編集後記(2010年2月12日)

 先週の編集後記では、プリウスのブレーキ問題はリコールにはならないだろう、などと書いてましたが、なりましたね、リコール。どうもスミマセン。

 しかし、トヨタの説明は週をあけたらコロッと変わってしまいました。回生ブレーキの話なんてすっかり消えてしまっていたし、先週の段階ではSAIやHS250hでは症状は確認されていないって言ってたのに。あの数日の間に一体何があったんでしょう。

 修理内容としてはコンピューターの書き換えだけなので、新たな部材などが必要ない分、台数の割にはトヨタの損失は少ないでしょう。リコールの対象車もプリウスにSAI、HS250hと予約いっぱいの人気車種で、これをきっかけとしたキャンセルも、普通のクルマに比べれば少ないはず。

 プリウスオーナーの皆様はディーラーに行って早急に直してもらいましょう。ただ、発表後最初の週末ということで、この週末は、混雑するかもしれません。最初に電話しておいたほうがよいかもしれませんね。

 まだ対策が準備できていないSAI・HS250hのオーナーの方も含め、対策されるまでは、滑りやすい路面での運転はくれぐれもお気を付け下さい。

瀬戸 学


  最近、我が愛車から聞こえる“きしみ音”が気になって仕方ない。

 段差を乗り越える度にトランク付近から「ビビビッ」、左後席の内装付近から「ギコギコ」、リアサスペンションから「フォンフォン」、ダッシュボードから「ギシギシ」。ん~、さすが20年落ち(笑)。普段撮影などで新しい車ばっかり乗るものだから、余計に気になるのでしょうな。

 クラッチも滑り気味だし、そろそろエンジンオイル交換したいし、フロントバンパー交換したいし、シートも換えたい。さて、どうしたもんでしょうかね。

小林 隆


 なにかと物議を醸しがちな「エコカー補助金制度」ですが、ついにハマーまでエコカー呼ばわりですよ。いや、ハマーがエコかどうかとか、エコカー補助金なんてただの景気対策&非関税障壁じゃないかとか、そんなことはどうでもいいんですよ。うちは朝日新聞じゃないから(実際エコでしょうよ。H1やH2よりは)。

 とっても心配なのは、アメ車乗りのみなさんが、愛車をエコカーに分類されたり、ハシタ金が浮いたりして、嬉しいのだろうかと。いやね、この前「ブラインド・サイド」というアメフトをテーマにしたドキュメンタリーを読んだんですよ。バスケ部からアメフト部に転属したコーチが、アメフトの練習場にBMWで初出勤したその夜、こんなこと言うんですよ。「ピックアップ・トラックを買わなきゃ。トラックに乗ってないのは俺だけだった」。ね、アメ車=マッチョなヲトコのクルマなんすよ。エコとか補助金とかちまちまやってらんないんすよ。欧州車やレクサスは、マクドナルドであらゆるポケットをひっくり返して必死にクーポン券を探すビル・ゲイツみたいな奴にまかせておけばいいんですよ。余計なお世話ですか?失礼しました。

 僕ですか?そのハシタ金もないのでトラックが買えません。帰ってBS1でスーパーボウル見て、シルバラードでジョイフル本田に乗り付ける夢を見ながら寝ます。

田中真一郎


 いよいよ冬期オリンピックがカナダのバンクーバーで始まる。とくにアルペン競技の、SL、GS、SG、DHは、そのコーナリング、スピード感(DHでは、100km/h以上出る)など個人的に好きな種目だ。よく言われることだが、F1ドライバーにスキー好きが多いように、スキーのコーナリングは(スノーボードもだけど)横滑り角をつけて、コーナリングフォースを立ち上げるなど、自動車の動きと共通点が多い。板がタイヤ(滑走面&ワックスはコンパウンドか?)、足首がステアリング、ひざがサスペンションと考えれば、当たらずとも遠からずだろう。

 オリンピックに出るような選手の滑りは、あまりに超絶なので、見ても参考になるレベルとは言えないが、究極の滑りとして時間が許す限りはレコーダーをフル活用して見ようと思う。また、密かに期待しているのは、新しく公式種目となったスキークロスで、福島のり子選手の活躍が楽しみ。

 ちなみにどうでもいい話ですが、アルペン会場となるのは、Whistler(ウィスラー)。以前はよく見聞きした名前のような気が……。Blackcomb(ブラッコム)はどこへ行ったのやら。

谷川 潔