンドを含まないからワックスをかけることで紙やすりをかけたような傷が残ることもない。塗装表面を削ることなくツルツルの皮膜を作るため、余計な汚れが吸着しやすくなるということもない。

 しかも、あまり期間をあけずにワックスをかけていくと、さらに表面がツルツルになっていくのか、ワックスの塗布も拭き取りも力を入れなくてもできるようになっていく。少しの手間をかければ、使えば使うほどクルマが輝いていくのだ。

 最近では、ガラス系のコーティング剤などが流行で、特にインターネットや通販系では親水タイプが人気である。確かに親水タイプは雨の後に変な汚れが残らなくて済むが、個人的にはワックスがけの充実感や達成感は固形ワックスによる撥水系のほうが圧倒的に上だと思っている。雨が降っている最中の水滴の流れや、雨が上がった後に適度なスピードで走行すれば水滴が吹っ飛ぶ様子を見ると、ワックスをかけてよかったと思える。

缶を開けるとワックスが詰まっている スポンジでこするとスポンジにワックスが付く。スポンジは少し水を含ませると塗りやすい ワックスがけに慣れていても、ワックスの注意書きはよく読んでおきたい

洗ってすぐ塗れる
 使い方は難しくない。洗車のあとにワックスを付属のスポンジで延ばしながら塗り、乾きはじめたころに拭き取るというのが基本作業となる。

 固形ワックスはボディーに水滴が残ったままの状態でも塗ることができるため、洗車の後ですぐにワックスがけに移行できる。水滴を拭きとってからでも問題ないが、塗り込む際に水をつけながら行うとスムーズに塗れるため、筆者はある程度水滴が残ったままワックス塗りを始めることが多い。

 ただ、注意しなければならないのは、水滴だらけのままワックスを塗り始めてしまうとガラス、メッキ、無塗装の樹脂部分などに水滴跡が残ってしまうこと。ボディーの塗装部分以外は先に水滴を拭きとってから行うのがよいだろう。

 塗り方についてはさまざまなやり方があると思うが、筆者は空気の流れに沿って線を書くように塗っていく。ワックスがけというと円を描くように塗る流儀もあるが、塗りムラをなくすという観点から、シェアラスターでも線を引くように塗ることを推奨している。

 拭き取りについては、シュアラスターでは「乾き始めたころ」と説明しているが、微妙な加減が必要だ。筆者の経験では、表面がべとつかない程度ながら湿ってる感じが残るくらいのタイミングがベストだと考える。夏場なら塗ってから5〜10分、冬場なら10〜20分くらいだろうか。

 夏場であれば、ボディー全体を塗り終わったころが最初に塗った部分の拭き取りタイミングとなる。塗り終わってお茶でも一杯というのは避け、一気に作業を進めるのがよいだろう。固形ワックスを使い比べている人なら分かると思うが、完全に乾いてしまうと拭き取りが難しくなるのが固形ワックスの特徴。それは今回のスーパーエクスクルーシブフォーミュラでも同じ。拭き取りのタイミングには十分注意する必要がある。

 拭き取りにはシュアラスターの「マイクロファイバークロス」を使ってみた。シュアラスターが推奨する拭き取りは、ワックスそのものの拭き取りと磨き上げの2工程を指すが、マイクロファイバークロスならどちらも対応できそうだからだ。

 拭き取りの際に注意したいのは拭き取りムラをなくすこと。拭き忘れがあるとワックスが完全に乾いて硬化してしまい、丹念に磨き上げるか再びワックスをかけるしかなくなる。

ボディーに水滴が付いたまま塗り始める 水滴とワックスが馴染んでよく延び、力も要らなくなる ムラなくワックスが塗られていくことを確認しながら作業を進める
ルーフもムラなくしっかり塗る。中央に塗り残しがないように注意したい ドアノブなど入り組んだところは無理に塗らずに拭き取りの際に延ばすとよいだろう。ワックスが詰まるほうが見栄えがわるくなるからだ 塗り終わって適度に乾いたところで拭き取りを開始する
拭きとると艶のあるボディーが現れた。ワックスがけの充実感を感じられる瞬間だ 右半分だけワックスをかけてみた。左半分と水の弾き方が異なっていた 拭き取り残しがあるのが分かるだろうか。時間が経つとワックスは硬化してしまうので注意しながら作業したい

 吹き上げたボディーは、固形ワックスの深い艶が出ている。試したクルマは新車から1年ほどたったソリッドカラーのものだが、水洗いを基本に過ごしてきた。写真では分かりにくいが、ボンネット上に半分だけワックスをかけて差を確認したところ、艶が一段階アップしたことが伺えた。

 今回、クルマの塗装が赤ということもあり、スーパーエクスクルーシブフォーミュラの艶の凄さをあまり感じることはできなかったが、特にメタリックの濃紺や黒系の塗装では、もっと艶を感じることができるのではないかと思う。

 また、あまり期間をおかずに複数回かけると、さらに艶が深くなっていくのが固形ワックスの特徴でもある。しかも2度目以降はワックス効果が表面に残っているので、最初よりもさらにスムーズに塗布できた。

拭き取りが終わってボディーに深い艶が出てきた 角度によっては鏡のよう 自分の手もきれいに反射して映っている

ボディーチェックも兼ねてワックスがけを
 ワックスがけはボディーの艶出しをする効果のほか、拭き取りの最中にボディー表面を隅々までチェックする機会でもある。ワックスがけの度にキズを発見して気分が落ち込んでしまうこともあるが、サビの防止処理など早めに手を打てば症状が軽く済むこともあるだろう。

 簡単なコーティング剤に頼るのもよいが、固形ワックスを使った伝統的なクルマの手入れにも挑戦してみてほしい。

(正田拓也)
2011年 9月 9日

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