瀬戸 学

　いよいよ明日から一般公開される「第41回東京モーターショー2009」。皆さんはいつ行かれますか？

　今日付けのとある新聞に、今年のモーターショーは「質素」だと述べられていました。まあ確かに出展企業数は2007年から比べて半分以下になってしまいましたが、そこだけ比較しても面白くないのでは、と。

　世の流れとして環境対応車が続々と登場し、その技術の凄まじさを十分体感できるわけですし、その一方で潮流に逆らうかのようにトヨタの「FT-86」や「LFA」、ホンダの「CR-Z CONCEPT」や「シビック TYPE R ユーロ」などなど、魅力溢れるスポーツカーも展示されているわけです。これを質素なんて言葉で片付けては、あまりにも乱暴なのではないかと思いますけどね。

　実際に見てどう感じるかは読者の皆さん次第。ぜひ現場に足を運んで、自動車の“今”と“未来”を体感して頂きたいと思う訳であります。

小林 隆

　　今日のフォルクスワーゲンのシンポジウムは“裏モーターショー”と言うべきイベントでしたが、表でも裏でも、クルマを取り巻く困難をひしひしと感じずにはいられませんでした。いくら“走りの楽しさ”なんて煽ってみても、踊るのは一部のクルマ好きだけであって、一般紙はエコカーの記事しか書かないわけです。

　一方で、さまざまなアプローチで“クルマの再発明”に取り組む人々を見るにつけ、“楽しいクルマ”というものが当面生きながらえてしまいそうに見えてきました。
　
　怠け者であきらめの速い僕からして見れば、これは意外な展開。ガソリン車が禁止された未来世界で、司法の目を盗んで後生大事にスポーツカーを走らせる男の映画ってのがあったと記憶してるんですが、そんな気力はオレにはない。「むかしはクルマというものがあってねぇ」と思い出に浸るだけの余生を送る覚悟を決めたところだというのに、まだまだクルマの運転の仕方を忘れてはいけないらしい。もー、こまっちゃうなー、とニコニコしながら言ってみたりして。

　とりあえず楽しくてエコなクルマの発明はまじめでアタマのいい働き者のみなさまにおまかせしておいて、できあがりを待つだけのダメなクルマ好きである僕は、LFAをながめながら「宝くじあたんないかな～」なんて考えておくことにします。

田中真一郎

　いよいよ明日から東京モーターショーの一般公開が始まります。海外メーカーの出展が大幅に減ってしまったものの、魅力的な車の出展が多く、改めて日本には多くの自動車メーカーが存在する国だということを認識させられました。

　とくにトヨタ自動車は、スポーツカー2車種を出展。「プリウス」の大ヒットでハイブリッド車の先頭を走るメーカーなのですが、展示の中心に持ってきたのがスポーツカー。意外な感じを受けるのも事実ですが、プレスデーで一番の注目を集めていたのもこれらの車です。「LFA」に関しては、使われた部品が数多くの部品メーカーから出展され、それを見て回るだけでも楽しいものがあります。

　さて話は変わりますが、無事三沢まで行ってきました。毎回ヒコーキの写真ではなんなので、ヒコーキのタイヤの写真でも掲載しておきます。

-F-2のタイヤ（後輪）。国産のため横浜ゴム	F-16C ファイティングファルコンのタイヤ（後輪）。米国製のためグッドイヤー	F-15E ストライクイーグルのタイヤ（前輪）。米国製のためミシュラン（？）。タイヤがひび割れており、心配です

谷川 潔