サイドミラーに直接取り付ける小さなミラー
「CZ245 サブミラー長半円形」
メーカー:カーメイト
オープンプライス(購入価格:1200円)

 

カーメイトの「CZ245 サブミラー長半円形」は、サイドミラーに直接取り付ける小さなミラー

 運転中の後方確認には、サイド(ドア)ミラーやバックミラーを駆使していることだろう。しかし、車の構造上どうしても死角が生まれてしまう。死角を確認するには、振り向いて直接目視したり、表面をワイドミラーに換装して対応するなどの方法を採ることになるが、なかなかすべての死角を埋めることはできない。

 特に駐車場にバックで入れる際に、車が駐車場の白線に対して水平になっている状態を確認する際は、サイドミラーの視野が下方向に足りずに確認しにくいケースが多い。ミニバンやワンボックスなどに付いている大型のサイドミラーなら下方向までよく見えるが、普通乗用車のサイドミラーでは見えづらいことが多い。我が愛車のサイドミラーも例に漏れず、狭い駐車場でのバック時にはかなり頭を移動させ、視界を動かしながら注視しなくてはならないので、普段から不便に思っていた。


愛車のサイドミラー。横に長く縦は短め。そのため、道路の縁石といった下方向の視界が狭い

 このような不便を解消するため、一部高級車などでは、ギアをバックに入れると自動でサイドミラーが下方向に動く機能が付くほどだ。左右どちらかのミラーをわずかだけ下向きに調整して駐車スペースを示す白線を見やすくしている人もいるだろう。かくいう自分もその一人で、普段の後方確認には問題のない範囲で、左側ミラーのみをやや下向きにセットしている。

 今回は、この小さめサイドミラーでも下方向の視界を良好に保つためのグッズを探してみた。そこで見つけたのが、サイドミラーに物理的な小さなミラーを貼り付ける「サブミラー」というグッズ。その中で、カーメイトの「CZ245 サブミラー長半円形」というモデルを選択してみた。

 このカーメイトのサブミラーシリーズは、取り付けるミラーの形状や改善する死角の違い、ミラーのサイズによって、以下のようなさまざまなモデルが展開されている。自分のクルマに適したものを選ぶとよいだろう。

・CZ245 長半円形:用途によってミラー横や下部に貼るタイプ(今回選択したもの)
・CZ243 丸型:流線型サイドミラーの隅に貼るタイプ
・CZ270 ワイドフォルム:大きめのサイドミラーの下部に貼るタイプ
・CZ244 扇形:角形サイドミラーの隅に貼るタイプ

 このサブミラーシリーズは、サイドミラーの鏡面部分に両面テープで貼り付けて使用する。当然だが、貼り付けた部分は見えなくなり、サブミラーにより別の角度が見えてくる。サイドミラーで斜め後ろの車などが確認できなくならないように、くれぐれも十分に後方確認ができる安全な位置に取り付けるようにしたい。

 取り付け直後は、停止状態にてどのように見えるかよく確認してから走行しよう。サイドミラーに対し、あまり大きなサイズのサブミラーを取り付けると危険となるため、バランスを考えてチョイスしてほしい。

 また、サイドミラーの鏡面に雨をはじく目的などで何らかのコーティングを施工している場合、取り外した際に両面テープによりコーティングがはがれてしまうと思われるので、使わないほうがよいだろう。


CZ245 サブミラー長半円形には、2つのミラーがセットになっている。鏡面は凸面のアールがついていて広く映るサブミラー長半円形の裏側にはサイドミラーに貼り付けるための両面テープが貼られている取り付け部と鏡面部分は、短辺方向のみにわずかだが角度調整が可能

 サイドミラー鏡面への貼り付け時には、最初に仮置きしてみて実際に見える状態を確認した後に、よく汚れを落とし一発で最適な場所に貼り付けるようにする。これは、両面テープを貼り直すと、粘着力が極端に落ちてしまうためだ。貼り付けの位置決めに失敗したら、新たな両面テープを別途用意することをお勧めする。もちろん実際の貼り付け時には、汚れや水分をよく落としてから貼り付けるようにする。貼り付け後は、接着が安定するまで1日ほど放置しておくことが望ましい。

 実際に使ってみると、サイズもほどよく、目的だった下方向にある駐車場白線や縁石の状況が確実に把握しやすくなった。バックでの駐車や縦列駐車が格段に容易になり、とりあえずは目的達成のようだ。

 サブミラー自体はわずかではあるが、角度を変化させて映る範囲を調整することが可能だ。この機能を使ってサイドミラー自体が映す場所とサブミラーが映す場所をうまく調整する。鏡面は凸面で強めのアールがついているので、コンパクトながらかなり広い場所が映る、いわゆる超ワイドミラーとなっている。そのため、距離感覚には慣れが必要で、この辺りは好みも出るところだろう。

 このシリーズには2枚のサブミラーがパッケージに含まれているが、縁石確認対策なら、左側ミラーだけに取り付けるのがお勧めだ。余った分は万が一落とした場合の予備としてとっておけばよいだろう。

サブミラーをサイドミラーとほぼ同じ向きで取り付けた場合サブミラーを可能な限り下向きに調整した場合サブミラーはこのような場所に取り付けても使える。この場合ボディー側と下側が見やすくなる

 縦列駐車時にアルミホイールをこすってしまったり、デパートの駐車場でのバック入庫にまごついたりするのがイヤという人にお勧めできるグッズといえる。特に都心部では駐車スペースに余裕のないことが多いので重宝するはずだ。

 ただ、サイドミラーにしろサブミラーにしろ後方確認のための補助に過ぎない。ミラーを過信しないよう、必要な場合はきちんと振り向いて後方確認してほしい。このサブミラー、ちょっとだけ心配なのは、風雨にさらされがちな両面テープの粘着力。洗車時などに時々チェックしてみて、必要に応じて、より強力な両面テープを使って貼り直そうかと考えている。

(村上俊一)
2010年 10月 15日

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