編集後記 (12月5日)

 取材直行の朝に、使用しなくてはならない交通機関がすべてトラブってた時ほど、絶望的な気分になるものです。まぁ、まさに今週そうなったわけですが。

大久保有規彦(ohkubo@impress.co.jp

 やっぱオトコはトラックでしょ。サニトラ? ダットラ? ハイラックス? 何ですかそれ。F150やシルバラードやRAMよりちっちゃいのはトラックって言わないんですよ。パリから帰ってきたときに「次はランチアデルタしかねーよ、ラテンサイコー」とか言ってたのは忘れてください。


田中真一郎(tanak-sh@impress.co.jp

 「TOYOTA MOTORSPORTS FESTIVAL」「Honda Racing THANKS DAY」「NISMO FESTIVAL」と1週間ちょっとで相次いで行われたファン向けイベント。すべてのイベントに取材で参加してきましたが、各社各様に工夫が凝らされていて興味深かったです。

 来ているお客さんも、トヨタはファミリーが多く、ホンダはやや若いファミリーと男女のペア、そしてNISMOは親子という感じ。ファミリーと親子がどう違うのかは難しいところですが、ファミリーが両親とその子供たちというイメージで、親子がお父さんと息子というイメージです。つまりNISMOは男という印象なのですが、“マッチ”こと近藤真彦監督のまわりには多くの女性が。

 また、ホンダのイベントではチームロゴ入りブルゾンを着た人も多く(これは富士スピードウェイに比べツインリンクもてぎが寒かったこともあるのかも)、Honda Racingに対するロイヤリティの高さを感じました。とくにおもしろかったのはブリヂストンのブースで、トヨタでは「ゴルフクラブの試打」、ホンダでは「スポーツタイヤの展示」と内容を変化させており、NISMOはゴルフクラブの試打に加えなんと「キャンギャル」も登場。各イベントの個性にあわせて展示内容を変えているようにしか見えませんでした。

 自分自身この仕事を始める前に、NISMOのイベント、ホンダのイベントは行ったことがありましたが、雰囲気に関しては当時も今も同様のものを感じました。レースとは違ってユルーイ感じでサーキットを楽しめるこのようなイベントは、今後も続けていただけるとありがたいですし、自社のユーザーに限らずクルマへの興味を持つ入り口としても大切なのかなぁと思います。どのイベントでも、サーキットでのレーシングドライバー同乗走行や、本当に近い距離でドライバーと触れあえます。子供の頃にこういうイベントに来て、サインなんかもらった日には感動もので、多分一生覚えているかと。

ワタナベ伝統のデザインはかっこいいです
 個人的にツボにはまったのが、NISMOの「ヒストリックカー模擬レース」。最初に運転したクルマが自宅にあったB310ということで、その元気な姿は感動ものでした。しかも多くの車両では、ホイールがワタナベになっており、これもうれしく思いました。やっぱワタナベのホイールはかっこいいな。もちろん自宅のクルマもワタナベにしており、B310→B311(ひっくり返して廃車)→B311→EB12とサニーを乗り継いで来た自分としては、どうしてもひいき目に見てしまいます。“ヒューランドパターン”の5速MTは、確かに2速←→3速が素早くチェンジできたものの、街中で使うには1速に頻繁に落とす必要もあって、その使い心地は微妙でしたね。しかも、結構シフトストロークが長く、シンクロもそれほど強力ではなかったため丁寧な操作が必要でした。でも、いろいろ勉強させてもらって、今でも感謝しています。

 P.S ホンダのF1撤退が本日発表されました。いろいろあるのでしょうが残念です。

谷川潔(tanigawa@impress.co.jp