瀬戸学

　昨日、湾岸ミッドナイトの映画版「湾岸ミッドナイト THE MOVIE」の試写会に行ってきた。個人的に作者の楠氏の漫画は好きで、シャコタンブギ、湾岸ミッドナイト、湾岸ミッドナイト C1ランナーはくまなく目を通している。

　自分はR32 GT-Rが好きだ。たぶん、作品への登場率からいって楠氏も相当にR32 GT-Rが好きだとみている。だから氏の漫画が好きなのだろう。

　原作の平本洸一編あたりは共感できる点がたくさんあった。一度は「チューニングは充分」と結論づけるも、アキオのZに触発されて、妊娠中の嫁にもう一度最高速のステージに上がることを懇願したあたりは泣けてくる。無益な世界かもしれないが、この世界観が堪らなく好きなのである。

　湾岸ミッドナイト THE MOVIEでは平本は出てこないが、存分に楽しむことができた。9月12日から公開されるので、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

小林隆

　日産の新本社は最寄り駅が横浜駅ということになっているらしいのだけど、そごうやスカイビルよりアッチのことを横浜駅東口と呼ぶのは、京葉線の東京駅を東京駅と呼ぶのは間違っテルような気がするのと同じくらい、違和感があるんですわ。

　さて先日、そのグローバル本社って奴を見物に出かけたら、スカイビルのグローバル本社側の壁面には「Welcome! NISSAN」、そごうのグローバル本社側の壁面には「おかえりなさいNISSAN」というバナーが貼ってあるんですな。

　なるほど日産発祥の地は横濱ということになってるんですが、銀座にお引っ越ししたのが1968年でしょ。そんな昔のこと誰が覚えてるんすか。だいたい横浜市っつーのは人生の半分以上の時間を東京都で過ごしている人がほとんどだし、そもそも横浜生まれじゃない人がいっぱい暮らしておられまして、だから3代続かなきゃハマっ子ぢゃねぇよ西区と中区以外はヨコハマじゃねえみたいなこともありませんで（そーゆーのは矢作俊彦という人が昔書いた小説とかエッセイのなかにフリーズドライされております）、そのヘンがィヨコハマってイーねってとこだと思うんですぅ。日産が「帰ってきた」とか言われても、あーそーですか、くらいな。GT-R is Backのほうがカッコいいぢゃん、みたいな。ですからこのバヤイ、正解はスカイビルのバナーという気がしますが、お祭りだからどうでもいいか（どうでもいいわりにはずいぶんだらだら書いてますが）。

　問題はどっちのバナーも「日産」ぢゃなくて「NISSAN」って書いてあることだと思うんですよ。NISSAN車はもう国産車じゃないんですよ、きっと。

田中真一郎

谷川潔