編集後記
2024年6月28日
椿山和雄
またまた観てきてしまいました、映画「帰ってきた あぶない刑事」。前回、クライマックスとなるシーンで、涙が流れた理由を確かめたく、もう一度、観に行かなくちゃなと思っていたわけであります。
まさか2回目で涙は出てこないだろうと思ったら、まさかの“パブロフの犬”状態、ユージの「イッツショータイム」(だったと思う)のセリフで始まる、クライマックスのシーンで涙が止まらない。なぜなんだろうと思って、映画公式サイトで原廣利監督の情報を確認すると、「あぶない刑事」テレビシリーズの原隆仁監督を父に持つというところで「なるほど!」と少し納得。
原隆仁監督が監督したテレビシリース第51話(“もっと”のつかないTVシリーズの最終話)「悪夢」は、メタフィクションの要素を含んだ不思議な作品だったなと思っていて、映画「帰ってきた あぶない刑事」も“不思議”な映像体験ができる部分では共通するものを感じた次第。クライマックスでバイクに跨っているタカの後ろ姿を映したシーン、自分には不思議な映像に見えていて、このシーンにどんな演出意図があるのだろうかと考える今日このごろです。