トピック
若林直樹のスティックタイプ・コードレス掃除機「エルゴラピード」を試してみた
家の中から車内まで、ハンディクリーナーとしても使えるエルゴラピードの実力に迫る
(2016/2/2 00:00)
仕事で付き合いのある人達は、筆者を綺麗好きだと思っている。なぜなら弟子時代に師匠に徹底的に仕込まれたのが「整理整頓と掃除」だったからだ。特殊なマクロの世界を撮る師匠なので、1日の始まりは掃除からだった。そのため独立しても仕事上ではキチンとしてないと気が済まない性格だ。
しかし、プライベートはだいぶいい加減だ。そんな不精者の筆者だが、10年前にアレルギー性喘息を発症してしまったときから心を入れ替えた。そして薬を飲みつつ掃除をまめにするようになり喘息も治まったが、最近無精な自分が現れ始めている。
なんと言っても掃除機を出し入れとするという行為が億劫で、ついつい先延ばししてしまう。それでもなんとか重い腰を上げて掃除を始めると、重い掃除機の取りまわしやら狭いところでの使い勝手のわるさなど、色々な点に不満を感じてしまう。掃除を始めたら始めたで、完璧を求めてしまう自分がいるのだ。
そんな昨年のある日、実家で使う掃除機を検討するため量販店に行き、色々と試してみた時のことだ。ひときわ目を引いたのがエレクトロラックスのスティックタイプ・コードレス掃除機「エルゴラピード」だった。スティックタイプの掃除機が並んで展示してあるなか、ひと目で惚れてしまうそのフォルム、まるでF1マシンを彷彿とさせる完成されたシャープなデザインではないか。その際は「コードレスはパワーがない」という意見を聞いたこともあり、購入は見送りとしていた。
今回たまたま使用する機会に恵まれ、パワーの問題はないことを知る。いやいやパワフルなことを超実感し、そのうえ2in1のスティック&ハンディークリーナーだからこその使いやすさを知ることになった。今回、家の中からペットケージ、そして車内まで、実際に使ってみての感想をぜひ見ていただきたい。
エレクトロラックスってどんな会社?
その前に、まずはメーカーのことを知らなくてはいけない。エレクトロラックス……聞いたことはあるけれど、すみませんよく知りません。
調べてみたところ、なんと100年の歴史があるスウェーデンの企業で世界最大級の家電メーカーだったのだ(無知な私ですみません)。しかも「世界初の家庭用電気掃除機」(1912年)を発売したり、「世界初の可動式掃除機」(1921年)を作ったメーカーだったのだ。その可動式掃除機は滑らせて移動できる掃除機で、それはまさに今の家庭用掃除機の原型を作った会社だったのだ。もう1つビックリしたのは、ロボット掃除機「トリロバイト」を2001年に世界に先駆けて欧州で発売していたことだ。
そんな掃除機界の先駆者的エレクトロラックスの製品は、デザインに長けた製品が多い。そのなかでも「エルゴラピード」のデザインは抜きん出てよい感じだ。もともと北欧デザインが好きな筆者だから、余計にグッとくる。
「エルゴラピード」が我が家にやってきた
我が家に届いた「ergorapido Lithium(エルゴラピード リチウム)ZB3113AK」の箱はさほど重くない。開けるとコンパクトに収まっているが、2つに分かれているスティックはコインでネジを締めるだけで完成。充電器もはめ込むだけで、あとはオプションのノズルやホースと、至って簡単に組み立てられる。
さっそく本体能力をチェックすると、このエルゴラピードに新採用されている「ターボパワー・リチウムイオン電池」はDC18Vとパワーがあり、通常モードで45分の連続運転ができる。満充電であれば180畳の広さをイッキに掃除することが可能だ。集塵方式はパワフルなモーターによるサイクロン方式を採用。コードレスでは最高峰の吸引力だ。
スティック本体は2.6kgで、ハンディタイプにした場合は1.2kgと、我が家のフェレット君ぐらいの重さだ。それではさっそく各パーツを見てみよう。
まずは室内でエルゴラピードを試す
エルゴラピード・リチウム ZB3113AKでフロアを掃除してみたところ、非常に軽やかに操作できるのが第一印象。ヘッドは水平に180°、垂直にも自在に曲がるヘッドの可動域があり、まさに自由自在に掃除ができる。ハンディクリーナーを外せば多彩なノズルを装着できて、ありとあらゆる場所の掃除ができる。とにかく便利。それでは各ノズルを部屋で試してみよう。
車内でエルゴラピードを試す
さて、気を取り直してクルマの中を掃除してみた。
私にとってクルマは仕事上重要な道具で、とにかく毎日のように使っている。時には遠い地でのロケもあり、クルマの中での飲食は当たり前だ。そのため食べこぼしやらレシートやら菓子の包装紙やら、あらゆるものが座席の周辺に落ちていく。
車内の掃除と言えば年に1~2回程度。あとは車検時にお願いしたりと“超”いい加減だ。ある友人は「私は旅行から帰ってきたらカーペットから何から何まで外して掃除する」という。うーん、そこまではできないが、手軽に掃除する手段があればもう少しまめになるかもしれない。
ずいぶん昔にハンディタイプのクリーナーを購入したことがある。シガーソケットから電源を取る製品だったが、超非力なうえ1年を待たずに昇天した。それからは洗車場にある掃除機を使っているものの、ホースは太く使い勝手は今1つ。まあ、個人的にはそれでよしとしていたのだが、今回シートの下を覗いてみて愕然とした。人に見せられるレベルではなかったのだ。恥ずかしながら公開するが、これはガチリアルなレビューだ。そして他言無用に願いたい。
最後に
エルゴラピードを使ってみて、まずそのパワーに満足。そしてスティックスタイルの仕様は取りまわしが軽く、自由自在に動かせるのも美点だ。さらにハンディクリーナーでは多彩なノズルが用意されていて、家の中から車内まで幅広くカバーしてくれる。そしてなんといってもお洒落なデザイン。
もちろん、ダストカップの容量は限られるので、横の「のぞき窓」からチェックして貯まりすぎないうちにゴミを捨てることだ。実際に使ってみて大きな不満はなかったが、あえて要望を挙げるとするならば、ホースの先にブラシを着けたいことと、ペットの毛を簡単に取れるノズルが欲しい。
筆者もフェレットも気にいったこの掃除機。我が家の隙間からホコリがなくなる日も近い!?
協力:エレクトロラックス・ジャパン株式会社