カーグッズ・ミニレビュー

フルHDの高画質で常時記録する手軽なドラレコ「GoSafe P1pro」

Papago Japanのドライブレコーダエントリーモデル

「GoSafe P1pro」本体。本体色は白

 ドライブレコーダ(以下、ドラレコ)は、ルームミラー近辺に取り付けるビデオカメラで、衝撃をセンサーで感知してアクシデント時の状況を撮影する。交通事故の際はドライバー双方の言い分が食い違うことも多く、ドライブレコーダーの映像が有力な証拠となることも多い。転ばぬ先の杖として、取り付けておけば安心できるアイテムといえる。

 ドラレコは事故時の車体の衝撃をセンサーで感知して、その前後数分を保存するのが一般的だ。今回扱うPapago Japanの「GoSafe P1pro」は、キーオンで電源が入ると常時録画が開始されていくタイプで、装着したSDHCカード内が一杯になるまで記録し、以後古いファイルを上書きしてループ録画していく。ただこのままでは、電源を切らない限りアクシデント時のファイルも上書きされてしまう。そこで、衝撃を受けた場合には自動的に上書きされないファイルとして別記録。手動でもボタンを押すことで、上書きされないファイルにできる。この保護されるファイルは、衝撃時やボタンを押した前後1分間となる。

 このような常時記録型のドラレコを稼働させておくと、いつ起こるか分からない思わぬ映像が録画できることも楽しみの1つ。ロシアの隕石落下のドラレコ映像が数多く公開されたことも記憶に新しいだろう。自分とは無関係な交通事故が目の前で発生するかも知れない。こういった映像が記録できるのは、常時記録型ならではの機能と言える。

GoSafe P1proのパッケージ
GoSafe P1proの内容物。本体とシガーソケット電源ケーブル、ブラケット、映像を見るソフトウェアの入ったCDなど

 GoSafe P1proの記録映像は1080p(1920×1080ドット)、30fpsのフルHD画質で、フルHDテレビやディスプレイで再生すると細部まで鮮明に確認することができる。撮影素子は、350万画素の背面照射型1/3型CMOS。レンズは対角で130度まで映すことができる。フロントウインドーに装着すると、ボンネットまわりの視界に入る景色がほぼ撮影できると考えてもらえば分かりやすい。さらに、ワイドダイナミックレンジ(WDR)という機能があり、この機能をONにしておくことで明暗差が激しいシーンでも、潰れ(飽和)の少ない映像を得ることができるのも特徴だ。

 なお、このGoSafe P1proにはGPSが内蔵されていないので位置情報は記録されないが、「P2pro」や「P3」といったGPS内蔵モデルもある。機会があったらこちらも紹介したい。

 本体への電源供給はminiUSB端子で、これに対応した電源供給用のシガーソケットアダプタが付属している。アダプタはDC12Vだけでなく24V車にも対応している。コードの長さは実測で約4m弱あるので、電源の取り回しで困ることはないだろう。ただ、DC5Vへコンバートするレギュレータが端子の近くにあるので、設置するときにじゃまに感じた。これはコードを途中で切ってシガーソケットを使わない配線をすることを考えてのことだと思うが、もう少し離れた位置にあるとピラーのカバー内に隠すこともできるはずなので残念だ。

 映像の保存はSDHCカードにされる。SDHC Class6以上が推奨で8GB以上32GBまでに対応している(8GB以下では使えないので注意)。32GBのカードを装着しておくと記録できる時間は、1080p 30fpsで480分、720p 30fpsで960分まで。この間隔で古いファイルから上書き保存されることになる。フォーマットはビデオで一般的なTS(AVC)で、5分間隔で1ファイルとして自動分割保存される。

対角130度まで映る超広角レンズを搭載する
電源スイッチとSDカードスロット。スイッチオンでスロットを塞ぎ、誤ってカードを抜いてしまうことがない仕組みになっている
電源となるminiUSB端子とテレビなどに外部映像を出力するMiniHDMI端子
2.4インチ液晶モニタ、操作ボタンが並ぶ。底面にはマイクとスピーカーがある
専用のアタッチメントと接着用粘着シール2枚が付属する
シガーソケットの電源ケーブルが付属する。ケーブルは約4mあり十分な長さ
電源ケーブルはminiUSB端子。端子の近くにDC5Vに変換するレギュレータがある

 本体を車に装着するには、専用のブラケットが付属するので、これをフロントウインドーの上部に接着して装着する。接着する場所は、ウインドーの上部20%以内で視界を遮らない場所にする。ブラケットからはワンタッチで外すことができるので、撮影後に本体を車外に持ち出すこともできる。車外で動作させるには、別にminiUSB出力のACアダプタが必要になる。

