カーグッズ・ミニレビュー
iPhone/iPadとAndroidに特化した急速充電対応超コンパクトUSBカーチャージャー
スリムケーブルを使って“どっちもUSB”で利用可能
(2014/4/11 00:00)
以前にバッファロー製の超コンパクトなUSBカーチャージャーのレビューをした。このシリーズは、シガーソケットにほぼツライチに収まってしまうほどコンパクトなことが特徴。シガーソケットを使っていなければ、元からあったUSBコンセントのような使用感になる。これはUSBポートの上下を気にせず差し込めるという“どっちもUSB”タイプで、1A出力のモデルだった。
●「どっちもUSBポート」搭載の超小型USBカーチャージャー「BSMPA14BK」
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/minigoods/20131211_627049.html
今回紹介する製品は、それと同形状のシリーズだが、iPhone/iPadとAndroid用に分けられていて、最大で2A出力での充電に対応したUSBカーチャージャーだ。2A出力のため急速充電が期待でき、1A出力モデルの約半分の時間で充電が可能になる。ただしこちらは「どっちもUSB」には対応していない。
iPhone/iPadとAndroid用に分けられている理由は、それぞれで急速充電が可能な条件が異なるためだ。急速充電は、スマートフォンを接続したUSBポートが急速充電の条件を満たしているかをスマホ側で判断して切り替えている。たとえばよくありがちなのが、パソコンのUSB端子に繋ぐと端子によっては急速充電ができないことがある。スマホに付属のケーブルでACアダプタに繋げば必ず急速充電されるはずだ。具体的には、USBポートに4つある接点の内側2つの「D-(ピン2)」と「D+(ピン3)」の電圧(抵抗値)をチェックして、一定電圧だと専用充電器だと判断して急速充電が始まる。Androidでは充電中の電池のステータスを見ると、通常充電は「USB」や「スロー充電」と表示され、急速充電は「AC」と表示される。
この急速充電の条件をiPhone/iPadとAndroidそれぞれ向けに最適化している製品ということになる。そのためにも、USBポートにはハブを経由させずに直接接続しなくてはならない。ただし、対応製品でないとまったく充電ができないというワケではなく、通常の充電であればどんな製品でも利用できる。急速充電はバッテリー容量の大きなタブレットでの効果が大きいので、タブレットユーザーでクルマに乗る機会が多い場合には特にオススメだ。なおiPodは、iPod側が急速充電に対応していない。
今回のシガー充電アダプターのUSB端子は上下の区別がある一般的なもの。そのため充電用のケーブルのUSB A側を上下区別なく差し込める「どっちもUSB」採用のものにすると便利になる。バッファローでは「USB A to microB スリムケーブル」がそれにあたる。これはAndroidで標準採用されるmicroB USBケーブルで、充電とデータ転送に対応している。上下区別なく差し込めるのは、あくまでもUSB A側のみで、スマホに差すMicro B側は上下の区別がある。ケーブルが1.2mとやや長めで細くしなやかななため、車内で取り回しがしやすいのもメリットになる。iPhone/iPadのLightningケーブルは、バッファローで「どっちもUSB」採用のモデルがまだ用意されていないので純正ケーブルを使うしかないのがちょっと残念だ。
このバッファローの超小型タイプシガー充電アダプターシリーズは、利用時に本体のほとんどがソケット内に収まってしまう。この状態だとソケットから外せなくなるので、簡単なストラップが付属している。付属のものはあくまでも簡易的なヒモなので、キーチェーンなど手持ちのストラップを用意するとベストだ。うっかりストラップをせずにはめてしまうと、外せなくなる恐れがあるので注意しておこう。取り付け時にはストラップを取り付ける小さなツメのような部分のみが、ソケットから少しだけはみ出す状態となる。
ソケットに完全に埋没してしまうため熱の影響が心配になるが、日本製と明記されているので連続使用時の発熱や部品の劣化などはあまり心配しなくていいはずだ。12V車だけでなく、トラックなどの24V車にも対応する。ACCをオンにして通電すると、赤いLEDが点灯して動作していることが判別できるようになっている。このLEDは外からは見えず、内部で点灯している光が小さなスリットから漏れ出すようになっている。点灯時もまぶしくて目障りになることはない。
車内でタバコを吸わずシガーソケットが空いているなら、常時装着しておいてスマホやタブレットの充電用コンセントとして活用するためにオススメしたい。