編集後記(2009年6月5日)

 

 今週記事にしたアウディドライビングエクスペリエンス。参加してみてやはり日本と欧州で車の文化が違うんだなぁと感じさせられました。基本的な内容は「新型車に搭載された最新技術を体験してもらう」という内容なんですが、単なる技術紹介に終始せず、乗り手にも技術を要求してくる。あくまで主役はドライバーであるという意識が感じられました。
 それに対して日本はというと、例えば国をあげて推進しているITSの技術などを見ていても、車の安全技術の進歩だけしか見ていない「ドライバーには何も期待していない」ものに感じてしまいます。もちろん安全のための技術革新は重要ですし、そのために税金を使うのもよいですが、そろそろ主役はドライバーであるということを考えないと、いつまでたっても車の文化は成長しないし、本当に安全な車社会は実現しないと思うんですよね。

瀬戸学


 やはりレンジで茹でたパスタだけでしのぐのは、厳しいものがありますねぇ

大久保有規彦


 (編集中)

田中真一郎


 三菱「i-MiEV」、スバル「プラグイン ステラ」と、いよいよ電気自動車時代が始まりました。個人で購入できるようになるのは、来年と発表されているものの、電気の世界は機械の世界と違って歩みも速く、来年の今頃どうなっているかなんて予測するのは難しいです。

 このような新たなインフラを要求する商品の場合、タマゴが先か、ニワトリが先かという論議になりがちなのですが、電気自動車はすでにそういう段階を終え、普及のスパイラルに乗ったのかもしれません。ガソリンエンジンがそうだったように、多数派となった暁には電気自動車のチューニングなども流行るのでしょう。窒素使ったり、ペルチェ使ったりしながら、電気抵抗を下げ、発熱に耐え得るものにとか。どこかで見た風景かも。

谷川潔