 なお、本体を支えるアームは下側にも回せるのだが、形状からバランスがわるくなり、アームが電源端子を塞いでしまうので、ダッシュボードに貼り付ける設置方法は実用的ではない。上から吊る設置のみと考えたほうがいいだろう。

 設置後はSDHCカードを入れて電源スイッチをONにしておくと、エンジン始動と同時に録画が開始される。常時録画に関する操作は不要で、キーオンで電源が入ると自動で録画が開始され、キーオフすると自動的にファイルが保存されて電源が落ちる。一度設置してしまえば電源や録画操作は不要。必要に応じて録画保護したいときに「REC」ボタンを押せばよい。保護しておけるファイルは5つまでなので、あくまでも緊急用といえる。保護数が5個に到達すると保護できなくなるので、不要な保護ファイルを消しておく必要がある。

 証拠記録としたい場合、「データ付きビデオ」という設定をONにすると撮影日時が画面内に記録されるので、これを入れておくと分かりやすい。ほかに「↓」キーの長押しで静止画ファイルの記録ができるのだが、320×180ドットと解像度が低いので看板の文字なども判別できない。静止画は後ほど動画から切り出して保存する使い方が実用的だ。

 ちなみに、電源がONと同時に結構な音量で陽気な起動メロディが流れるのだが、この音は設定で切ることができず、エンジンをON/OFFするたびに流れるのが少々うるさく感じた。なお、キー操作音はONにすることができる。

 ほかに映像内の速度制限標識を識別して制限速度をポップアップ表示してくれる便利機能がある。日中であれば認識率は意外と高く、普段見落としがちな標識を知らせてくれるので、不意に速度制限がきつくなる場所ではかなり助かるのではないだろうか。この機能はオフにすることもできる。

フロントウインドー上部に設置してみたところ。この位置が運転席側からはルームミラーの陰なので視界を妨げず丁度よい
電源が入ると常に録画される。録画中は赤くLEDが点灯する。画面は設定にてOFFにすることもできる
速度制限標識を映像から読み取り、識別して制限速度をポップアップ表示してくれるという機能を持つ

 録画した画像の再生は本体液晶で表示できるほか、MiniHDMI端子で外部ディスプレイに表示させることも可能だ。表示できるのは再生画面だけで、記録中画面を別出力することはできない点は注意。HDMIケーブルを差し込むと自動的に再生メニュー画面に切り替わる。

 もちろん録画ムービーファイルは、パソコンで再生することができる。Windows Media PlayerとMac OSではQuickTime Playerで再生できることを確認できた。メモリカード内の「REC」フォルダにムービーファイルが保存されている。

 記録映像を再生するための専用アプリケーション「Go Life Media Player」(Windows 7、Vista、XP対応)も付属している。このプレイヤーを使うと、5分間隔で分割保存されているファイルを連続して再生することができ、ジャイロセンサーの状態も確認できる。任意の場所で静止画を保存することもできる。

 実際に記録した映像を再生してみると、フルHD映像だけあって細部までよく確認できる。アクシデント時の証拠として十分に威力を発揮することは間違いがない。ワイドダイナミックレンジ機能の効果ははっきりとは分かりにくいが、日陰の部分や日が落ちてからも暗い部分が完全に潰れてしまうことはなく確認しやすい。

付属の「Go Life Media Player」。分割されたファイルを連続して再生でき、静止画の保存もできる

 レンズが超広角なので太陽光やヘッドライトの光軸が直接レンズに入りやすい。そうなるとゴーストやスミアはどうしても入る。ただその入り方も画面全体に影響があるようなシーンは少なく、価格を考えれば妥当なレベルと言える。記録として使える映像が常時撮影できるので心配はない。

 ドライブ中はあまり景色に見とれることはできないのだが、後から再生してみると道路沿いの細かな部分が確認できて意外と面白いことがわかる。アクシデントに備えるのが主目的だが、旅のログとして見返すために導入しても十分楽しめるはずだ。

録画画像例。明暗差のある日中走行シーン。ダイナミックレンジを拡張するWDRはオンの設定
録画画像例。夜間走行シーン。暗い場所だが十分判別可能
「↓」を長押しすると静止画が記録できる。静止画の記録例。320×180ピクセルの大きさなので、あくまでもメモ代わり
ドラレコ「GoSafe P1pro」映像

(村上俊一)