編集後記 (12月26日)

 とりあえず、無事に年越しを迎えられそうです。よいお年を

大久保有規彦(ohkubo@impress.co.jp

  Car Watchを創刊した途端に景気が下り最速頭文字D状態。創刊当初は「よくこんな時に創刊しましたね」という哀れみだか嘲笑だかのお言葉をちょうだいしましたが、最近では「おまーらが不景気を連れてきたんだろ」なんて感じでして。疫病神扱い上等。読者の皆様がいる限り、Car Watchは、新年もいろんなところに我が身を振り返ったり空気を読んだりしないままトツゲキします。新年早々の幕張経由デトロイト行きはほんの小手調べですよ。来年もよろしくおねがいします。

田中真一郎(tanak-sh@impress.co.jp

 9月24日に創刊して約3カ月、みなさんのおかげでどうにか年末までたどり着きました。いまだやりたいことを全部はできていませんが、2009年は1年かけて内容やシステムなどを充実していければと考えています。

 年間のアクセスランキングでも少し書きましたが、2008年はクルマ関連の話題が社会的に多かったような気がします。とくに税の問題や高騰する原油代など。ふと気が付けば、ガソリンはリッター100円を割るところもありながら、新車がなかなか売れていない状況。それだけ車の品質がよくなり、昔と違ってすぐにダメになったりする車が皆無と言ってもよい状態になったこともあるのでしょう。

 Car Watchを始めて改めて考えるようになったのは、クルマの楽しさってなんだろうなということ。自由に移動できることはもちろん楽しいし、天候にあまり影響されない室内空間は快適です。ただ、自分がクルマに乗って楽しいと一番思う瞬間は思いどおりにクルマを動かせたときでしょうか。別に速く走るとかではなく、きっちり停止線にあわせるであるとか、変なショックなく停止させるであるとか、まわりのクルマの流れにきっちり乗るとかですかね。

 最近心がけているのは、コーナーを曲がるときに、なるべく無理な加減速をしないこと。エンジンブレーキなどで自然に前タイヤに荷重をかけてステアリングの反応をよくしてコーナーに入り、出口ではジワッと加速して向きを変える力を無駄なく発生させていく。狭い車線の中で、こういうことをチマチマやっていると、それなりに楽しいです。

 ただ、こういうチマチマしたクルマのコントロールには、やっぱマニュアル車だよなと思いつつ自分のクルマのシフトレバーをカチャカチャと。確かに今のATってすごいよくできているのですが、変速パターンが公開されていないのがちょっと不満ですね。なにをどうしたらどのようなアルゴリズムで変速されるのか分かりません。それはそれで便利なのですが、来年はそういうロジックが“見える化”されたクルマが登場し、よりクルマとの対話が楽しめるようになることを期待します。

谷川潔(tanigawa@impress.co.jp