光触媒と活性炭で、車内のニオイをハイブリッド脱臭 エアウェイビー G-58 |
メーカー:エステーオート 価格:オープンプライス(購入価格:1100円) |
愛車も10年近く乗り続けていると、どうしても車内のニオイが気になってくる。車内でタバコは吸わないので、主に排ガスやエアコン経由のニオイだと思うが、長時間駐車した後に乗り込んだ際に微妙に気になるようになった。こういう場合は芳香剤を使うのが一般的かも知れないが、クルマ用芳香剤のニオイはどうにも苦手なので、ここはひとつ脱臭剤を探してみることにした。
エアコン吹き出し口取り付けタイプの脱臭剤、エステーオート「エアウェイビー」のパッケージ |
そこで目にしたのが、このエステーオートの「エアウェイビー」シリーズだ。単純に車内に置くだけのタイプなどいくつかの種類があったが、エアコン送風口に取り付けるタイプを選択してみた。もちろんエアコンそのものから出るニオイを吸着してくれることと、車内の風を循環させる元となる場所ということもあって、積極的にニオイを取ってくれるだろうとのもくろみだ。
エステーは室内芳香剤や脱臭剤でお馴染みのメーカーだが、クルマ用のものがエステーオートから出ている。
この「エアウェイビー」シリーズでは、光触媒と活性炭を使って(ハイブリッド脱臭と名付けている)ニオイを吸着部に吸着する。吸着部分は波形の積層構造になっていて、平面構造よりも表面積で3倍以上広い吸着面になるので高い脱臭効果があると解説されている。タバコ、エアコン、汗、排ガスのニオイに効くとのこと。
効果が持続するのは、使い始めから約6カ月間。光触媒の機能により、太陽光に当てると吸着したニオイ成分が分解され脱臭効果が再生する。今回取り付けるエアコン吹き出し口は、車内でも太陽光に当たる場所なので意外と効果が持続するのではないかと想像する。
パッケージ同梱物。脱臭剤本体とエアコン吹き出し口のルーバーに取り付けるパーツ、キズ防止テープ | 吹き出し口のフィンに取り付けるクリップは2種類付属 |
クリップは本体背面にはめ込んで取り付ける | ニオイの吸着部は、吸着面積を増やすため細かな波形になっている |
装着は、2種類あるクリップからクルマに合うクリップを選んで、エアコン吹き出し口のフィンに差し込むだけ。薄いフィンに取り付ける短いクリップと厚みのあるフィンに取りつける長いクリップが用意されている。
取り付け部分にはフィンにキズがつかないようにテープを貼っておく。付属のクリップが合わない場合には、無理に取り付けなくても、車内に置いておくだけでも脱臭効果がある。
エアコンのルーバーが自動で左右に動くオートスイング機能がある車種の場合には、必ずOFFにしておくように。この辺りの注意点はエアコン吹き出し口に取りつけるドリンクホルダーと同じだ。
今回取り付けるエアコン吹き出し口。オートスイング機能がある場合OFFにしておくのを忘れずに | 中央部分にキズ防止テープを貼っておく | 2種類のクリップから装着できるほうを選ぶ |
クリップを本体に取り付け、クリップを吹き出し口のフィンにはめる。今回は大きいほうのクリップを使用した | 装着した状態。結構大きめで無骨なデザイン。車内で浮き気味 | 使用開始月を記録して貼っておこう。脱臭効果は約6カ月 |
取り付け後にエアコンの送風をONにした状態で数時間ドライブしてみた。その後いったん車外に出て休憩後車内に戻ると、ニオイが気にならなくなっていた。脱臭効果は確実にあるようだ。
停車中でエアコンの送風がなくても脱臭機能は働くので、密閉空間でニオイがこもることも防いでくれる。車庫に長時間停車後に最初に乗り込む際はニオイが特に気になるものだが、それがかなり軽減されるのが実感できる。
ちょっと残念なのは、吸着部分がむき出しで冷蔵庫の脱臭剤のような無骨なデザイン。車内のインテリアになるようなデザインであれば言うことはないのだが。デートドライブの最中は外しておいたほうが無難かも知れない。
(村上俊一)
2011年 3月 11日